Ex1 #1 12月31日 24時01分?
照馬「そろそろ年が代わるよー」
毎年恒例のお笑い番組を見ながらか照馬は友達4人と毎年とは少し違う大晦日を過ごしていた。
時刻は午後11時30分
今年も残り30分というところまで迫っていた
春人「そういえば、年越ししたら初詣とかいく?」
彩梨「そうね 私もおみくじ引きたいし、今年こそは大吉を!」
ふーちゃん「そういえば去年は末吉だったんだっけ。」
彩梨「そうなのー だから今年こそはっておもってるんだけど…っていうか、ふーちゃん去年凶だったじゃない」
ふーちゃん「凶はなかなかお目にかかれないから運が良かったんだよ。まあ今年の運は目を伏せてだな…」
照馬の横で楽しそうに新年の予定を考えている彼らは春人の昔からの友達の春人、文(通称:ふーちゃん)、彩梨だった。
これに照馬を加えた4人は毎年のように集まって年を越すのが恒例行事となっていた。
「照馬、おみくじってどんなのなの?」
目を丸くさせ照馬の顔を覗いて来たのはアイリスだった。名前の感じからハーフの感じがするが、大人気ゲーム「ミステリアス・ファンタジー」のヒロインであり、照馬の一言からこちらの世界へ来てしまったのだった。
「そうだな… その年の運勢を占うもので大吉が1番良くて、吉の横の文字が小さくなるほど悪くなっていって最後の凶っていうのが1番悪いんだけど…」
「ふーちゃんはそれを去年引いてしまったと」
「そういう事なんだよねー
それを引いたせいか、去年のふーちゃんのことは色々と災難でね…」
「例えばどんな事があったの?」
「後で本人に聞いてみな」
照馬は苦笑いをしながらアイリスに答えたのであった。ふーちゃんがまさかあんなことになってしまったなんて、今の照馬の口からは裂けても言えないものだった。
「それはそうと、last liveのガチャ引いた? 新年になったら皆で一緒に引こうよ」
ふーちゃんが言った、last liveというのは
last live! スクールアイドルマッチ
れっきとした音ゲーで、名前だけ聞いたら格ゲーかと言われそうだが、全世界に配信されているスマホゲームである。
ふーちゃんは音ゲーが神がかっているほど上手く、校内の誰にも負けないと自負しているゲーマーなのである。このゲームの対人機能を使いふーちゃんにタイマン勝負を仕掛けてきた校内の腕自慢達は、ふーちゃん挑戦した後彼らがその後last liveをやっているところを見た者はいないという噂が流れる腕前を持っているのだ。だから吹奏楽部に所属している事も頷ける。
「確かにそれ面白そう!アイリスちゃんもアプリ始めた?」
「もっちろーん! もうhardは全てフルコンボしたよ!」
ふふんと鼻を鳴らしながらアイリスはそれまでの功績と持っているキャラクターを彩梨の前の顔に見せたのだった。
「え、アイリス…限定のまゆみちゃん持ってるの!?」
ここで春人がアイリスの画面を見て驚きを隠せないほど驚いていた。
ここまで春人が驚くのは納得が行く。
last liveにいるキャラクターの中でも春人は、まゆみというキャラクターを推しているのだった。中でも限定バージョンは期間限定で全体のガチャの確率でも3%未満の確率で出るのである。
そんなこんなで年越しのカウントダウンが始まった。
「5」 「4」 「3」 「2」 「1」
それぞれがテレビのカウントダウンを見ながら、今か今かと年越しの瞬間を待ち望んでいた。そして
「あけましておめでとう!」
24時になり、5人は大歓声をあげた。本来ならそこからのあけおめ挨拶ラッシュになるのだが、この時は何かが違っていた。
テレビひ表示されている時刻をみると
12月31日 24時01分
となっていた
あまりに小さな変化で気づきにくいとは思うが、普通に考えて見ればとてつもなく大きな問題である。
照馬はテレビが故障したと思い、他のテレビ局も回してみるが同じように12月31日を指している。
また春人はスマホを取り出し時間を確認したがこちらも12月31日のままだった。
「年が…越せない…!?」
初めましての方、初めまして
本編読んだことある方、お久しぶりです
はやぶさと申します 以後お見知り置きを
年越しですね!
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は年越しスペシャルということで、お年玉も踏まえた短編集をお送りしようと思います!
書きながら思ったんですが、家族ではなく友達と過ごす年越しもありなのかなとは思いますね笑
良かったら感想を。何でもいいです よろしくお願いしますm(_ _)m
それではこの辺で、またEx1 #2で会いましょう
それでは
本編(空想ゲート)Nコード:N9385DW