ゆめにっき~はじまり~
砂浜に座っていた。広い海を眺めてぼ~っとしている。隣には見知らぬ少年。少年の顔は真っ黒に塗りつぶされているのか、よく見ることが出来ない。
少し離れた場所には岩場がある。薄い岩が何枚にも重なっていくような、ごつごつとした岩場。その隙間からこちらを覗く、髪の長い女性がいた。その目は赤く光っているようにも見えた。
私は海をぼ~っと眺めていた。ふととなりの少年に目を向けると、少年は姿を消していた。
「あれ?」
私はあたりを見渡す。そうして岩場に目を向けると、さっきこちらを見ていた女性が少年の手首を掴み岩場に連れ込もうとしていた。
「あぁ、連れて行かれちゃった。」
私はまたぼや~っと海を眺めた。気付くとさっきとは違う少年が隣に腰を下ろしていた。彼もまた、私がぼけっとしているうちに彼女に連れて行かれてしまった。
最後に女性はよろよろと立ち上がりこちらに歩み寄ってきた。座る私を見下すように赤い目を向ける。
「あんたのせいでみんな死ぬのよ。」
私は彼女に言われた言葉を素直に受け取った。
「そうなんだ」
目覚めたあたしは泣いていた。
この夢を次の日、私の恩師が亡くなってしまいました。
とても深く傷付いた夢でした。