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花田種苗の5人姉弟妹  作者: グレープヒヤシンス
第5章
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夢?

 夕食当番、お風呂、お泊りはセットになっているようで、楓とこころと一緒だった。昨日、一昨日と比べて積極的じゃない二人なので、気楽にしていたけど、情報共有がしっかりしていて、

「ゲームで予習しておいたでござる!」

なんとか、自力で歩けるうちに、こころのベッドに辿り着いた。

 記憶の整理のためのお喋りは、スキンシップの方にシフトしてしまい、あまり出来なかった。一通り試すと二人は満足した様で、ニセモノじゃない膨らみをしゃぶりながら眠りについた。

 翌朝、目を覚ますと視界は、モザイクが掛かって然るべき映像だった。ソコだけではどちらか判らないので視線を上げると、そこには2本の脚が伸びていた。

「もみじ、起きたの?」

甘えっ子モードで2オクターブ高い楓の声だった。寝惚けた脳を回転させ、今の体勢を把握、自分視界と同じ様な視界が楓にも見えているって事?気付いたのとほぼ同時に特別な所から特別な刺激が脳に届いた。時々楓の息継ぎの音が聞こえ、されるがままにしていると、楓は自身の特別な所を指差した。同じ事をリクエストしているのだろう。無意識にそうするのが当たり前と判断してしまった。

 楓の攻撃が終わったので、身体の向きを変え、並んで横になった。尖らせた唇に吸い付いて舌を絡める。さっきまで舐めていた所を考えると微妙な感じだけど、お互い様なので気にしないでおこう。

「おはよ、もみじ。」

耳元でやっと聞こえたのはこころの声だった。

「朝は楓ばっかりだったから、交代してね。」

「えっ?寝惚けたから・・・」

「楓がちゃんと説明するね、先ずはチュウ!」

一人称が『某』の時は『接吻』なのに『楓』の時は『チュウ』なんだね?ちょっと面白いと思いつつ、R18指定相当の指示が続いた。ミッションクリアかと思ったら、

「ここからは、もみじ、起きてたよね?」

「あっ、うん。」

目覚めたときの体勢になってお互いに攻めあった。


 昼間は、仮想中間試験の続き。先生も出勤しても仕方がないので、雨の家庭教師。流石に担任が、一部の生徒だけを指導するのは不味いと判断。チラッと見たAI殿の問題にまた驚いていた。

 午前中は自力で解いて、午後答え合わせや、解らなかった事を教えあったりした。


 取り敢えず計画分を熟し、放課後相当の時間になった。秋野家の軽四を借りて、先生の運転で、買出しに出掛ける。創成市の郊外にある業務用食材が充実しているスーパーに向かった。予定の物をしっかりゲット。先生はテーブルサイズのドレッシングとかが一升瓶で売っているのを想像していたようで、ちょっと期待外れだったようだ。むこうでは、松太郎が会計担当だったけど、(と言うか、買出し全般担当ね)いろはが財布を握っていた。

 不要不急の外出は避けるように言われているので、目的の買い出しを終えて、帰宅。食料庫を満たし、夕食の支度に取り掛かった。いろはとカレンが当番。

 夢愛達の学校祭で食べた『サンマの蒲焼き丼』をアレンジした『サンマの蒲焼卵とじ丼』が今日のメニュー。殆ど2人で作っているので、ちょっとお手伝い程度。今夜の事を考えると、いろはと目を合せられなかった。

 美味しく頂きながら、学校祭の想い出話。山岸さんのクラスでタピオカミルクティーを飲んだのは共通認識だけど、皆んなで写っている写真に夢愛がちょこっと写り込んているけど、誰も気付いていないようだった。


 3人でお風呂、3日間の経験から結構な覚悟を持って望んでいたけど、ごく普通に入浴。正直、期待外れの欲求不満状態だった。ベッドに移動すると、カレンの濃厚なキスを皮切りに、昨日迄と同じ体験をした。

「コレ、州によっては違法なのよ!」

ほんの少し慣れて、恥ずかしさが薄くなってきたのに、妙な罪悪感を追加され、緊張はプラマイゼロって感じかな?カレンは着々と全てのメニューを熟し、もう一度舌を絡め合った。

「ありがとう、もみじ!大満足よ。じゃあ交代ね!」

いろはにも軽くキスをして部屋を出て行った。

「あっちの世界では、あなたが松太郎君で、私と付き合ってるんでしょ?カレンは気を使って二人にしてくれたんだと思うな。」

「付き合っているって感じじゃ無いかな?元々幼なじみて初恋で、ずっと好きなんだけどさ・・・」

あっちの世界の話しを改めて説明した。

「ハーレムって奴?凄いのね松太郎君。」

「いや、そんな素敵な立場じゃないんだ・・・」

「ふーん、あっちの私、良く許せるよね?ホントに松太郎君の事、好きなのかな?」

「えっ?」

そう言われたらそうかも知れない。こっちの『花田いろは』の意見であって、松太郎が好きな、あっちの『秋野いろは』が言っている訳ではないが、性格は良く似ているので、かなりのダメージだった。

「記憶が戻るまで、二人の時は松太郎君でいいよ。その代わり、他の娘との時はもみじで居てね!」

目を閉じて突き出した唇に応え、覚えたてのテクニッ・・・《以下、R18相当にて描写を自粛致します。》

「もう寝ようか?」

いろはは、攻守交代せずに毛布を被った。

 翌朝も、寝惚けるんだろうか?キチンと意識のある状態で経験した事が、寝惚けた時に反映するんだろうか?まあ、自分では判らないだろうから、どっちでも変わらないんだけどね。考えると松太郎の意識が更にハッキリした。こっちにいる方が、圧倒的に大胆な事をしているので、元に戻る事が出来なくても良いのかな?そんな風に考えながら目を閉じた。

 明日の当番は、桜と桐。明後日は、芒と雨。同じ様に過ごすんだろうか?松太郎の意識としては、姉弟妹って捉えている事は考慮してくれるのかな?中学生の雨とは、こんなコトしないよね?週末には先生も当番だよね?先生、どうするんだろう?

 なかなか寝付けずにいたけど、少しウトウトしていた様だった。

『逆転サヨナラツーランホームラ〜ン!』

ん?野球中継の音で目を覚ました。いろはの部屋、元々松太郎の部屋だった所でいろはと寝てたよね?消した筈の照明は点いているし、秋野の家の松太郎の部屋に移動していた。時計を見ると、午後の9時を回ったところ。リビングでは、秋野の父さんが歓声をあげ、ビールを一本追加していた。

 ん?戻った?下着を確かめるとトランクスを穿いていて、中身の松太郎も何時も通りリラックスしたまま存在していた。急に居なくなっていろはは心配しるかな?

スマホを探す。いろはに連絡して見よう。ん?制服のポケットかな?壁に掛けてある制服を見ると、いつの間にかスカートがズボンに変っていた。ポケットには生徒手帳だけ、『花田松太郎』に戻っていた。スマホは枕元にあり、日付を見ると、えっ?変身した日?そう言えば、逆転ツーランだったよね?スマホのメッセージとか調べだけど、変身する前のウトウトに戻ったの?

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