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トレジャーハントに必要な、たった1つのきらめく才能  作者: 三上康明
第8章 混沌の魔王と冒険者たち

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173 救世主の試練(3)

 最後のトレーニングをやる、と言われて僕らがやってきたのは最初にマスケスと会った砂浜だった。

 誰もいない砂浜には波が打ち寄せている。


「はい、そんじゃこれ」


 と渡された、棒……の先に三つ叉の金属がくっついている。

 うん、銛だ。


「ホントに魚を捕るの?」

「そうだぜ」

「…………」

「あー、それは疑ってる目だな。救世主の試練なのに、魚なんてなあっていう」

「まぁ思うよね?」


 筋力と憑魔はわかる。これがあるなしで戦闘力に直結するし。

 知識は……うーん、あの本の内容を知っているからどうなんだろうとは思うけど、ひょっとしたら僕はあの本の知識のおかげで今までうまくやってこられたのかもしれないという可能性も、ないではないよね。

 それで精神。うーん……うーん……意味あったのかな?


「精神のトレーニングなんて意味なかったわよ」


 僕が悩んでいるとエリーゼがすっぱりと言い切った。


「あり? トレーニングの内容について説明はうけなかったの?」

「なかったわ。一日中話して終わりよ」

「あー、そうなんだ。ふーん。……お姉ちゃんたちがあんまり早くトレーニングを終えてくれるから、ちょっとした意地悪かもね」


 意地悪されましても。


「ま、もともと精神のトレーニングはああいうものなんだ。1日で終わる」

「え? そうなの?」

「そうだぜ。ま、いつかわかるんじゃないの、あのトレーニングの意味。ていうか、あのトレーニングだけは“お師匠様”がやってたオリジナルそのままなんだよ」


 へえ……。

 まあ、知識のトレーニングなんかは師匠が生きていたころにはなかった本をもとにしてるもんね。


「それで、魚を捕る理由については教えてくれないのか?」

「教えてやるよ。簡単。魚を捕るのは――お兄ちゃんたちが救世主にふさわしいかがわかる、最終試験なんだ。たかが魚、って甘く見てかかると死ぬから気をつけてな?」




 僕らは3人、砂浜に立っていた。手には銛。服はこのままでいいって言ったんだけど、なぜか水着に着替えている。

 この村の人たちは薄着で過ごしているけども水着にだけはやたら凝っていて、僕らのぶんを用意してくれた。

 うん、まあ、僕なんかはただの半ズボンだけどね。ただ撥水性が高くて水に浸かっても軽いらしい。


「これ……恥ずかしいわね」


 エリーゼは白いワンピース状の水着を着ていた。

 肌の白さと合わさって、めっちゃ白い。まぶしい。

 ていうかエリーゼってちゃんと女性なんだよな……胸も、うん、控えめながらちゃんとあるし。


「の、ノロット、あんまり見ないでよっ」

「うわ!? ごめんなさい!」


 ガン見してた僕があわてて顔をそらすと、そこにはすらりとしたボディ。

 黒の水着を着たリンゴが立っている。

 胸元と腰を隠す2つの水着を着用している。

 頭はなぜかヘッドドレスをつけたままだけど。

 太ももには投げナイフを装備していた。


「ご主人様、わたくしならばいくらでも見てくださって構いませんわ」

「み、見ないってば……」

「わたくしの視線はご主人様に釘付けです」

「見ないでよ!?」

「ちょっとポンコツ! あたしの許可もなくノロットをじろじろ見ないでよ!」

「見ていいのは見られる覚悟のある者のみです」

「くぅっ……! の、の、ノロット、と、特別に許可してあげるからあたしを見――」

「いや、いいから! ふたりとも見ないようにするから!」


 そこへ、呆れたようなマスケスの声。


「あのー、お兄ちゃんたち、海入らないの?」




 試練の内容はシンプルだった。

 銛を使って1メートル以上の魚を仕留めること。

 魔法の使用は自由。


「おお……」


 一昨日、エリーゼがやっていた。憑魔を使って水中でも水を寄せ付けない技。

 エリーゼが波打ち際から進んでいくと、波はきれいにエリーゼを回避して動いていく。


「ふふん、どう?」


 エリーゼさんの得意げなドヤ顔いただきました。


「たいしたことありませんわ」


 リンゴは海へと走って行くと――そのままざっぱーんと飛び込んだ。

 うお。オートマトンって海水に浸かっても大丈夫なのか。

 整ったフォームで水をかいて泳いでいく。息継ぎもしない。

 ……ていうかリンゴって呼吸必要ないのか。ずるくない?


「ま、まあ、僕は正攻法でいこうかな」


 憑魔は覚えたてだから、長時間は使えない。試しにやってみたら水を弾くことはできたけどすぐに集中が切れて海水に包まれた。

 ざぶざぶ歩いて腰まで海水に浸かる。温かい。1日中泳いでても平気そうだ。


「ご主人様」


 リンゴが戻ってくる。赤色の髪が濡れて、ほおと首筋にぺたりとついている。


「これは……なかなかに難題かもしれません」


 難しい顔で、彼女は言った。




 しばらくするとエリーゼも戻ってきた。エリーゼは憑魔で空気を確保しながら、海の底を歩いていったらしい。だから全然濡れていない。


「これ、難しそうよ」


 エリーゼの感想も同じだった。


「ご主人様、まず1メートル以上の魚は近場にはいません。水深で30メートルほどのところまで確認しましたがいませんでした。それ以上に深いところとなります」

「魔法を使っていいとかマスケスは言ってたけど、魔法は無理ね。炎はもちろんダメでしょ。雷だって水を伝わって自分に返ってくるから無理。空気がないから風も無理。氷を発射しても水に阻まれて勢いが落ちる。地殻魔法は足下が砂だから弱い」

「魔法弾丸が使えたとしても全滅か……」


 もともと魔法弾丸はダメだと言われてたんだよね。使える武器は銛だけ。リンゴは投げナイフを持ってきたけど、「護身用です」と言っていたし、マスケスも、もしもナイフを使ったらトレーニングはやり直しだと告げた。


「唯一使えそうな魔法は、水ね。水流を起こすのなら直接影響を与えられる。むしろ効率がいいわ」

「でもさ、魚が相手だよ? 水流じゃあ流れに乗られて終わりじゃないのかな」

「そうなのよね……あんまり大規模にするとあたしたち自身も呑まれるし」

「結局のところこの銛で戦うしかないということでしょう」


 やれやれ、そういうことか。

 憑魔を利用して移動する。

 魚を倒すには筋力勝負。

 ……知識は、なんか関係してるかな? 精神はもっとわからないけど。

 ともかくも、あらゆる能力を総動員でクリアしなきゃいけないってわけだ。




 その日はあっという間に暮れた。

 夕方になるころにはへろへろだった……エリーゼと違って僕は泳いで移動しなきゃいけなかったしね……。

 でも疲れは問題じゃない。問題なのは、このトレーニング突破の糸口が見えていないこと……。

 翌日、朝から僕らは海へと向かった。

 混沌の魔王が再度降臨するまでに、残り14日。

 だけれど泳いでも泳いでも、魚はいない。

 気ばかり焦る。

 そのまま日が暮れる。

 翌日、身体がずっしりと重い。残り13日。昨日一昨日と潜った海へと向かう。見慣れた岩陰。魚はいない。いや、正確には魚はいるんだ。だけど1メートルを超えるようなものはいない。


「ぶはっ……ダメだ。どこにもいない……」


 海から上がった僕は、砂浜に倒れ込んだ。まるで投げ捨てられたぞうきんみたいに。


「こっちもダメ」

「ご主人様、残念ながら……」


 エリーゼとリンゴがやってくる。このふたりのすごいのはまったく疲れを見せないところだろう。エリーゼは憑魔状態をずっと続けているのに魔力が続いている。というかどんどんうまくなっているように見える。……魔法も使えて剣も強いってずるくない?

 リンゴはオートマトンだからなのか疲労知らずだ。

 それに引き替え僕は……と、それはいいや。今はそんなこと愚痴ってる場合じゃない。


「おかしい」


 ふたりがやってきたのを見て僕は言った。


「これじゃトレーニングにならないよ。そもそも魚がいないんじゃ」

「……でもここに来た初日に、マスケスが持ってたじゃない。2メートルくらいの巨大魚」

「そうなんだよなあ〜〜」


 あれがなければ「横暴だ」と言えるんだけど、あれを見てしまった僕らとしては言えない。

 他の島民にダメ元で聞いてもみたんだけど「魚取りはマスケスがいちばんだからなあ、俺たちはわからんのだ」と言われてしまった。

 ちなみに魚を探す場所が悪いのかと思って、島を一周して探したけどこれもスカ。


「もっと深いところ……でしょうか?」

「リンゴが潜ったいちばん深い場所ってどれくらい?」

「そうですね、正確にはわかりませんが200メートルくらいでしょうか」


 潜りすぎ!

 ふつうの人間だったら死んでるよ!


「太陽の明かりが届かなくなっており、非常に暗かったですね」

「そりゃそうだよ……。まあ、そこに1メートル超えの魚がいる可能性がないわけじゃないけど、マスケスが獲った魚は深海魚じゃないんだよな」

「深海魚、ですか」

「うん。海の深いところにいる魚。陸にあげると口から浮き袋を吐いちゃうらしいよ。マスケスの魚はそんな感じじゃなかった」


 ちなみにそれは、僕のレストランでの下働き時代の知識である。

 ……あれ? マスケスが獲った魚って、確か。


「ねえ、ノロットの読んでた本にはなかったのよね? 1メートルを超えた魚を釣ったとか」

「え、あ、うん。そう。『いち冒険家としての生き様』には魚に関する記述はひとつも出てこない。ひょっとしたら版が違うせいかと思ってルーハにも聞いてみたけど、あっちの本にもなかっ——」

「ちょっと! ノロット、いつの間にあの子と話してたの!?」

「ご主人様。あの小娘と話す時には一言お声がけください」

「え、え、え?」


 エリーゼとリンゴが左右から迫ってくる。こ、怖い。

 それはともかく。

 本にそういうネタがあるんじゃないか、というのは最初の日に考えついたことだった。

 だけど魚の捕り方なんてどこにもない。


「魚ではなく動物などはないのでしょうか? 鹿やイノシシといった……」

「ないよ。狩猟の本じゃないもん」

「そう、ですわね……」

「人間だったら載ってたりして? 捕り物みたいな感じで」

「いやいや、それは——」


 とエリーゼを否定しかけて、


「……あるね」

「あるの!?」

「うん。彼が攻略しようとしていた『ゴルドルア地下迷宮』の入口はもともと厳重な魔法によって封印がされているんだけど、扉を自由に開け閉めできるカギがあったんだよね。ただそれが盗まれてしまって、その盗人を捜す……という、話なんだけど…………」


 そうだ、盗人を捜したんだ。冒険家は。

 手がかりはない。だけど、彼は成功した。

 その方法は——。


「そうか……そういうことか」


 マスケスが獲った魚は——。


「? ノロット?」

「どうされました、ノロット様」


 僕はひとつの可能性を見いだしていた。

 この試験を突破するための、糸口を。




「お?」


 マスケスは海岸の隅にある、大岩に寝転んでいた。

 僕らの接近に近づいて身体を起こす。


「お兄ちゃんたち、やるなあ。予想以上に早かったよ」


 僕らは、というか、リンゴが1メートルをぎりぎり超えるサイズの魚を担いでいた。


「いや……逆だよ。想定以上に時間がかかっちゃった。明日の船ですぐに戻らなきゃ」

「逆に言えばさ、今日はこの村にいられるってわけだね。じゃあ、せっかくだからこのリーヴァ鯛を食べようよ」


 ひらりと降りてきたマスケスはリンゴから魚——リーヴァ鯛を受け取る。

 銀色に輝く身体。背ビレはぎざぎざで、獰猛だ。

 歩きながらマスケスがたずねてくる。


「それで、どうやって獲ったの?」

「マスケスと同じかな」

「あー。気づいた?」

「うん」


 考えてみれば簡単なことだった。

「マスケスがやっているのと同じように魚を捕ればいいんだ」と。

 ただ問題は、マスケスがどういうふうに魚を捕っているのか「島民は誰も知らない」ってことだった。


「『いち冒険家としての生き様』にもあったんだ。ある盗賊を捕まえるのに、やった方法がね」

「へえ、それはなに?」

「盗賊は盗品を売ろうとする。そのために盗んだわけだしね。蛇の道は蛇——他の盗賊に連絡を取って、なんとか盗品を買い付けることに成功したんだ」


 そう。最終的に盗賊を捕まえられなくてもカギを手に入れられればいいという結論だった。

 だけど運が味方して盗賊を捕まえられたんだけど、それはほんとにただのラッキーでしかない。


「それで、魚とどうつながるの?」

「うん。魚が欲しいものを提供すればいいと思ったんだ。そうすれば、魚のほうからやってくる」


 僕らは島民に聞いた。

 マスケスが魚を獲りに行く「前」になにかをもらっていかないか、と。

 そうしたら教えてくれた。キビをよく持っていくなと。

 キビは穀物だ。穀物を何に使っているのか島民たちは知らなかったらしい。

 でも僕はピンと来た。マスケスはキビを使って魚をおびき寄せているのだ、と。

 魚がいないのなら、探しに行くのではなく、誘えばいい。


「正解だよ。大正解。それで魚を捕まえたってことだね」

「……う、うん」


 いや、その後に苦労したよ。めっちゃ。

 魚って海の中だとすんごい動き早いし。こっちはついていくのに精一杯。

 最終的には憑魔を最大限まで拡張したエリーゼが空気中に魚を取り込んで、一瞬の隙を突いてリンゴが銛を刺した。

 僕? 僕は見てただけだよ……。


「見事じゃ」


 村へと戻ると村長リスティスが偉そうに立っていた。見た目は相変わらず少女だ。


「今宵はラーヴァ鯛を食せるな。重畳である」

「村長。んなことより、他に言ってやることあるだろ、お兄ちゃんたちに」

「おお、そうだった」


 さりげなくツッコミを入れたマスケスは魚を持って調理場へと去っていった。

 僕らは村長宅へとやってくる。


「これで試練は終わりじゃ。どうじゃ、得られるものはあったか?」

「……疲れました」

「憑魔はいいわね」

「目的が不明のため、これがよい試練かどうかは判断しかねます」

「ほっほっほ。そうかそうか。じゃがこれらひとつひとつに意味がある」

「あのー、それでなにか紋様みたいなのは出てこないんですか?」

「うむ。ない」


 ないのかよ。


「この試練……必要だったんですか?」

「なにを言う。必要に決まっておる。こうすることでそれぞれの紋様が活性化されるのじゃ。6人の加護が高まるのじゃ」


 そうなのか? そうなのかな……今のところ実感はないです。

 というかアノロの紋様はモラの手にあるんだけども。


「……“お師匠様”とサラマド村の6人が手にしている力は……絆の力なのじゃ」


 ぽつりとリスティスが言った。


「絆、ですか」

「うむ。“お師匠様”の強さは単体での実力もさることながら、6人がそばにいたことも大きいと伝え聞いておる。6人は“お師匠様”を支え、“お師匠様”も6人を支えた」

「そんな彼らがどうして戦うことになったんですかね」

「……それが運命だった、と言えば納得できるかね?」


 運命。

 僕が捨てられたことも運命なら、モラが僕を見いだしたことも運命なんだろうか。

 ……わからない、今は。


「“お師匠様”には世界を混沌に陥れる魔王としての素質が生まれながらにしてあった。じゃからこそ、人を超える力を手に入れてしまった。“お師匠様”は自らを討伐できる力を育てるために6人を選んだのじゃ」


 それは——知らなかった。

 だからか。

 いまいち、なぜ師匠が6人と戦わなければいけなかったのか、腑に落ちなかったんだよな。師匠は6人を鍛えていたようだったし。


「6人はな、“お師匠様”が理性を失わないよう手を尽くしておった。じゃからこそ“お師匠様”と6人を結びつける呪法を使った。これが紋様じゃ。すなわち絆の力じゃ。しかし結果としては救うことはできず、“お師匠様”は暴走した。世界の半分を壊したと聞いておる。じゃからこそ6人は“お師匠様”を封印せざるを得なかった」


 僕らの身体に表れた紋様はサラマド村の6人が“お師匠様”を救うために使った呪法と同じだったのか。

 でもそれじゃ足りなかった。

 だから戦って倒した。

 なのに完璧に殺すことは、できなかった。


「絆の力は強い。じゃが、脆いところもある」

「……誰かが混沌の魔王の欠片を持ち出してしまった」

「そうじゃ。ノロットよ。持ち出したその者を、お前さんは『弱い』と断じるかね?」


 優しげに、でも、悲しげに村長は問うた。


「……弱いか強いかは知りません。でも、僕の仲間を乗っ取った今につながってる。だから僕はなにをしてでも混沌の魔王を倒します」


 満足そう聞いたリスティスは、


「よう言うた」


 と短く答えた。ワシは“お師匠様”の血を引く唯一の末裔なのじゃ、という言葉とともに。

 リスティスは長い……長い年月を超えてなお、祖先の罪を精算するためにこの島にいるのだ。




 翌日、僕らを迎えにきた船に乗り込んだ。

 昨晩は僕らの獲ったラーヴァ鯛を使っての宴会だった。

 数日だったけど島民たちとも顔見知りになっていたし、なによりトレーナーたちとは結構親密になっていた。

 砂浜には島の全員が見送りに来てくれた。ルーハが泣いてる。あはは、なにも永遠のお別れってわけじゃないのに——あ、そうか。混沌の魔王が復活してるし、僕らが倒しに行くと言ったから泣いてるのか。


「混沌の魔王を倒したら報告に来ます」


 僕にしては珍しく、そんなふうに義理堅いことを言ってみた。

 村長は神妙にうなずき、相変わらずルーハは泣いていて、マスケスとは今度はいっしょに魚を捕ろうと約束をした。

 混沌の魔王がサラマド村に現れるまで、残り12日。

 船が帰りの港に到着すると冒険者協会の職員が走ってきた。


「ノロット様、お帰りなさいませ!」


 職員の顔は青ざめていた。


「ただいま2つの報告がありました。1つはよいニュース、サラマド村の位置がわかりました。もう1つは悪いニュースです……」


 混沌の魔王が、極大魔法を駆使して都市のひとつを破壊しました——と彼は言った。

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