第7章プロローグ「神が起こした大戦」
「おっと!ここでついに黒幕が判明したね!暗劇部員とかいらないって言っちゃったけど、ここまで深く関わってくるなら話は別さ!」
神は言い訳のような感想を呟くと、空間転移の魔法陣から宅配ピザを取り出して、食事の準備を始めた。
さっと魔法でピザを温め、一切れを指でつまみ上げて、もぐりっと頬張る。
とろーりと糸を引くチーズの香ばしさを堪能しつつ、「炭酸飲料……ピザにはやっぱりコーラだろ!」と再び空間に手を伸ばした。
過去・現在・未来全ての時間軸に干渉出来る神は、どんな飲み物でさえ、願った瞬間に手に入れる事が出来るのだ。
「んぐんぐっ……ぷはぁ!そういえば……那由他にコーラを飲ませた事があったっけ。あの時は凄かったなぁ。せっかくだしと思って不可思議竜と蟲量大数も呼んで、三匹で仲良く分けるように言ったら、結果的に世界が滅びかけたんだよなー」
神は遠い目をしながら、当時の思い出を振り返った。
那由他達『世界を統べる者』へ気まぐれに授けた10本のコーラ。
それは数千年前の古き時代から見れば、遠き未来の神聖なる神薬のようなものだった。
その神薬の数は10本。3では割切る事が出来ない。
最後の1本を奪い合い、世界大戦の果てに蟲が怒号を放ち、崩壊した世界を不可思議竜と那由他の二人掛りで修復したという神話は、人々の記録に部分的に残った。
不安定機構が『世界創世の日』と呼ぶこの神話の真実を知るものは、この世界に10匹も残っていない。
「さてさて、ワルトナ・バレンシアか。彼女が物語の中心に居るという事はよく分かった。時系列で言えば、ユニクルフィン、リリンサ、セフィナの順番かな?頑張り屋さんだね!」
「そして、彼女が手中に収めているのは、もちろん正真正銘、リリンサの妹『セフィナ・リンサベル』だ。死んだとされていた彼女が生きている。しかも、リリンサというか、ユニクルフィンの敵として」
「バラバラだった物語が、今一つに纏まろうとしている。『ユニクルフィン』『リリンサ』『ワルトナ』そして、『ユルドルード』と『蟲量大数』」
「さらにいえば、『不可思議竜』と『那由他』、『極色万変』も関わっていそうだ」
「あぁ……まさか、ラブコメを所望したのに、世界大戦を見せられるとは思っていなかった。神は感服したよ、不安定機構。千年の平和を約束したいくらい満ち足りた気分だ!」
神は、嬉しそうに笑みをこぼすと、画面を切り替えながら思考の海に身を投じる。
映し出された場所は、不可思議竜が住まうとされる霊峰、『天龍嶽』。
竜族の繁栄を極めたような豪華な部屋の中で、2人の人影が騒いでいた。
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「なーなーユールード―。腹減ったじゃのー!飯を作ってくれないのなら、そこらの竜を食い散らかしそうじゃーの―」
「よし、飯を作ろう!!……作るから、それはマジでやめろ。ドラゴンから向けられる恐怖の視線がマジで痛いんだよ!!」
「そんなもん気にする必要無いじゃろ。あんな弱りきった子トカゲ共など、お主の敵ではあるまい?」
「敵じゃねぇ……か。ふ。俺はどうにか対処できても、人類が滅ぶんだよッ!!この前逃げ出した黒トカゲも、どこ行ったか分かんねえんだぞッ!!」
豪華なテーブルに体を預けてだらけ切っているのは、華奢な体躯の少女、那由他。
その傍らでいそいそと鍋を取り出しながら、料理の準備をし始めている屈強な男『ユルドルード』は、溜め息をつきつつ、「今日は何を作るか……そうだ。アレにするか?」と那由他へ振り返った。
「ナユ。そう言えばこの間、カレー食いそびれただろ?作ってやろうか?」
「なに?カレーじゃの?」
「ん?食いたくないか?」
「いや、怒りもだいぶ収まってきたし、喰おう。じゃが、不味いカレーを出しやがったら、竜族の命は無いと思うがいい!!」
「俺のカレーの出来次第で、竜族が滅ぶだと……!?」
なんてこった!?っと英雄ユルドルードはお玉を震わせた。
人間の守護者たる自覚はそこそこあるが、まさか、竜の命を掛けてカレーを作る事になると思っていなかったのだ。
これは……気合を入れて作るしかないと、意味も無く最高位バッファを起動した所で我に返り、普通に肉を切り始める。
「よく考えてみれば、竜とかいない方が、人類の為になるよな?」と実に英雄らしい事を考えながら。
「まぁ、とりあえず作り始めるが、少し時間がかかるぞ?俺はカレーにはこだわる派だからな」
「美味い物を出すというのなら文句はない。しかし、ただ待つのも暇じゃのー」
那由他は、暇つぶしにドラゴンを痛めつけて来ようかと窓の外を見やった。
その瞳に映ったのは、まさに、死屍累々。
野戦病院を彷彿とされる様な凄まじい光景。
色とりどり、千差万別、大きさバラバラなドラゴン数千匹が、必死に命を繋ごうと、迫る『死』と戦っている。
「こりゃ、まだまだ時間が掛りそうじゃの……」
そう言いながら那由他はため息を吐きだし、視線を部屋に戻した。
那由他とユルドルードが滞在しているのは、天龍嶽の最高位貴賓室。
不可思議竜の自室と同等の豪華さを持つこの部屋は、始原の皇種を主とした生物が滞在している時にのみ使われる特別室だ。
ドラゴンの総本山の最高位貴賓室で、カレーを作る。
ユルドルードは、「俺って、英雄だよな?調理師じゃないはずだよな?」と頭を悩ませつつも、玉ねぎを切り刻んでゆく。
再びやる事のなくなった那由他は、だらりとテーブルに体を預けると、「ん?良い暇つぶしが来おったの?」と呟いた。
そして、テーブルの上に、空間転移の魔法陣が煌めく。
漏れ出る波動から、召喚されるのはアルカディアだと悟った那由他は、いい話相手が出来たと期待に満ちた視線で召喚を見守っている。
そして、煌めく魔法陣から、もっさりした謎の生物が姿を現した。
「ヴィギルア!」
「……なんじゃこの、汚ない毛玉」
「ヴィッ!?」
投げかけられた辛辣な言葉に、アルカディアは固まってしまった。
今の自分はそこらの野良タヌキよりも小汚い。
それは、アルカディアも充分に自覚する所であり、よく考えてみれば、こんな姿で皇たる那由他に謁見する事はあり得ない事だと、いまさら気が付いたのだ。
ソドムに、「くっくっく。ほら、那由他様の所に行って来い。焦げた毛の戻し方を聞くんだろ?……ぶふぉ。その毛並み、くっそ面白いんだけど!」と無理やり転送の魔法陣へ放り込まれたが故の結果だった。
超格上の存在たる那由他の前に、小汚い姿を晒す。
アルカディアは死を覚悟した。
ちなみに、お土産にしようと思っていたパンも無いので、手ぶら。
さらにいえば、ソドムの書状も無い。
ダメ元でおねだりの眼差しをソドムに向けたアルカディアだったが、「あー惜しかったな、アルカ。でも書状は書かん!」とバッサリ切り捨てられている。
そんな理由でアルカディアは正真正銘の手ぶらだった。
小汚い姿を晒した言い訳も持っていない。
アルカディアは、本気で死を覚悟した。
「んだよ?アルカも来たのか……なんだこの、汚ねぇ毛玉」
大きな背中をクルリと回し、ユルドルードは視線をアルカディアに向けた。
そして、アルカディアは振り返ったユルドルードの手に握られている包丁を見て、諦めの境地で死を覚悟した。
こてっ。っとテーブルの上に寝そべり、「どうにでもしてください」と自暴自棄に浸る。
こんな小汚い姿の自分に生きている価値は無い。
アルカディアは、めそめそとむせび泣いた。
「ユルド、アルカが泣いておる。お前に食われると思っているんじゃろうな」
「食わねえよ!!というか、ホント汚いな。そこテーブルなんだけど」
「……とりあえず、洗うかの。ユルド、シャンプーとリンスを寄越せ!」
「食器用洗剤じゃダメか?丁度手元にあるし」
「ダメじゃ!最高級トリートメントも寄越すのじゃ!!」
「そんなもん、持って……たな、そういえば。貰ったまま仕舞っておいた奴が確か……」
ユルドルードは空間から、入浴関係と書かれた段ボール箱を取り出して、中を探る。
綺麗な陶磁器と、小さい瓶を何個か見繕って那由他へ向かって放り投げた。
那由他は素早くそれらをキャッチし、アルカディアの前に立つ。
「ほれ、もう泣くのはよすのじゃの、儂手ずから洗ってやるからの!」
「……ヴィギルア?」
この日、アルカディアは覚悟した通りに死んで、そして、天に昇った。
自分の身に起こっている奇跡を感じ、感極まって、心不全を引き起こしかけたからだ。
なお、ナユタの手で事無きを得て、無事に生還を果たしている。
文字通り、生まれ変わった自分の姿を見て、アルカは嬉し涙を流した。
以前、那由他にくしでブラッシングされただけで、全タヌキから嫉妬の目に晒されるほど、輝く毛並みを手に入れる事が出来た。
そして現在、驚くべき事に、那由他の手によって体中を洗われ、毛並みのケアをされ、乾かされ、ブラッシングされ、不要な毛を散髪までされた事により、以前よりも格段に『全タヌキが羨む存在』へと昇華することになったのだ。
この日、『絶世の美を那由他様より与えられた、超幸運なタヌキ』として、『アルカディア』の名前は千年以上も語り継がれる伝説となった。
**********
「ふぅ。綺麗になったの。アルカ」
「ヴィ……ヴィ、ア、アリ……ヴギルア!」
「タヌキの姿じゃ、まだ喋れねぇんだな、アルカ。とりあえず人化したらどうだ?」
「ヴィギルア!《姫将軍の騎行!》」
アルカディアは空間から黒いカードを取り出して、おでこの上に乗せた。
そして、人化の呪文を唱え、光に包まれる。
ユルドルードは、その光景を見ないように後ろを向き、鍋を煮込み始めた。
卓越した経験から、この後何が起こるのかを知っていたからだ。
弱まってきた魔法の光から登場したのは、褐色肌の健康的な女の子。
抜群なスタイルは、童貞と名高い英雄の息子が見たら、毒になってしまうほど自己主著が激しい。
一言で言えば、アルカディアは全裸だった。
今まで服を着ていなかったのだから、当然である。
一応は、近くに服や装備が召喚されている。
が、召喚技能が追い付いていないので自動で装着されず、自分で着るしかない。
そして、アルカディアは、服をチラリと見ただけで、そのまま那由他の向かい側に座ろうとし、「服を着ろッ!!」とユルドルードに怒られた。
渋い顔をしながら、悪戦苦闘を経て、くたびれたパンツに足を通してゆくアルカディア。
とりあえず、Tシャツとショートパンツまで着たところで面倒になり、残っていた冒険者としての装備は適当に空間に突っ込んだ。
「まったく……。お前はまず、人としての恥じらいを覚えろ。アルカ」
「人じゃないし、タヌキだし。おじさま」
「ぐぅ。言うようになったじゃねえか……」
「ちゃんと勉強しているし。う”ぎるあ!」
褐色の肌も相まって、こなれたギャル風な風貌のアルカディア。
ユルドルードは、「なんか、酒場とかに入り浸ってそう……」と、心の中で溜息を漏らした。
こんな奴と一緒に居る所を知人に見られたら間違いなく誤解されると、心労によって胃が軋んでいるのだ。
「で、定期報告に来たのか?アルカ」
「そうだよ。ソドム様が、眷皇種とゆになんちゃらが戦ったから、報告してこいって」
「な、なんだとッ!?眷皇種って言ったのか!?おい!教えてくれアルカッ!!そいつは、どんな奴だったッ!?」
「黒いドラゴンだったよ。おじさま」
「……。なぁ、その黒いドラゴンってもしかして、『冥王竜』とか、『希望を費やす冥王竜』とか名乗ってなかった?」
「名乗ってた。ソドム様も「冥王竜は雑魚」って言ってたし」
アルカディアの回答を聞いて、ユルドルードは頭を抱え、那由他は視線を変な方向に向けた。
しかし、正気を取り戻したユルドルードによって那由他の頭は鷲掴みにされて、ぐぎぎ、と真正面へと戻される。
不敬極まるその行動を見て、アルカディアは威嚇を放つ。
が、ユルドルードから放たれる怒気によって掻き消されて、逆に体を縮みこませた。
ユルドルードはゆっくりと口を開き、「アルカ、結論から聞くぞ?ユニクは生き残ったのか?」と話を促した。
「生きてる。ここに来る前に姿を見た。リンなんちゃらも一緒に居たし無事」
「……そうか。はぁ……マジで良かった……で、ナユ」
「な、なんじゃの?ユルド」
「言い訳はあるか?」
「……儂は悪くない!あのドラゴンの教育がなっとらんのがいけないのじゃあああ!」
「誤魔化すんじゃねえええ!お前のせいでユニクが死にかけてんだぞッッ!?今日はカレーはやめだッ!!炊いてない米でも食ってろッッ!!」
「そんなぁぁぁぁ!!鬼畜めッ!!ユルドのド鬼畜ぅ!」
ユルドルードは、空間から米の入った壺を取り出して、そのまま那由他へ叩きつけた。
那由他は優しい手つきで壺を受け止め横に置き、「食いもんの恨みは恐ろしい!タヌキ十戒律にも書いてあろうがあああ!!」と怒りを露わにして、壺の蓋で反撃。
それを見たアルカディアは『心底、帰りたい』と思ったが、空間魔法が使えない為、那由他に送って貰わないと帰れない。
アルカディアは、死を覚悟した。
本日三度目である。
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「はぁ、はぁ、くっ!このくらいにしておいてやらぁ!カレーは作ってやるッ!!」
「ふ。当然じゃの。カレーを寄越さぬのならば、竜の命は無い。ここに居る一万の命が潰れる事になるんじゃからの!」
アルカディアは、ユルドルードと那由他の戦いを脇目も振らず真剣に見ていた。
だが、何が起こったのかまったく分からなかった。
しかし、ユルドルードの握っている真っ黒い剣とナユタが両手にそれぞれ構えているアルカの背丈ほどもある巨大な武器を見て、「あ、よくわかんないけど、ヤバい奴だ」と納得。
一応は戦闘が終わったらしく、落ち着きを取り戻しつつあるこの場の空気を読むように、アルカディアはユルドルードに質問をした。
「おじさま、カレーって何?」
「カレーを知らねぇのか……そうか、知らねぇよな、タヌキだもんな」
一人納得したユルドルードは、作りかけの鍋を引き寄せてからカレーのルーを投入。
さっとかき混ぜつつ、時間魔法で時間を操作し熟成を行った。
それは、人類最高峰の”手抜き”。
その手抜きを覚えるくらいなら、普通に煮込んだほうが格段に速いという本末転倒な手段だが、元々魔法を扱える者からすれば手抜きには変わらない。
通常ならばこういった手抜きをユルドル―ドは良しとしないのだが、アルカも来たことだし、早さを優先させたのだ。
なお、たっぷり時間を掛けて最高品質のものを作らないのは、那由他への当てつけの意味も含まれている。
英雄と持て囃されてはいるが、案外、ユルドルードは小さい性格だった。
「ほら、アルカ。これがカレーだ。どうだ?うまそうだろ?」
「すん……色んな食べ物の匂いがする。リンゴとトウガラシと蜂蜜と……」
カレーの匂いを嗅ぎながら、次々に使われている食材を当てていくアルカディア。
その正解率の高さに「流石タヌキ、食い意地張ってるな!」と、ユルドルードはしみじみ思った。
「で、これがどうかしたの?」
「あぁ。今は、ぱぱっと作っちまったが、本当はもっと時間を掛けて作ると味が良くなるんだよ、で、そん時はなんと3日も掛けてカレーを作っていた」
「……暇なの?」
「暇っつうか、罠に獲物が掛るのを待ってて時間があったんだよ。で、そんだけ時間を掛けた訳だから、そりゃあもう、すげぇ美味いカレーが出来た」
「おじさまの料理、おいしいもんね。結構好き」
「だけど、ナユは食わなかったんだ、空か……」
話を続けようとしたユルドルードを、那由他の腕が遮った。
不愉快そうな顔で睨みつけ、ユルドルードを黙らせた那由他は、自ら口を開く。
「待て。ここから先は儂が説明する。迂闊なことを口走られて、気分が削がれては堪らんからの」
「あ、はい。あの、ありがとうございます」
「いいか、アルカよ。その時のカレーに、儂はもう、それはもう……期待しておった。なにせ3日じゃ。食欲の権化たるこの那由他が、目の前の食い物を3日も我慢したのじゃ。時代によっては大陸が滅ぶほどの大事件じゃの」
「え、大陸が滅ぶ!?」
「じゃがの。いざ、皿に盛り匙を突き入れた瞬間に、予想だに出来ない出来事が起こったのじゃ」
「那由他様ですら、予想外……どんなすごいこと……?」
「空を飛んでいた野良ドラゴンがな、”粗相”をしやがったのじゃ。儂の目の前で!!食事中に!!」
「……。」
ユルドル―ドは思い出していた。
人生経験の中で、5本の指に入るほどの恐怖体験を。
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「ほら、お待ちかねのカレーだ」
「ふむ!ありがとうじゃの!ユルド!!」
「お前が礼を言っただとッ!?」
「では、いただきま……」
それは、何気ない日常。
ユルドルードから渡された特大の皿を抱えて、スプーンを突き入れた那由他。
その瞬間、那由他の意識のほとんどが食事に向けられていた。
実際、意識の99%が向いていたと言ってもいだろう。
しかし、那由他とは、全世界で三番目に強き、神の力を宿す神獣。
切り離していた1%の意識は外部へ向けられ、突然の外敵の襲来に備えていたのだ。
だからこそ、遥か先の空を飛んでいたドラゴンの姿が目に止まり、そのドラゴンがした粗相を目撃してしまった。
最悪のタイミングで見た、最低の光景。
そして、那由他の究極の”知識”は、素早く脳内を駆け巡り、関連性のある情報を溢れさせた。
口元1cmまで近づけた状態で固まっているナユタを見て、ユルドルードは疑問の声を上げる。
そして……
「……《星砕く絶対熱》」
爆発し、第4次元層と第2次元層が露出した空を見て、ユルドルードはごくりと唾を飲み込み、死を覚悟した。
「……この那由他の食事を邪魔したじゃの。頭蓋を椅子とし、肉で持て成し、食器を血で洗う覚悟はあるのじゃろうな?トカゲ風情が」




