事実
無言で廊下を歩く。
無言で女の子の後ろを歩く脱糞した男。
地獄絵図だな...
女の子とまともに話したことのない僕にとって、無言の時間が辛い。
「ここ...」
「え?」
「おふろ...」
風呂に連れて行かれたらしい。
風呂の中で自分の身体の匂いを嗅いだ。
死ぬほど臭い。
女の子よ...ごめんな
僕が風呂から出ると、女の子と村長と親父がいた。
どうやらここの家は村長の家らしい。
女の子は村長の娘さんらしい。改めて見ると本当に可愛い。
親父がなんか叫んでるけど僕には聞こえない。
ジッと女の子を見る。女の子がモジモジ照れている。可愛い
頭に衝撃が入った。殴られた。
殴ったね!2度もぶった。(大嘘)親父にもぶたれたことないのに!(大嘘)
殴られたから親父の話を聞いてみる。
「だいたいお前はだらしなさすぎるんだ!!いつもいつも家にいて!!ちょっとは村の!家のためになろうとしろよ!!」
うるさい...
長い長い親父の説教を聞いて、親父が静かになった頃、村長がこの場で初めて口を開いた。
「君は、あの木『天使の巨木』の領域内で何をしていたんだ。何があったんだ。」
低い声、真剣な声で質問が飛んできた。
僕は答える。
「スライムを倒そうとしてました。.....まぁ、倒せれませんでしたけど...」
僕は思い出した。
「そういえば僕、スライムに殺されたかと思ったんですけど。誰が助けてくれたんですか?」
「その話がしたくてこうして集まったんだ。
アンライ、悪いが部屋から外してくれないか。」
さっきの女の子が部屋から出ていった。
アンライって名前なのか、、可愛い。
村長の口が開く。
「私は今から事実を言う。疑わず聞いてくれ。
誰も君を助けていない。」