第95話「降臨する絶望・エゼキエルオーヴァー=ソドム⑨」
さくり。っと焼けた草炭を踏み鳴らし、リリンサは歩き出す。
その目には淡い二色の光。
青と緑を混ぜた光が瞳に宿り、エゼキエルと死闘を繰り広げている仲間へと向けられた。
「ユニクの動きが明らかに良くなってる。というか、単純な身体能力比べだと、もうユニクには勝てない。それくらい凄くなった」
リリンサが呟いたそれは、ユニクルフィンが一人でエゼキエルと戦い始めてすぐに思った事だ。
ユニクルフィンが剣を振り、草原を駆け周り、魔王の脊椎尾と対等に渡り合う度に、リリンサは歓喜の声を上げたくて仕方が無かったのだ。
だが、魔法の詠唱は完全破棄しない方が良いとアプリコットに教えられたリリンサは、雷人王の発動の為に丁寧な詠唱を始めており、想いを声に出す事が出来なかった。
その詠唱が完了した今、リリンサの万感の思いを止める者はいない。
リリンサは頭上の魔法陣をちらりと見やり、すぐに視線を戻す。
魔法陣は万全であり、後は数十秒後に構築展開し終わるのを待てばいい。
そして、そんな僅かな時間さえ無駄にしないのは、リリンサが一流の魔導師だからだ。
「途中からワルトナが消えた。全力で認識阻害を掛けて隠れたっぽい」
「ワルトナが水ユニクの後のキラキラユニクに紛れさせたのは、他とは一線を画すユニク。天空から一筋の光と共に出現したし、なんかの高位魔法?を使って作った特別製」
ポツリポツリと呟きながら、リリンサは状況を整理してゆく。
ただ、今までの光景はすべて目に映っていた。
恋焦がれるリリンサが、ユニクルフィンの勇士を見逃すはずが無い。
ましてや、その敵がリリンサ自身が敗北し絶望へ叩き落とされた化物、幾億蛇峰アマタノと同格以上だと知ったのならば尚更だ。
「準備は整った。行こう」
リリンサが声を発すると同時、天空から指を弾いた音が響く。
それは、心無き魔人達の統括者たちが決めた、侵略開始の合図。
絶対なる信頼を置くパーティーメンバーの声を第九識天使を通して聞いていたワルトナは、準備していた空間魔法ゲートをリリンサの目の前に出現させた。
「……力を貸して」
リリンサが、最後にポツリと呟いた声は誰にも届くことも無く消えた。
清廉な鈴を鳴らしたような声は空気に溶けて、リリンサも自分の体を転移ゲートへ潜らせる。
「《大規模個人魔導・魔法みたいな助言》」
ユニクルフィンが魔王の脊椎尾を喰い止めている右斜め前に、空間転移の魔法陣が出現。
そこから抜け出したリリンサは大規模個人魔導を発動し、さらに緑色が濃くなった眼で害敵を見上げた。
その眼に宿っているのは、リリンサの知らぬ世界。
リリンサが今まで経験する事のなかった、知識、技術、経験、感情、物語。
それら人類の『叡智』と『夢』と『願い』が宿る眼を得る『魔法みたいな助言』は、完璧な勝利への道筋をリリンサへ示してくれるのだ。
それはまるで、血を分けた姉妹が寄り添い相談し合うように。
ちょっとだけ背延びがしたい姉は、甘えてくる妹に”魔法”を披露する。
どんな事も知り尽くしているという、頼りになる姉を演じる為に。
「でかした。ユニク」
ユニクルフィンに声をかけた後、戦闘を最後まで見通した眼で、リリンサは視線を巡らせる。
へし折った角、脚部内部のブースター、僅かに傷が付いた左腕の先端。
そして、魔王の左腕が弱点だと判断したこの三つの他に、もう一か所、明確な弱点が緑色の眼に映っている。
刹那、リリンサは動き出した。
予め覚醒させていたルーンムーンを右手に持ちつつ、両腕を広げる。
それは一見して隙だらけであり、事実、リリンサは防御を捨てていた。
だが、攻撃を受ける事はないとリリンサは知っている。
頼りになる仲間がこんなにもいるのに攻撃が来る訳が無いと、リリンサは笑みすら浮かべて魔法を口にした。
「《天樹の揺り籠、ゆらゆら揺れて、閉じた世界に二人きり。生命樹の技巧・聖母守護天使》」
それは、リリンサが知らないはずの魔法。
大聖母を名乗る女性が愛しむ我が子のために編み上げたこの魔法は、まるで赤子が眠る揺り籠のように、一切の干渉を拒む。
だからこそ、この魔法は『その子』専用のはずなのだ。
揺り籠に触れていいのは、子と母。その二人だけなのだから。
「おい待て、それはッ!?」
驚きの声を上げたのはソドムだ。
真理究明の悪喰=イーターを持つソドムは、あらゆる叡智を極めている。
こと、魔法と機械の知識に関しては、この世界でも10本の指に入る程に思慮が深い。
そんなソドムは、エゼキエルの尾の付け根を捉えた魔法を見て困惑した。
その魔法は、攻撃魔法なんかでは無い。
そういう用途で使う為に、製作を手伝ったのではない。
そんな想いがあるからこそ、ソドムは僅かに対応が遅れる。
そして、そうなるだろうとリリンサの眼の中の緑色は知っていた。
「待っていた。いつの日にか、あなたに仕返しをするのを。……ねぇ、クソタヌキ」
その声は、リリンサの口から出た言葉だ。
だが、それを聞いたソドムは更に焦り、狙われているであろう魔王の脊椎尾に視線を向ける。
白緑の立方正四角形。
エゼキエルの腰と魔王の脊椎尾を繋いでいる接続ユニットを囲むように、立方体が形成されていた。
「ちぃ!マズいッッッ!!」
「私は魔王の左腕によって、あなたの弱点が手に取るように分かる。その尻尾がエゼキエルオーヴァー用に調整されてない事も。……そして、尻尾の接続機構には外装が取りつけられておらず、防御魔法が掛って無い内部が露出してしまっていることも!」
旧型エゼキエルは、魔王の脊椎尾と接続合体する際に、エゼキエル側から接続部を保護する装甲が展開する仕組みになっていた。
だがエゼキエルオーヴァーにはこの装甲は取りつけられてない。
将来性を考慮し接続機構は備わっているものの、その部分には蓋が取り付けられ使用不可状態だった。
だが、角を折られて怒ったソドムは蓋を弾き飛ばし、無理やり魔王の脊椎尾を合体させたのだ。
「この魔法は解除に時間が掛るッ!!リリンサの頭上の魔法陣を壊した方が早ぇッ!!」
この先起こる未来を究明したソドムは、絶対勝利の一撃を繰り出すべく右腕を突き出す。
だが、光が発せられる事は無かった。
空に輝く九つの光輝。
この世界の光を司るとさえ謳われた希望を頂く天王竜が、あらゆる光を無効化する光球を放ち相殺したからだ。
そして、左腕と尾も同様だった。
それぞれラグナガルムとユニクルフィンが動きを喰い止めており、エゼキエルの遠距離攻撃の手段は封じられている。
「《憧れた光。それは、いつ、誰が抱いたものだっただろう。私だったのか、それとも違うのか。一つだけ分かるのは、それが……私達の願いだったということ》」
「やべぇ、どうすりゃいい!?今の操作感じゃ、精密魔導防御なんて出来ねぇぞ!」
エゼキエルの尾の付け根を取り囲む白緑の立方体が、光を強め始めた。
それはリリンサの頭上にある魔法陣と連動しており、離れた位置にある両者は同じ色を灯している。
内部には魔法陣が蠢き、混ざり、分かれ、新たな魔法陣へと移り変わっていく。
やがて、リリンサは全ての準備を終えて不敵に笑った。
昨日の夜、アプリコットの指導のもとで発動した魔法。
それを履行するべく、ルーンムーンの魔導皆既を使用して準備を早め、最短で頭上の魔法陣の展開を終えたのだ。
「ユニクを傷つけた代償は払って貰う」
「武装解除のコマンドが聞かねぇえええええッ!!」
「……いけ。《聖界に満ちる雷人王》」
リリンサは青緑の眼でエゼキエルを見据え、ふっ、っとルーンムーンを振るった。
そして、頭上の魔法陣をなぞる様に雷光が駆け抜け――。リィ―ンっという、鈴の音が響き渡る。
それは、エゼキエルの尾に付いた聖母守護天使が震える音。
内部にて起こっている現象の余波が、次元を超えてリリンサ達の耳に届いているのだ。
「やべぇやべぇやべぇッッ!!」
「焦っても無駄。聖母守護天使は、外部からの干渉を受け付けない」
魔王の脊椎尾を覆っているは聖母守護天使は、原初守護聖界同様、対象物を別次元へと切り離している。
そして、リリンサは、切り出した対象物と聖母守護聖界の間へ『雷人王の掌』を流し込んだのだ。
その内部で、行き場を失った高密度エネルギーが圧縮流動し、破壊力を加速度的に高めていく。
だが、ソドムは膨らんでしまったエネルギーよりも、聖母守護天使の性質に対し焦っていた。
接続ユニットが別次元へと隔離され、外部からの情報伝達は雷人王に阻害されている。
つまり、エゼキエル側から発せられた操作信号は受け付けず、常時発動していた魔法効果が停止し初めているのだ。
空間に満たされた雷人王は『対象物』を破壊するか、『聖母守護天使』を破壊しない限り、エネルギーの行き先がない。
そして、弱体化の一歩を辿る魔王の脊椎尾と、リリンサがルーンムーンに蓄えた魔力全てと引き換えに発動した聖母守護天使では結果は見えている。
「ちっくしょうめぇえええええええええええええッ!!」
「ブチ転がれっ!ソドムッ!!」
閉じ込められた雷人王の掌は そのエネルギーの矛先を定めた。
ピシリ。と魔王の脊椎尾に亀裂が走った瞬間、その存在は原子レベルに崩壊。
立方体の内部がすべて同一の光へと置き換わり、役目が終わった聖母守護天使は爆発を起こして消えた。
炸裂し吹き飛ぶ、魔王の脊椎尾。
エゼキエルとの接続部は跡形もなく消し飛び、四方結界の外に出ていた部分が、空間が消滅した後の空気の逆流動で天高く吹き飛んでゆく。
そして、それを目で追ったリリンサは、空を踏みしめて駆け昇った。
**********
俺の目の前で起こった、光景。
それは、俺が追い求めた奇跡であり、視認してもすぐに実感が湧かない程に衝撃的だ。
「……リリンが、エゼキエルの魔王装備を、吹き飛ばした……。」
思わず口から言葉が漏れてしまったのは、俺が対峙していた魔王の脊椎尾が空高く巻き上げられて敵がいなくなったからだ。
そしてこの一言が、俺の実感を一気に湧き上がらせた。
カツテナイと諦めた、悪夢。
昔の黒い奴でさえ無理だと泣き叫んで逃げたというのに、あろう事か進化して再臨したエゼキエル。
さらにさらに、魔王様まで装備しやがった。
そんな絶望は、今、味方側の魔王様によって討ち払われた。
だからこそ、俺の前に立っているのは、不可能の塊なんかではない。
白かった巨躯は泥にまみれ、所々に傷が付いている。
先ほどの威厳などまるでない。
……お前は、色々と頑張れば戦える・機神だッ!!クソタヌキィィィッ!!
「勝てるッ!勝てるぞッッ!!クソタヌキは無敵じゃないッッッ!!」
狂喜乱舞する俺の視線の先で、リリンが空へ昇っていく。
恐らく、エゼキエルとの接続が切れた事により、魔王の脊椎尾の絶対防御は消滅しているはず。
ならばと、リリンは完全破壊に行ったんだろう。
天高く舞い上がる魔王の脊椎尾と、魔王の両腕を振りかぶるリリン。
そして、そのシルエットが重なり――。
とんでもない事が起こった。
「《私の物となれ、魔王の脊椎尾っ!!》
「は?」
「は?」
「は?」
「きゅあ?」
「がう?」
「《強制支配共鳴、禁忌む魔王の超異体ッッ!!》」
「なんだとッッ!?」
「なんだとッッ!?」
「なんだとッッ!?」
「きゅあらッッ!?」
「きゃいんッッ!?」
天空に渦巻く、暗黒。
魔王の両腕から湧き出た暗黒が繭を創るようにリリンを覆い尽くし、そして、その瘴気は一瞬で拡散した。
そこに居たのは、天空にてそびえ立つ、漆黒の超魔王。
そのシルエットは、何処をどう見ても人間には見えない。
巨大な両腕と、巨大な尻尾。
物凄く好意的に表現すれば『ワイバーン』。
一般的な表現なら、人類を破滅に導く悪魔王。
それを纏う少女はふてぶてしい顔で、この場に居る全ての生物を見下して嗤っている。
「……。そんな……。馬鹿な……」
超魔王・ヤンデリリン様に尻尾が生えた……だと……。
魔王戦に勝利したら、だ、第二形態に進化しやがった……。
つーか、カツテナイ機神を追い剥ぎするんじゃねぇえええええええええええええッッ!!
「これは驚きだぜ。リリンサ」
「ふっ、私が捥いだのだから、この尻尾は私の物。返すつもりはない!」
魔王の脊椎尾と合体したリリンは空中でクルリとターンすると、そのまま尻尾を振り抜いた。
そして、パウッ!っと弾ける閃光と、爆発するエゼキエルの頭。
超魔王様の尻尾から暗黒閃光弾が放たれ、エゼキエルの角が被弾。
折れていた角が更に短くなり、頭部の一部にもヒビが入った。
……なんだあの攻撃力。
軽く覚醒グラムを凌駕してるんだけど。
で、そんな危険物を余裕で使いこなす超魔王様と俺は、婚約を交わしているという。
俺の未来が心配だァアアアアアッッッ!!
「ふふっ、いい感じ。今なら国の一つや二つ簡単に滅ぼせそう」
「ダメだろそれッ!!とりあえず、こっちに降りて来いッ!!」
あぁ、あの超魔王・ヤンデリリン第二形態を放っておくのはマズイ。
なにせ、『自立支援型の絶対防御』と『絶対勝利を打ち出す弩級砲台』を超魔王様が手に入れてしまった訳で。
そんなもん、一瞬で消滅するだろ。ロイが。
というか、近くに居る澪さんまで危ない。
澪さんこと、澪騎士ゼットゼロは真っ当な人類の希望として民衆に人気があるらしいし、それが噂の大魔王に滅ぼされたとか笑うに笑えない。
笑っているのは、レジェンダリアを統治する魔王陛下だけだ。
「見て見てユニク。カッコイイ?」
「おう、超かっこいいぞ!」
「ふふ、そうなんだ。褒められて嬉しい」
ズダァンッッ!!っと地面を爆裂しながら、超魔王・ヤンデリリン第二形態が降りて来た。
で、にこやかに笑ってるんだけど。
どう考えても精神汚染も酷くなってるな。
戦闘になったら、マジで見境がなさそうだぞ?
助けてッ!!聖女シンシア様ーーッ!
「どうしてキミは、いつもいつも僕の予想の斜め上を爆破するんだい?リリン」
「ワルトナ見て!ユニクに褒められた!!」
俺の心の叫びを読んだ聖女様が、俺とリリンの間に転移してきた。
助かった。リリンの暴走は俺一人じゃ止められない。
「カッコイイって!カッコイイって言ってくれた!これはもう告白だと思う!!」
「僕の話を聞いてねぇ。少しは落ち着けッ、このお馬鹿ッ!!」
「もぐぅ!!」
ワルト渾身の右ストレートがリリンの口に突き刺さった。
当然、その手には食べ物――グローブのような特大饅頭が握られている。
もぐもぐと言いながら獲物を噛みしめる、超魔王第二形態。
心なしか、いつもより食うのが早い。
消化器系まで強化するとか、どうなってやがる?魔王シリーズ。
「あー。壊されるばかりか奪われるとはな。予定外だぜ!」
「で、お前はピンピンしてるのな。クソタヌキ」
「当たり前だろ。エゼキエルは鎧だ。つまり、破壊しねぇ限り俺にダメージはない!」
「そんな事だと思ったぞ」
魔王の脊椎尾を奪われたとはいえ、エゼキエル自体はそれほどダメ―ジを負った訳じゃない。
聖母守護天使は外部との影響を遮断する。
それは裏を返せば、外部にある物に影響を与えられないって事だ。
それでも、主武装を奪い、そして、狙うべき弱点である傷も増えた。
それに……。
「なぁ、ここからは俺にやらせてくれないか?リリン、ワルト」
「ん。何かしたい事があるの?ユニク」
「リリンに続き、ユニまでも斜め上に進もうってんじゃないだろうね?」
「いや、真っ当に進むだけだ。安心しろ」
「それって……!?」
リリンは俺が何を言いたいのかが分かったようで、目を丸めて驚いてる。
あぁ、表情が分かり易い。
魔王様じゃ無ければ、頭の一つでも撫でたかもしれない。
「……何をするつもりだい?ユニ」
「まぁ、見てれば分かるさ」
俺はグラムを真正面に構え、意識を集中させる。
思い浮かべるのは、仄暗き思い出だ。
昔の俺のカツテナイ・トラウマ。
新型に進化しやがったエゼキエル。
勝利が見えた瞬間に出現した魔王。
そして、超魔王・第二形態。
いや、それだけじゃない。
親父との死闘や、ギンの怒り、寝起きに魔王様。
混浴温泉暴行事件、良く思い出せないストレスなど上げればきりがなく、もっと掘り下げれば冥王竜との戦闘や、心無き魔人達の統括者との戦闘、アホタヌキとゲロ鳥との戯れなど、その方向性は多岐に渡る。
ありとあらゆる恐怖を体験した、俺。
全てのピースが噛み合い、そして、――俺の中で漠然としていたイメージが明確に形成されてゆく。
破壊。
破戒。
俺は恐怖を感じる度に、『何かが壊れる』と恐れていた。
壊れてしまったモノは、取りかえす事は容易ではない。
「おもしれぇ。やってみろ、ユニクルフィン」
絶対”ハカイ”、その真価とは、神が定めし破壊の概念すら壊すこと。
そもそも、物質の破壊なんてのは形態が変化しただけに過ぎない。
剣を二つに折って『破壊』したのか、剣を二つに折って『加工』したのかは、それを成した者の意思で変わるのだ。
だから、破壊というのは、壊れた状態だと誰かが認める事だ。
なら、破壊の概念は俺が決めればいい。
防御魔法が挟み込む余地のない『終わり』を、俺はグラムで創り出す。
破壊とは、物質の形態・機能が失われ、使用不可になること。
そして俺は、――破壊の因子者。
この因子に誓って、お前に終わりを刻んでやるよ。クソタヌキ。
「《覚醒せよ、神壊戦刃グラム=終焉にて語りし使命》」




