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ユニーク英雄伝説 最強を目指す俺よりも、魔王な彼女が強すぎるッ!?  作者: 青色の鮫
第8章「愛情の極色万変」

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第93話「再臨する絶望・エゼキエルオーヴァー=ソドム⑦」

「あちゃー、『魔王の脊椎尾(デモン・テール)』を出しちゃったかー。アレってまだ新機体仕様に調整してないんだよねー」



 怒気と緊張と絶望が渦巻く戦慄の光景を眺めながら、陽気な声がポツリと発せられた。

 その声の持ち主は、タヌキ帝王・ムー。

 眼下で繰り広げられている光景の制作者であり、タヌキ第3席次に君臨する絶対強者だ。



「うーん、異常動作とかしないと良いけど」

「いや、そもそも、魔王シリーズと合体できる事が驚きなんだけど」



 何らかの懸念を感じさせるムーの声へ、鋭いツッコミが突き刺さる。

 その声の持ち主は、人類最高の英知をもつ医師、カミナ・ガンデだ。


 最も、彼女の興味は人体の神秘から人知を超えた技術へと移っており、殆ど病院へ帰っていない。

 医療行為以外の予定は全部キャンセル。

 その医療行為も新たな患者を担当しようとせず、治療後の経過観察中の患者のほとんどを別の医師に振り分け済み。


 そうして、カミナ・ガンデは人生を謳歌している。



「いやいや、実際はそれほど驚いてないよね?おおよそ見当は付いてたんじゃない?」

「あら?どうしてそう思うのかしら?」


「とぼけちゃってー。カミナっちが考案した新型の『摂食心核ライフエンジン』。確かにあれは新しい発想で開発されたものだけど、元となった土台は既知の技術だったからね」



 さっそく、常人では理解できない議題を取り上げた二人は、お互いに顔を見合わせ不敵に笑みをこぼした。

 カミナ・ガンデの瞳には『正解』と書いてあり、実に満足げだ。



「ふふ、やっぱりバレちゃうのねー。降参だわ」

「バレちゃうとも。だからどうやって、あそこ(・・・)から辿り着いたか教えて」


「そうね、そもそもなんだけど、私がリリン達と一緒に行動し始めた理由は見た事もない魔導具『魔王シリーズ』をリリンが持っていたからなの」

「へぇー。まぁ、人間にはちょっとオーバーテクノロジーだよねー」



 人間にはオーバーテクノロジー。

 その言葉を聞いたカミナはしっかりと頷き、そして、素早く視線を巡らせた。


 目に映ったのは、栄華栄耀を極めし未知なる至宝。

 あらゆる技術の結晶、カミナの見立てでは現在の人類よりも数百年先を進んでいる未来の技巧を認知し、魂を震わせている。

 やがてその目は透明な窓ガラスの奥……人類未踏の領域へと向けられた。


 カミナ・ガンデ、タヌキ帝王・ムー、そして、数百匹のハカセタヌキ。

 彼女らが居るのは、温泉郷の遥か上空40km。

 成層圏にて浮遊する、カツテナキ・要塞ラボ

 三日月状にカットされたメロンを二つ繋げたような形の、全長1000mを超える、『魔導空中空母エアリアルヴァーズ・アークメロン』の司令官室だ。



「未知の魔道具に私はときめいたの。だから研究をする為に一緒に行動し始めたんだけど……。その研究は直ぐに頓挫する事になったわ」

「なるほど、空白の存在意義に気が付いたからだね?」


「そうよ。研究を進めていくうちに、魔王シリーズは『魔王シリーズ』として生み出されたのではないと気が付いた。私の知らない『何か』から再構築されたと確信し、研究が行き詰ってしまったの」

「そうだね、『完成品のナイフを見れば、使用方法や材質は分かる。けど、どのように創り出されたかは分からない』。僕ら研究者はその過程を知識で補填するけど、想像するに耐えうる知識が無いならば、理解のしようがない」



 ムーはうんうん。と頷き、カミナは肩の力を抜いて息を吐いた。

 それは見せかけだけの落胆だったが、それでも、当時の彼女の気持ちを推し量るには十分だ。



「えぇ、だからこそ私は、その空白を埋めるべくあらゆる知識を総動員して想像した。その結果が新型の摂食心核なのよ」

「ふふ、ホント凄いね、カミナっち!リリンサっちが装備している魔王シリーズは、不要な魔力回路が取り払われ、魔人枢機たりえる機構はほとんど残っちゃいない。そこから想像するのは正直、人間には無理だと舐めてた」


「あら?どういうことかしら?」

「僕の弱点はね、僕と同じレベルの研究者がいない事だと思ってる。ソドムっちは肝心な所で雑だし、那由他様は……ノーコメントで。ともかく、一匹じゃ手が足りてないんだ」


「それは分かるわ。『あぁ、何でこんな事も分からないのかしら?』と思う事って、とても多いもの」

「だからこそ、魔王シリーズを人間界に解き放った。これを手にした者が新たな発想を抱き、僕ですら及んでいない未知を見つけてくれると期待してね」


「なっるほどねー。まんまと私はムーの罠に嵌った訳ね!」

「でも、嫌じゃないでしょ?楽しいでしょー?」


「当然よ!私の人生でこれ以上の興奮と感動は無いわ」



 タヌキ帝王・ムーの、ささやかな願い。

 何だかんだタヌキ生を楽しんでいるムーでも、貪欲な願いは尽きない。

 そして、その願いの最たるものは……『同レベルの知識を持つ研究者との会談』。


 ソドムを相手にすれば、ついつい気が緩み漫才が始まってしまう。

 那由他を相手にすると、気が付いた時にはスパナでは無くスプーンを持っている。


 そんなムーは同じ高みにいる研究者の意見を交わしたいと、ソドムにこぼした事があった。

 それを聞いたソドムは……エゼキエルの装備品を世界にばら撒き、人類の進化を促したのだ。


 なお、発想は良くてもアプローチが雑だったために、結果はあまり出ていない。



「ちなみに、残りの魔王シリーズはソドムが持ってるの?」

「いいや、ソドムっちが持ってるのは脊椎尾だけ。残りはこの大陸のどこかにあると思うよー」


「どこか、かぁー?全部揃えて研究したかったわね」

「でも、どこら辺にあるのかは見当つくよ」


「あら、どこなの?」

「ブルファム王国。あそこにはもう一つのエゼキエルの武装、天使シリーズが丸ごと全部保管されてる。で、同じような仕組みの魔王シリーズもいくつか持ってると思うね」


「良い事聞いたわ。ちょっと滅ぼそうかしら」



 カミナは思考の端に友人の顔を想い浮かべ、「ふふ、レジェが聞いたら喜びそう」っと屈託なく笑った。

 その笑顔を眼下の駄犬が見たのなら五体投地で腹を見せ、魔法陣で創った複数の頭で謝罪をするだろう。



「さて、ソドムっちの戦いが始まるよ。角を折られちゃかなり怒ってるだろうし、ちょっと戦いが荒々しくなるかも?」

「そういえば角ってどんな役割なの?内部構造を覚えるのに尽力してて、外装まで考察出来て無いのよ。教えて」


「特に役割とかないよー」

「え?ないの?」


「ないよー。まぁ、しいて言うなら……ソドムっちの浪漫かな!」




 **********




「第4の……魔王様……だと……。」



 俺は、甘く見ていた。

 最初に抱いた絶望も次々現れる増援のおかげで希薄になり、ブチギレているヤンデ・リリン様の猛攻を見て、勝利は目前だと思ったのだ。


 だが、それは……まさに、取らぬタヌキの皮算用。

 勝利が確定する前に調子に乗るなど、ただの愚者でありマヌケも良い所だ。


 サムエル。

 聞き慣れない言葉に興味を抱いた俺は、盛大に地雷を踏み抜き、地獄へと転落。

 天使っぽかったエゼキエルが堕天するという、超展開を引き起こしてしまった。


 あぁ……。絶滅しろよ……魔王クソタヌキィ……。



「俺のカッコイイ角の代償は高くつくぞ、リリンサ」

「……。ふ、尻尾が生えたくらいで粋がらないで欲しい。というかタヌキなんだから、もともと尻尾はあるべきだと思う!」



 おい、リリン!ソイツは魔王クソタヌキだぞッ!!

 これ以上煽るんじゃねぇ!!



「くっくっく、この魔王の脊椎尾を見てふてぶてしい言葉を吐くとはな。そういえば、お前の方(・・・・)は俺を見てもビビらなかったしな」

「何の話?」


「さてな。その内、分かるんじゃねえかッ!!」



 魔王クソタヌキに問いかけたリリンは、その返答を待つ事も無く、一気に距離を詰め寄った。

 どうやら会話は陽動だったらしく、尻尾を無視してエゼキエルの胸部に魔王の右腕を突き立てようと迫る。


 リリンは階段を駆け上がるように華麗に宙を蹴り、エゼキエルの頭上に陣取った。

 そして魔王の右腕に命令を下し、その形に殺意を籠らせてゆく。



「《悪なる私が命じる。動かなくなるまでブチ刺し続けろ!》」



 リリンの命令を正しく受け取った魔王の右腕が唸り、先端を数百の矛へと変貌させてゆく。

 それら一つ一つが一撃必殺の威力。

 刃幅が15cmもある刃が煌めき、エゼキエルの胸部を削ぎ開けようと切っ先が付き出された。


 だが……。



「《魔王の脊椎尾(デモン・テール)、戦闘支援を開始しろ。命令認証コード絶対防御(イージス)》」



 唸りを上げたのは、リリンの魔王だけじゃなかった。

 漆黒の尾が駆動音を上げ、超音速で接近。

 リリンとエゼキエルの間に割り込み魔王の右腕を受け止めながら、その外周部を乱回転させた。



「くぅ!」

「同じ強度の金属を使ってると思うなよ?魔王の脊椎尾の装甲は、かなり強化してあるぞ」



 その言葉通りにリリンはあっけなく吹き飛ばされ、空で待機していたホロビノに回収されている。

 あぁ、なんということだ。

 我らが超魔王様の右腕が、魔王クソタヌキの尻尾に屈して閉まった……。


 俺は改めて魔王の脊椎尾を見やる。

 それは、一見して……タヌキの尻尾のようだ。


 つーか、マジでシルエットがタヌキの尻尾。

 エゼキエルの腰から延びる尾の全長は5m程で、先端に行くにつれ段々と太くなり、最終的には楕円形だ。

 先端1mはドーナッツを何個も突き刺したかの様な構造になっており、その部分が回転して唸りを上げている。


 ……ドリル尻尾とは恐れ入ったぜ、クソタヌキ。

 マジで心が折れそう。どうしよう。



「ちぃ!ワルト、一旦離脱して立て直すぞ!」

「……。」


「ワルト?」

「……なにあれ、あんなん無理じゃん勝てないじゃん……。カツテナイじゃん……。ぐすん……。」



 こっちは既に心が折れてるぅぅぅぅぅぅ!!


 俺が視線を向けた先に居たのは、完全にイジケてラグナワン子の毛を弄り回しているワルト。

 いやいやいや、気持ちは分かるけど、しっかりしてくれッ!!

 俺一人じゃ、リリンの暴走を止められない!!



「《魔王の調律(デモン・チューン)!・凝結せし古代魔魚(デーモンオステウス)!》」



 俺が慌てている隙に、ホロビノに抱えられたリリンが星丈―ルナを振りかざし、エゼキエルへと突きつけた。

 そして放たれる、古代魔魚の群れ。


 通常の凝結せし古代怪魚とは違い、敵を噛み殺そうと歪に口を開けている。

 その内部の歯には凝結の魔法効果が宿り、拘束され脆くなった分子を一撃で粉砕するのだ。


 そんな悪魔じみた魔魚の群れは――再び割り込んできた回転する魔王の脊椎尾によって、瞬く間にすり下ろされてゆく。



「おお!その魚は懐かしいな。寝ぼけながら池に入ってケツを齧られたのは良い思い出だぜ!!」

「そのまま食べられちゃえば良かったのに!!」



 乱雑に暴言を吐きながら、リリンが歯を噛み鳴らす。

 俺も激しく同意だッ!!



「って、飼い主様が言ってるぜ!ホロビノ!!」

「きゅあーーーーーっ!?」



 ケツを齧られたのってホロビノかよッ!!

 さては、寝ぼけているホロビノを池に突き飛ばしやがったなッ!?クソタヌキィィィィッ!!



「いい加減に、ブチ壊れて欲しいッ!!」

「くっくっく、こっちは数千年間も魔王シリーズを使ってんだ。熟練度が段違いだぜ!」


「くぅ!《アレを、最大攻撃力で、ブチ壊せ!》」



 煽られ返されたリリンは痺れを切らして降下し、怒りのままに魔王の右腕を叩きつけた。

 だが、またもや尻尾が割り込み、リリンの攻撃の邪魔をする。


 延々と続く、魔王と魔王の激突。

 放出される恐怖の波動は、おでこに張っているシールでは不十分。

 俺もワルトも足がすくみ、怒り狂うリリンに近づく事が出来ない。


 ――だが、それじゃダメだ。



「《肉体重力制御ボディガル》」

「ゆ、ユニ!?」



 苦し紛れにバッファを掛けて、俺は一歩踏み出した。

 目には涙がにじみ、ガクガクと足が震える。


 だがそんなもの、歩みを止める理由にはならない。

 リリンが戦っているのなら、俺は隣に居るべきなんだから。



「怖いよな、ワルト。少し休憩しつつ、俺が死にそうになったら助けてくれ」

「っ!?」


「俺はリリンのとこに行く。エゼキエルは尻尾だけでリリンの猛攻を防ぎきってる。そんなに余裕があるんなら、いつでもリリンを攻撃できるだろうしな」



 決心が鈍る前に走り出し、リリンとエゼキエルの姿を目で捉えた。

 エゼキエルの魔王の脊椎尾、そこに秘められた機能は恐らく『追尾』と『迎撃』。そんなとこだろう。


 尾の先端は常にリリンを向いており、明らかに敵として捕捉されている。

 そして、どんな攻撃を繰り出そうとも、一定の距離に達する前に自動で撃墜されてしまうのだ。


 今も、乱回転する尾の先端を握り捕らえようとした魔王の右腕が火柱を吹き上げ、そして、一歩的に削られていっている。

 リリンは飛んでくる火花を無視し、力任せに押し込もうと歯を食いしばっているが、押されているのは明らか。


 そして、魔王の右腕は脆くも崩壊した。

 バギィィィィッッ!!と五指の全てが同時に折れ、その勢いを衰えさせないまま、尾はリリンへと向かう。



「《終焉銀河核(クェーサー・クロス)!》」



 残っていたエネルギーを増幅させ、無理やりに刀身に乗せてリリンと尻尾の間に捩じり込んだ。

 手に伝わる破壊力。

 乱回転する尾にグラムが絡め取られそうになりつつも、俺は無理やり耐えるしかない。


 だが、魔王の脊椎尾は所詮、機械。

 親父に比べたら、大したことはねぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!



「一旦引けリリン!!頭に血が上り過ぎだッ!!」

「ユニク!!」


「ワルトと相談して戦略を練り直せ!!時間は俺が稼ぐッ!!」



 俺の背後で迷うような気配が揺らめき、そして、後方に走って消えた。

 ワルトに任せておけばリリンも落ち着きを取り戻すだろうし、有効な戦略を立ててくれるだろう。


 だったら俺の役割は、その時間を稼ぐことだな。

 頭を使わない、簡単なお仕事だぜ!!


 俺は回転する魔王の脊椎尾をグラムでいなし、不敵な顔をエゼキエルに向けた。



「よう、クソタヌキ。遊んでやるよ!」

「ほざけ、ユニクルフィン!!」




 **********



「怪我してるじゃないかっリリン!?無茶ばかりするからだよ!!」



 帰還したリリンサを見たワルトナは、開口一番に叱責の言葉を飛ばした。

 リリンの頬を伝う、一筋の赤い跡。

 柔らかそうな頬には小さな裂傷ができ、無意識のうちに袖で拭ったが為に、線を引いたような血の跡が残ったのだ。



「これくらい平気。ユニクの傷に比べれば、全然平気」

「『傷を付けられた』。その意味を理解できないキミじゃないだろう!!」



 リリンサの傷は見るからに軽傷であり、日常生活でも起きうる程度のものだ。

 だが、それが戦闘中に付けられたというのは、別次元の意味を持つ。


 つまりそれは防御魔法を突破されたという事であり、傷の深さなど問題にならない。

 傷は、段階を追って酷くなる性質が無い。

『軽傷』の次が『致命傷』や『即死』になるなど、当たり前に起こる事なのだ。



「ん、気を付ける。それより、あの尻尾をどうにかしない事には勝ち目が無いと判断した」

「まだ勝つ気でいるのかい、キミは」


「諦めない。少なくとも、ユニクに与えられた傷以上のダメージを与えないと気が済まないし」

「やれやれ、ホントにキミは……カッコイイね。憧れてしまいそうだよ。……で、どうしたい?」


「ワルトナ、あの尻尾は戦闘そのものを『制御』している。魔王の右腕のように自立して動きながらも、その目的は戦闘を有利に進める為だけに注がれている」

「つまり、魔王の右腕よりもやれる事が狭まった分、より精錬された動きをしていると?」


「そう。だからアレを停止させないとエゼキエルに近づけない。というか、近づけると思わされたら、それは罠だという事」

「なるほどねぇ。方針は理解した、で、手段は?」



 ワルトナは決して戦闘に消極的なのではなく、むしろその逆だ。

 ユニクルフィンが身を投じて時間を稼ぎ、リリンサはその思いに答えるべく、行動を起こそうとしている。

 それを理解しているからこそ、ワルトナの頭脳はリリンサの意見を聞く。


 こういう時のリリンサの戦闘感こそが、心無き魔人達の統括者で最も信頼できるものの一つだと知っているからだ。



「……雷人王ゼウスを使う」

雷人王ゼウスだって?光魔法はエゼキエルの装甲の前には無力。それを忘れた訳じゃないんだね?」



 リリンサの揺るがぬ瞳を見ながら、ワルトナは思った事をそのまま口に出した。

 その提案を疑うつもりはない。

 だが、ワルトナの知らない何かがあるのは確定的であり、単純に好奇心を刺激されたのだ。



「今までの雷人王とは根本的に違う。パパから教えて貰った特別なゼウスなら、きっと……あの尻尾を壊せる」

「勝算はあるんだね?そうかいそうかい。じゃあ僕も、クソタヌキ狩りに力添えをしようかね!」


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