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第34章 同義性について

Cap. 34. De aequipollentia.

同義性について



§. 1.

Quaenam propositiones vocantur aequipollentes?

どのような命題が同義的と呼ばれるか?


Duae propositiones eorundem terminorum, quae circa particulam negandi et signa discrepant quidem, sed sensum tamen habent eundem.

2つの命題が同じ名辞を持ち,お互いに否定辞や記号で外観を異にしているのだが,意味は同じであるとき。



§. 2.

Unde quam optime potest addisci aequipollentiae doctrina?

同義性の理論は,どうすれば一番うまく覚えられるか?


Ex tribus versiculis memorialibus.

3組の暗唱用詩文によって。



§. 3.

Recita ergo illos versiculos.

ではその詩文を唱えよ。


1. Non omnis, quidam non. 2. Omnis non quasi nullus. 3. Non nullus, quidam. 4. Sed nullus non, valet omnis. 5. Non quidam, nullus. 6. Non quidam non, valet omnis.

1,「みんな〜というわけではない」は「ある人は〜でない」。2,「みんな〜でない」は「誰も〜でない」。3,「誰も〜でないわけではない」は「ある人は〜である」。4,「誰も〜でないことはない」は「みんな〜である」。5,「〜のような人はない」は「誰も〜でない」。6,「〜でないような人はいない」は「みんな〜である」。



§. 4.

Dic exemplum primi casus.

1番目のケースの例を挙げよ。


Non omnis homo est animal. i.e. Quidam homo non est animal.

「全ての人間が動物というわけではない」は,「ある人間は動物ではない」と同じ。



§. 5.

Da exemplum secundi.

2番目のケースの例を挙げよ。


Omnis homo non est animal. i.e. Nullus homo est animal.

「全ての人間は動物ではない」は,「人間は誰も動物ではない」と同じ。



§. 6.

Da tertii.

3番目のケースの例を挙げよ。


Non nullus homo est animal. Quidam homo est animal.

「動物でない人間はひとりもいないわけではない」は,「ある人間は動物である」と同じ。



§. 7.

Da quarti.

4番目のケースの例を挙げよ。


Nullus homo non est animal. i.e. Omnis homo est animal.

「動物でない人間はひとりもいない」は,「全ての人間は動物である」と同じ。



§. 8.

Da quinti.

5番目のケースの例を挙げよ。


Non quidam homo est animal. i.e. Nullus homo est animal.

「動物であるような人間はいない」は,「人間は誰も動物ではない」。



§. 9.

Da sexti.

6番目のケースの例を挙げよ。


Non quidam homo non est animal. i.e. Omnis homo est animal.

「動物でないような人間はいない」は,「全ての人間は動物である」と同じ。

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