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ユニーク英雄伝説 最強を目指す俺よりも、魔王な彼女が強すぎるッ!?  作者: 青色の鮫
第8章「愛情の極色万変」

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第78話「続・英雄覇道(裏)出会いの物語ーホーライとメナファス②ー」

「結局、じじぃの奴は協力する事を拒み、蟲量大数攻略は俺達だけでやる事になった」



 ユルドルードが語った過去話。

 数々の伝説を作ってきたであろうホーライですら蟲量大数には敵わぬといい、ユルドルード達がいかに無謀な戦いを挑んだのかが浮き彫りになった。


 だが、ユルドルードは、ホーライの行動に妙な引っ掛かりを覚えていた。

 ホーライが言った『指すら届かぬ』。

 その言葉は、蟲量大数に挑戦したからこそ出た言葉なのではないかと思っているのだ。



「あんときのじじぃは様子がおかしかった。たぶん、じじぃは何かを隠してやがるな」

「ホーライ様も蟲量大数と因縁があるってこと?」


「程度は分からねえが、戦闘力を知っているって事はそこそこ深く関わってるだろうな。だが、一切を語らないってのが気になる。純粋に戦って負けたってんなら、そん時の話をしてくれてもいいはずだしな」



 ホーライの弟子であるユルドルードですら、その過去について殆ど知らされていない。

 知っているのは、英雄ホーライ伝説に書かれている情報は間違っていないということ。

 それと、重要な情報がワザと抜かれており、意味を曲解させるような書き方をしている事くらいだ。


 そんな事をポツリポツリと話したユルドルードは「さて、ここからが本題なんだが……」と、雰囲気を切り替える。

「へぇー。面白い事を聞いたねぇ、後でホーライ伝説読み直そう」とメモを取っているワルトナも、それにつられて真剣な表情を向けた。



「で、俺やアプリが蟲量大数と戦って生き残る可能性は低いと思われたらしい。だからじじぃは、次代の英雄を探す旅を始めたんだそうだ」

「なるほど……。その旅の途中でメナファスを拾うんだね?」


「そういうこった。紛争地帯でメナファスを拾った後、どんな行動をしたのかは知ってるか?」

「それはメナファスから聞いたよ。凶暴なメナファスは名乗らぬ老爺の寝込みを襲う事295回。その全てで返り討ちに遭い、朝までぐっすり眠ったってさ」



 二人が一緒に旅をするようになった理由は、「ほほほ、儂に負けたお前は捕虜となっておる。それが嫌なら儂を殺して逃げ出してみぃ」とホーライがメナファスを煽ったからだ。

 言葉巧みに『捕虜』という戦争用語を使い、メナファスの興味を引いて誘い出したのだ。


 10歳程度の幼子が、たった一人、戦場で生きている。

 その噂を聞いたホーライは、そこに英雄が生まれる可能性を見い出しメナファスに接触した。

 そして、約10カ月の旅を行い、ホーライは判断を下したのだ。



「メナファス、最後にじじぃと別れた時に皇種が出てきただろ?」

「あぁ、出て来たぜ」


「それはじじぃが良くやる手でな。皇種をワザと誘き出し弟子に戦わせるつー、なんとも理不尽な試験だ」

「……。マジかよ」


「マジだ。俺もやられたしな。で、その皇種戦でじじぃのお眼鏡に叶っちまうと、英雄になる道に引きずりこまれる訳だな」

「なるほど。そんときに逃げ惑ったオレは不合格だったってわけか」



 ユルドルードが語った通り、ホーライは英雄になる可能性がある者に皇種を見せ、その時の反応で可否を決めている。

 それはメナファスの時も同様であり、その判定は『不合格』。

 そうして、メナファスの英雄への道は閉ざされ、心無き大魔王へと変貌していく事になった。



「あの、おじさん。ちょっと聞いてもいい?」

「どうしたワルト?」


「おじさんの代わりになる英雄って見つかったの?」

「おう、見つかったぞ」


「……僕、知らないんだけど」

「あぁ、その子はユニクやじじぃと一緒に村に住んでたから、英雄として活動してないぞ。強さはマジもんだけどな」


「え!?村にいた女の人って、そういう事だったの?というか、同棲してるとか聞いてないんだけど!!」



 ゆったりと構えていたワルトナがした、興味本位な質問。

 だが、余計なオマケ付きの答えを聞いたワルトナは慌てふためく事になり、持っていた味噌汁をひっくり返した。


 その宙を舞うお椀が向かった先は……ゴモラ。

 そして、ゴモラも華麗に舞い、全ての味噌汁を口でキャッチ。

 ヴィギルル―ン!っと舌包みを打ち、満足してセフィナの所へ帰っていった。



「ユニと同棲なんてダメだからね!?そういうのは僕かリリンじゃないとダメなんだからね!?」

「待て待て、落ち着け。別に一緒の家に住んでた訳じゃないぞ」


「あ。そうなんだ。よかったー」

「そうそう。せいぜい、飯を作ったり、風呂を沸かしたり、洗濯した程度だ」


「それ、通い妻ってやつじゃないの!?全然、安心できないんだけど!!」



 英雄ローレライは家事スキルが高く、ユニクルフィンの身の回りの世話をする事も多かった。

 時々、郵便配達員を装って様子を見に行っていたユルドルードも「これなら安心だ」と太鼓判を押しており、自分の強化に専念している。


 その結果、ユニクの性癖がトンデモナイ事になったのだけが心残りだと、ユルドルードはポツリと呟いた。



「まさか、ユニクがタヌキ好きになるとは予想外だったけどな。昔はあんなに嫌ってたのによ」

「……。まぁ、その話は置いといて。その英雄さんとユニは本当に何でもないんだね?実はライバルが増えてましたなんて嫌だからね?」


「いやいや、ユニクなんてローレライちゃんの眼中にないだろ。弟みたいに扱ってたしな」

「……そうなの?でも、6年も世話してたとか……。しかも、何も知らない無垢なユニをでしょ……?いいなぁ」



 ワルトナはちょっとだけ勢いを無くしションボリしている……風に見せかけている。


 これは、将来の父であるユルドルードへ『僕は昔のままのか弱いワルトナちゃんだよ!だから守ってね、おじさん!』というアピール。

 そんな慎ましい策謀をしていると知っているメナファスは、更に面白くなりそうな予感を感じワルトナから離れた。



「随分と盛り上がっておりますね、ワルトナ」

「の、ノウィン様!?」


「そろそろ休憩を終わりにしようかと思います。よろしいですか?」

「は、はい!大丈夫です!!」


「鞭で打たれる覚悟もしましたか?」

「はい!だいじょ……はい?」


「ふふ、冗談ですよ」



 ノウィンが浮かべている妖艶な笑み。

 ワルトナは、その恐ろしすぎる笑顔を一生忘れないだろうと心の底から思いながら、話が筒抜けになっている恐ろしさに震えている。

 なお、ユルドルードも顔が引きつっている。



「さて、それでは後一時間くらい訓練をする事にしましょう」

「えっ、一時間ですか?まだ深夜帯に差しかかる前ですが……?」


「何を言っているのです。子供は深夜には寝るものでしょう」

「え、まぁ、そうだとは思いますけど……?」


「セフィナは成長期に差しかかっている大事な時期。睡眠を優先するのは当然です」



 確かにそうだけど……。仮にも僕らは暗劇部員。

 ぶっちゃけ、夜行性だよね……?


 指導聖母として数々の暗躍と修羅場を潜り抜けてきたワルトナは、徹夜で任務に当たる事も多い。

 だからこそ、この訓練も朝方まで続くものだと勝手に思い込んでいたのだ。



「ノウィン様、僕は徹夜でも大丈夫です。訓練を付けて頂けないでしょうか?」

「駄目です」


「えっ。そんなにハッキリ言う程ダメなんですか?」

「……ワルトナ、母である私の言う事が聞けないのですか?」


「つっ!!」

「私の子になったからには、リンサベル家の家訓には従って貰います。子供は12時前には寝る。それがルールです」


「……暗躍するのが仕事の暗劇部員が言っていい言葉じゃないよ、それ……」


「何か言いましたか?」

「い、いえ!」



 ワルトナは、ノウィンから発せられる得体のしれない圧力に屈し、心が折れた。

 素直にノウィンに従い、手早く弁当を片付けてゆく。


 そして、再びシェキナを手に取って準備を終えた。



「では、早速訓練を再開しましょう。私とワルトナは引き続きシェキナを使った実践を」

「はい!」


「セフィナは悪喰=イーターを使いこなす訓練をゴモラに教えて貰いなさい」

「分かったよ!がんばろうね、ゴモラ!」

「ヴィギル―ン!」


「で、メナファスは俺と訓練だ」

「英雄様直伝の訓練ね。でも、また筋トレなんだろ?」



 揺るがぬ決意と震える手でシェキナを握り、ワルトナは奮い立つ。

 そして、ノウィンに促されるがまま漆黒の闇に溶けて消え、数分後、耳を覆いたくなるような悲鳴が森に木霊した。


 さらに、セフィナもゴモラを引き連れてユルドルード達から離れて行く。

 向かった先は那由他のいる場所だ。

 セフィナは那由他からの助言を受けながら、ゴモラの悪喰=イーターを使いこなす修行を開始している。


 そうして、この場にはユルドルードとメナファスだけが残った。



「なんだ?筋トレは嫌なのか?」

「嫌いか好きかで言えば好きな方だけどよ、英雄が付けてくれる訓練が筋トレってのもどうかと思うぜ?」


「筋トレをなめんなよ?準備体操としちゃこれほど優れてるのなんて他にねぇぞ。ほら、見てろ」



 ズドドドドド!と、耳をつんざく酷い爆裂音が響いた。

 その発生源は、ユルドルードの腕立て伏せ。

 音速を超えた軌道によって衝撃波が発生し、地面を抉り取っているのだ。



「どうだ?腕立てを極めれば、1000回やっても3分もかからんぞ」

「これが英雄か。人間じゃねぇな」


「ま、ここまでやれとは言わないけどな。メナファスがやるのは普通ので良いし、回数も200回ずつだ。あくまでも準備運動だしな」

「それくらいなら不満は無いんだけどよ……。腕立てだけは勘弁して欲しいぜ」



 そう言ったメナファスは両腕を上げて降参のポーズを取った。

 その手には包帯が巻かれており、一目で怪我をしているのが分かる。



「そういや少し動かし方が変だな?怪我をしてるのか?」

「んーそれもびみょー。一応、魔道具とか使って手当もしたし大した事は無いはずなんだが……。なんか、力を入れ過ぎると逆に抜けるんだよな」


「……ちょっと見せてみろ」



 メナファスが言った症状に思い当たる節があったユルドルードは、露わになったメナファスの手首を見て目を見開いた。

 それは、幾度となく目にした――傷。



「これはグラムに付けられた傷だな?ユニクにやられたのか?」

「お?見ただけで分かるのかよ。流石英雄だな」


「……。しかも、覚醒して斬ってやがるな。あの馬鹿野郎め」



 絶対破壊の力を宿す神壊戦刃グラムによって付けられた傷には、回復不全という特殊効果が付随される。

 これは、細胞の再生能力すらもグラムによって破壊されるからであり、傷口が壊死することすらある危険な状態だ。


 だが、メナファスの腕の傷は塞がっている。

 闘技場の管理者たる神から授けられた酒を飲んだ事により、絶対破壊の力よりも回復力が上回り、傷口を塞いだのだ。

 しかし、完全に後遺症が無い訳ではなく、メナファスの手は以前の半分の握力となってしまっていた。




「メナファス、すまん!俺の愚息が馬鹿な事をしたみたいだ。あのアホに変わって謝るぞ!本当にすまん!!」

「まー。戦ったんだし、怪我するのはしょうがないだろ?」


「だけどよ……女の体に傷なんて……。な、なぁ、なんつうかその、ユニクに責任を取って貰うか?」

「……。それはアレか?オレもユニクルフィンのハーレムに加われって話か?」


「嫁入り前の大事な体に傷をつけたんだぞ?相応の責任は取るべきだろ」



 ユルドルードの謎の提案に、メナファスは苦笑いを浮かべている。

 修羅場は外から見ているから楽しいんであって、当事者にはなりたくないと思っているのだ。


 それに、これに同意するとせっかく出来た友人から恨み事を言われるのが目に見えている。

 流石にないな。と冷静に判断を下し、無難な回答をユルドルードに反した。



「じゃ、金だ。慰謝料として20億エドロを請求する。あ、腕の治療ができるんなら治して欲しいぜ」

「もちろん治療はするぞ。だが、その程度の金で良いのか?ユニクを上手く使えばもっと稼げるだろ?」


「20億もありゃ当分酒が飲めるし、それでいいさ」

「そうか。じゃ今回は俺が立て替えて払っておく。が、必ずアイツから取り立てると約束するぜ」


「話がわっかるぅー。流石英雄様だぜ!」



 **********



「ど、どうしてこんな事に……。」



 かぽーーーん。という間の抜けた音。

 それはセフィナがゴモラと風呂桶で遊んでいる音だ。


 休憩前とは比べ物にならない程の苛烈な訓練(暴行)を受けたワルトナは、身も心もボロボロになった。

 何度も何度も吹き飛ばされる事、数十回。

 白いローブが茶色になる程に土で汚れたワルトナは、なんとか生き残った事に安堵していると、セフィナがとんでもない事を言いだした。



「あ、ワルトナさん、一緒にお風呂に行きましょう!お母さんも!」

「えっ」


「あら、いいですね。家族の親睦を深めましょうか」

「えっ」


「ヴィギル―ン!」

「お前は家族枠に入ってくんな!ニセタヌキッ!!」



 抗えぬ上司と、空気の読めないアホの子と、勝つ手ないタヌキ。

 唯でさえ手に負えないリンサベル家は結託し、じりじりとワルトナに近寄ってゆく。


 その絶体絶命のピンチに、ワルトナは最も信頼を置いているおじさまと友人に視線を向け――。



「オレ達は晩酌でもしてようぜ、英雄様。家族の団欒を邪魔しちゃ悪いしな」

「そうだな。家族の団欒は大事だしな。ちなみに、金だけはいっぱいあるから俺のおごりで良いぞ」


「ひゅー。太っ腹だぜ!」



 ――とっても酷い裏切りを見た。


 くっ!コイツら逃げやがったッ!!

 ドエスって言ってたの、ノウィン様にバレてるんだぞ!?


 さっきの訓練、所々、ドエスっぽさがチラチラ出てたんだからねッ!?

 撃ち込まれた矢を良く見たら、蝋燭だったんだからねッ!?

 足を取られたと思って視線を向けたら、赤いロープで縛られてたんだからねッ!?


 先程の訓練を思い出し、ワルトナは心底震え上がっている。

 ノウィンがドエスなのは、さっきの訓練で確認済み。

 そして、そんなノウィンと裸の付き合いをするなど、ドラゴンの前で裸で踊るようなもんだとワルトナは思っているのだ。


 だが、面と向かって拒否を言える訳もなく。

 ワルトナは流されるままに露天風呂まで案内させられ、見事に逃げるタイミングを失った。

 暗躍を得意とする指導聖母を納める大聖母・ノウィンの技巧に、ワルトナは成す術が無かったのだ。



「さ、私達も行きましょうか。ワルトナ」

「は、はい……」


「ふふ、そんなに恥ずかしがる事もないでしょう。同性同士ですよ?」

「そうですけど……」


「それに、大聖母となるには身だしなみにも気をつけなければなりません。そして、そういうのは見えない部分もしっかりとフォローするべきなのです」



 場の雰囲気を和らげるためか、ノウィンは自分の胸をたくし上げワルトナに見せた。

 だが、ワルトナからしてみれば、自分が持っていない物を自慢されているようにしか見えない。


 ワルトナは、慎ましい自分を見下ろし、密かに眉間に皺を作った。



「それに、ユニクルフィンくんに見せた時に、がっかりされてしまいますよ?」

「えっ!?!?」


「磨いていない宝石はただの石です。いえ、言い方を変えれば、どんな石でも磨き上げれば宝石のように美しくなると言えるでしょう」

「……それはサイズが足りないから、せめて磨いておけってことでしょうか?」


「えぇ。こればっかりはどうしようもありませんから」

「ドストレートに言われた!?」



 真正面から、しかも、つい先日まで恐れ多いと思っていた上司から野次が飛んでくる。

 このとんでもない異常事態に着いていけず、高い知能指数を持つワルトナの頭脳も大混乱。


 そして、ユニクルフィンに全部見られた事を思い出し、ワルトナの顔は真っ赤に染まった。



「えっと、えっと!!」

「ふふ、安心してくださいね。これでも私は身だしなみには気を使っているのです。大聖母なんてしていると暇を持て余して、小技が増えて行くものですから」


「なんか凄い事を言ってませんか!?」

「だから、体の隅々まで洗ってあげますよ」


「ひぇ。」

「さ、行きましょう」


「え、あ、ちょ、、ま、ま、やめ、や……」



 それはまるで、肉食動物と小動物の関係性。

 抗えぬ強者に捕まったワルトナには、美味しく頂かれる未来しか残されていないのだ。



「ふふふ、お肌がすべすべですね。ですがココはどうでしょう?」

「ひぃう!?そんな、だめです!そこはだめです!!」


「ではこちらは?」

「ふにゃぁああああ!?」


「あらあら、ここが良いのですか?ではもっと良くしてあげますね」

「ら、ら、……らめぇええええええええええええ!!」



 声にならない声を上げ、必死の抵抗をするワルトナ。

 だが、


 その後、滅茶苦茶、蹂躙された。

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