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ユニーク英雄伝説 最強を目指す俺よりも、魔王な彼女が強すぎるッ!?  作者: 青色の鮫
第6章「宿命の戦略破綻」

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第16話「ワルトな試練」

「あは、ユニにお願いを一つ聞いて貰える。こんなに嬉しい事はそうそうないね」

「うっ!?なんだその屈託のない笑顔はッ!?ものっすっごい悪人顔!!」


「そりゃ、僕は悪人だもの。さてと、僕がキミに願うのはぁー」



 ひぃぃぃぃ!!失敗したッ!!

 調子に乗ってお礼をしたいとか言わなければよかったと、心底思う。


 今の今まで友好的に接していたからと言って、油断は死につながるというのはカミナさんで学んだのに。

 あの白衣の大悪魔だって、散々、『あれ?天使かな?』と思わせておいて、最終的にはブン殴られたからな。


 俺は密かにグラムの柄を握りつつ、大悪魔の襲撃に備えた。



「せっかくだし、キミと稽古でもしようかな、ユニ。いくら僕が策を案じたって、最終的には実力がものを言う。リリンを守るための必要最低限の力をキミには付けて貰わないとね」

「ふぇ!?」


「なんだいその気の抜けた声は?僕は言ってるだろ、危害は加えないってさ」

「お、おう。確かに危害は加えないって散々言われているが、素直に信じても良いもんかと警戒していてな。だってワルトは、悪辣極まる大悪人なんだろ?」


「そりゃ、僕は悪人だよ。でも、悪人ってのは、自分の利益を最優先にして他人を省みないから悪人なんだ。僕は僕の可愛いリリンを守りたい。その為にキミの力が必要なんだからキミに協力するのは当たり前じゃないか」



 ワルトは、「何を当然の事を言っているんだい?」と言ってから肩をすくませて見せた。

 声色と態度で、その提案がリリンを気遣っての事だと悟る。


 ……どうやら俺も、だんだんと心無き魔人達の統括者な思考に染められていたらしい。

 人を疑うのは、実害が出てからで十分だな。



「すまん、ちょっと警戒し過ぎだった」

「いやいや、それくらいでちょうどいいかもよ?少なくとも、暗躍と謀略が得意な指導聖母を相手にするんだったら、警戒し過ぎるなんて事はないからね」


「あぁ、肝に銘じておくよ。……で、稽古ってのは何をするんだ?」

「魔導鬼ごっこルール2『一対一ガチンコバトル』だけど?」


「警戒するべき案件じゃねぇかッ!!!!ほんのちょっとでも疑って悪いと思った俺が馬鹿だったよッ!!」



 結局そうなるのかよッ!!

 リリンといいカミナさんといい、心無き魔人達の統括者はどうしてこうも戦闘が好きなんだ?

 もしや、一緒にパーティーを組んでいた時代は、毎日こんなことしていたんじゃないだろうな?


 ……いや、してたんだろうなぁ……。

 主な犠牲者は、美しくも悲しき運命のドラゴン、ホロビノだろう。

 そして俺は、新しいおもちゃって所か。



「なぁ、カミナさんも訓練をするとか言って滅茶苦茶やってきたが、やっぱりワルトもそうなのか?」

「カミナの話じゃボカシた表現だったけど、察するに『撃滅手套』でも使われたのかい?」


「撃滅手套って、手袋の事だよな?あの手袋なら破壊したぞ?そんで、カミナさん個人魔法みたいな奴でボコ殴りにされた」

「おや、それはすごい。撃滅手套を破壊して、カミナに本気を出させたと。あの状態のカミナなら、冒険者100人と戦っても余裕でお釣りが来るだろうに」


「よく生き残ったな、俺……」

「ということは、相応の実力をキミは秘めているって事だ。それはそれは……この部屋でリリンを待ちながら対魔導師戦の抗議でもしようと思ったけど、場所を変えた方が良さそうだね」


「え?っちょっとま……」

「《僕とキミの密会(シークレットルーム)》」



 ぬるりとした動きで俺の懐に飛び込み、体を密着させてワルトは呪文を唱えた。

 まるで意識を強制的に引き付けられるかのように、ワルトから目が離せなくなる。


 そして、初めて経験する浮遊感を経て、魔法の効果が終了した。

 未だ俺の胸の中にいるワルトから視線を外しながら、強引に体を引きはがして、状況を確認。


 石畳の広がるだだっ広い空間。

 天井は高く30mはありそうで、横と奥行きもそれぞれ200mはある古代遺跡風な景色だ。


 ……どうやら俺達は、別の部屋に転移してきたらしい。

 一応抗議をしておこう。



「いきなり何をするんだよ!ビックリするじゃねぇか!!」

「そりゃ、驚かせようとやった事だしね。兎にも角にも、ここが僕とキミが訓練する場所、大書院ヒストリア地下21層。『闘練の書房』さ」


「まず、ネーミングにツッコミを入れても良いか?『闘練』と『書房』は組み合わせ最悪だろ!!使用方法が真逆じゃねぇか」

「いやいや、この部屋は図書で得た知識を試す為の闘練場で、伝説級の魔法とか無差別破壊魔法とかを試す場所さ。図書館内にそんな部屋が用意されているのは合理的だろう?」


「くっ、確かに。じゃあ、次のツッコミだ。リリンをほっといて来ちまったけど良いのかよ?」

「キミのバッチとかは部屋に置いて来てるから、僕らの居場所はリリンには分からないんで大丈夫。リリンが部屋に近づいてきたら戻れば問題ないよ」


「あっ!いつの間に!!」

「くくく。ボクは悪人だから手癖も悪くてね。そんなわけで、まったく問題がない。全ては僕の計画どうりさ」



 これもワルトの計画の内なのか。

 ……仕方がない、俺も覚悟を決めるとしよう。


 一応訓練って事だし、そんな酷い事にはならないだろ。……ならないよな?



「では、肝心の訓練内容だが……魔導鬼ごっこルール2『一対一ガチンコ戦闘』は文字どおり、僕とユニとで一騎打ちをしようって話さ。攻撃魔法も有り魔道具も有りの制限無しでね」

「それはもう鬼ごっことは呼ばねぇよ。普通に戦闘だろ!」


「例え仲間であろうと、心を鬼にして容赦なく打ち倒すって意味の込められた『鬼ごっこ』だよ?」

「確かにそれは”鬼”だなッ!!」



 鬼は鬼でも、そんじょそこらの鬼じゃない。やっぱり悪鬼羅刹ごっこで合ってるじゃねぇか。

 ……さすが、心無き大悪魔。仲間相手でも容赦がない。



「もちろんこれは訓練だから、訓練らしい事もするよ?僕が魔導師役を演じるから、キミはそれで経験を積むと良い。なに、安心したまえ。一撃で昏倒させるような魔法は使わない。じっくり楽しむとしよう」

「あぁ……性格の悪さがにじみ出ていやがる。でも、もしワルトに対応出来たら敵の指導聖母と戦闘しても勝機はあるって事になるんだよな?」


「おや前向きだねぇ。もし仮に、僕を下せるような事ができたら、僕はキミの所有物になってもいいよ。この僕、ワルトナ・バレンシアの体を好きなように使うと良い」



 え、ワルトの体を好きなように使う!?

 そ、それって……いつもは我慢しているちょっと背徳的な事をしても良いってことかッ!?

 年頃の男らしく、青春な事をしてもいいってことなのかッッ!?


 ……いやいや、落ち着け、俺。

 そしてよく見ろ、俺。

 目の前に聳え立つ途方もない高さの壁をよく見ろ。


 ―レベル74924―


 ほらな。越えられる気がしない。

 でも一応、意思表示だけはしておこう。



「そんな事言っていいのか?俺だって訓練はしているんだぜ?」

「訓練しているのは僕だって同じさ。それに、記憶がせいぜい5年分、実際の戦闘に関しちゃ2カ月足らずなキミが僕に勝てると思っているのかい?」


「……やってみなくちゃ分からねぇだろ?俺が勝ったらその約束、ちゃんと守って貰うからな?」

「あぁ、変態と名高きユルドルードの息子の所有物になる。一体僕はどんな事をされてしまうんだろうね。……あ、もし、僕を失笑させるような不甲斐無い戦いを見せたら、逆に僕の所有物になって貰うから」


「な、なんだってぇぇぇッ!?」

「これで契約は平等だね。いや、レベル差から考えて『平等』とは呼びがたいか。……僕が一方的に得をする『悪平等あくびょうどう』の始まりだ!!」



 つっ!!いきなりトンデモない事を言われて、一瞬意識がそっちに持っていかれた。

 その隙にワルトは俺から離脱し、10m以上の距離を確保。


 まずい!俺は遠距離攻撃を持っていないんだけど!!



「早速してやられたぜ。そういうセコイ技をリリンに教えたのも、どうせお前だろ?」

「正解。だって僕は魔導師だからね。おしゃべりするのがお仕事さ」


「まったく、減らねぇ口だなッ!!」



 俺は駆ける。

 相手はワルトナ・バレンシア。生粋の魔導師が相手では、距離を取れば取るほど不利になるはずだ。


 まずは小手調べにと、飛翔脚と第九守護天使を走りながら展開。

 第九守護天使を掛け直したのは、ワルトに掛けて貰ったままでは、いつ消されるか分かったもんじゃないからだ。


 俺はさらにグラムの重力制御も起動させて加速し、近接戦闘を狙いに行く。



「おっと、やはり剣士は前に出てこそだよね。そんじゃ僕は、テンプレ魔導師でも演じるとしようか《五重奏魔法連クインテット・マジック凍結杭(アイスジャベリン)!》」



 急速に近づく目標(ワルト)から、氷の槍が放たれた。

 数は5本。速度は質量がある為かリリンの雷光槍よりも格段に遅い。


 俺は目視にて氷の槍の位置関係を把握。

 手短にグラムを3回振い、5本の槍を全て叩き落した。



「残念だったなワルト。そんな速度じゃ余裕で対応可能だぜ?」

「ふぅん、これはいけないねぇ、こんなに散らかしてしまうなんて。片付けしやすいように纏めておこう」


「……なにッ!?」



 ワルトは、両手を前に出し、開いていた指を閉じた。

 すると、砕け散り転がっていた氷塊が融解し、再度凍結。破壊する前の槍の形に再形成されてゆく。


 やがて同じ形状になった氷の槍は、ワルトに引き寄せられるように浮遊し、空中にて整列した。



「壊しても再生するのか……。そんなのありかよ!」

「ありだね。氷ってのはね、溶かして固め直せば元通りに出来るのが利点なんだよ。リリンの得意な雷魔法とは違った使い方になるのは当り前さ」


「それもそうだな。早速一個、経験を積んだぜ!」

「それは良かった。だったら、不滅の氷の槍との舞踊でも、体験してごらんよ」



 ワルトは突き出した腕を振いながら、指先をバラバラに動かした。

 そして、その動きに同調するように氷の槍は空を裂き、俺に向かって飛んでくる。


 ……なるほど、指の動きと連動しているのか。


 今迫っているのは、多段攻撃になるように緩急をつけた連撃だ。

 先陣を切る三本の槍と、その後ろで潜む二本の槍。おそらく最初の三本は囮で、後ろの二本で致命傷を狙ってくるだろう。


 俺の読みは当たっていたようで、最初の三本を叩き落とした瞬間、後ろの槍は左右へ旋回。

 二方向からの同時着弾を狙っているらしい。


 だったら、俺から歩み寄ってやればいい。

 俺は右側から迫る氷の槍へ進路を向け接近。グラムの有効圏内に入った瞬間に叩き斬る。

 その後背後からも迫る氷の槍も同様に切り伏せ、第二撃も難なく乗り切った。



「どうだ?俺も中々やるだろ?」

「うむうむ。上出来だ。今のは並みの冒険者なら喰らっていただろうね。でも、僕の槍も消耗していない。攻略の糸口はあるのかな?」



 速度はそれほどでは無いにしろ、意識の外を付くように迫られると対応がギリギリになる。

 今は裁き切れたが、何度も繰り返されるとジリ貧になりそうだ。


 だけどな。俺のこのグラムは伝説の剣で、魔法だって破壊できるんだぜ?

 俺は、再び迫る氷の槍にグラムを叩きつけながら、絶対破壊付与を起動させた。



「《重力破壊刃ガルブレイド!》」

「おや?破壊されてしまったね。さしもの氷の槍も、存在そのものを破壊されたら再生できない。うーん。やっぱりその剣はチートだなぁ」


「グラムの機能を知っているのか?」

「当たり前だろ。その剣をリリンに買うように勧めたのは僕だよ?当然、取り扱い説明書も暗記してるさ」


「……唯でさえ不利だってのに」

「それじゃあ僕は優位の内に、一気に魔法のランクを上げるとしよう。《……何が欲しいのかって?そんなもの、決まっているだろう……》」



 あ、ヤバい!!

 ワルトの奴、魔法の詠唱をしてやがるッ!!


 現状、リリンが呪文を唱える時は、理由がない限りランク8以上の大技の時だけ。

 同じ位の実力を持つであろうワルトナも、恐らくそうだろう。


 つまりは、あの魔法は雷人王の掌と同じランクか。

 なるほど、俺を木端微塵にするつもりだな?

 ……させるかッッ!!



瞬界加速スピーディーッ!!」

「《富、名声、権力……あぁ、全部が欲しいんだ。でも、僕にはこれしかない。この凍てつく常世しか、僕は持っていないんだ》」


「うおぉぉぉぉぉぉッ!!間にあえ、グラムッッ!!」

「やっぱやーめた。《主雷撃プラズマコール!》」


「え?ぐ、ぐあぁぁぁ!!目が、目がぁぁぁぁぁぁッ!!」



 ぐぉおおおおおおお!!

 なんて卑怯な真似をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


 大技が来るだろうと予測しての、必死の突撃。

 視線も意識も全て、ワルトナに注いでいる訳で。


 さも当然のように主雷撃を放ったワルトは、白く塗り潰されていく視線の先で不敵に笑っていた。



「ち、ちくしょう!!《次元認識領域トライキュービクルスフィア!》」

「すぐに視野拡張の魔法を使うとは良い判断だ。ふむ、相当リリンに鍛えられてるね」


「はぁ、はぁ……。なんて酷い性格をしてやがるッ!!普通はあそこまでいったら大技で来るだろうがッッ!?」

「そんなルールは無いよ。勝てば正義。たとえ僕が悪魔だとしても、それは変わらないよね」


「まさに悪魔の一言だな。ほんともう、心底心無き悪魔(アンハートデヴィル)

「名付け親は僕だしね!……《十重奏魔法連デクテットマジック雹壊(へイルブレイク)!》」



 え!?ちょっと待って!?

 まだ目の前がチカチカしてるからッ!!

 だが、これは戦闘だ。……心無き戦闘だ。待ってくれるはずもない。


 放たれたのは直径5cm程度の氷の飛礫つぶて。さっきの槍とは段違いの速さと物量で、ワルトの姿が霞んで見える。

 やがて先陣を切って飛んできた飛礫がグラムにぶつかった後、一呼吸の間もなく怒濤のように飛礫の波が押し寄せた。



「うおお!!これは凄い衝撃!」

「お?キミの第九守護天使でも耐えられるんだね?よしよし、それじゃ追加でさらに倍だ。《二十奏魔法連(ヴィゲテットマジック)雹壊(へイルブレイク)!》」



 おい待て、それじゃ合計で三倍だろうがッ!?


 最早視界は氷一色。乱反射する光と飛沫以外は何も見えない。

 ……でも、これは逆にやりやすいかもしれない。


 残念ながら、似たような光景は散々体験済みなんだよ!



「惑星重力制御全開!!ぶっ飛べぇぇぇ!!」

「ん!?」



 俺の視界一面には氷の飛礫が密集凝縮し氷の壁となっていた。

 だったらこの壁を吹き飛ばして、相殺してやる。


 防御は完全無視の渾身の一撃。

 力の限りにグラムを振り抜き氷の壁を一閃し、刃を通しながら惑星重力制御で重量をゼロにし吹き飛ばす。


 そして、ワルトから放たれた氷の飛礫と、俺から放たれた氷の飛礫は拮抗しお互いに消滅した。

 冷えた空気だけがこの場に残り、ワルトはなおも不敵に笑う。



「へぇ。グラム第二の機能まで使いこなしているなんて、ちょっと予想外。もう少し時間がかかると思っていたよ」

「なにぶん成長期なもんでな。あと、リリンの訓練の賜物だ」


「そうかい、そうかい。リリンのおかげね。じゃあ僕が、いや、『戦略破綻』としての本気を見せたら、キミは一体どんな成長を見せてくれるんだい?」

「……たぶん、死ぬんじゃないか?」


「そんな事言わずに、抵抗して見せておくれよ!《サモンウエポン=三つの仕掛けの杖スティック・トリック・トリニティ》」



 あ。変な杖が出た。

 見るからにカラフルで子供っぽいデザインの魔道杖。

 外見だけではまったくの脅威を感じず、背の低いワルトが持つと、まるで劇団員のように見える。


 いやいや、落ち着け俺。

 このパターンはまさに死亡フラグ。あの杖はリリンで言う所の『星丈―ルナ』、カミナさんで言う所の『撃滅手套』だろ?

 意味合い的には、悪魔の持つ大鎌みたいなもんだ。


 少し煽って、情報収集した方が良さそうだな。



「……可愛らしい杖だな、ワルト。子供っぽくて、よく似合うぜ?」

「でも、この杖で30人はぶち殺してるんだよねー」


「なんだってッ!?」

「ちっちっちっ。嘘だよーん。……僕相手に口舌戦なんて、10年早い」



 ちくしょう、なんてずる賢いんだッ!!

 リリンに子供っぽいなんて言ったら、躊躇なく大技をぶち込もうとして、隙を見せるというのに。



「でも、せっかくユニが心理戦を仕掛けてきてくれたんだし、僕もそれに答えよう。《大規模個人魔導(パーソナルソーサリィ)価値観の崩壊(カラプス・エヴリディ)》」

「なんだこれは……?床も壁も天井も、波打っている……?」


「今この瞬間から、この空間は僕の支配領域となった。戦略破綻の全力戦闘。とくと体験すると良い」



 波打つ視界の中で、確かな事が一つある。


 俺は今、絶体絶命のピンチであるということだ。

 なぜなら……ワルトの横に、見覚えのある理不尽系爆裂少女な影人形が立っている。


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