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進化論

作者: 安川

「おい、人間って猿が進化した生き物なんだってさ」

「・・・何言ってんだよ、マスコミの嘘だよまた」



(またバカがしゃべってやがる。)


俺の席の後ろのバカコンビは、いつも授業中バカな会話をしている。

俺はそれが別に嫌な訳ではない。

その会話を聞きながら眠ると寝付きが良いのでむしろ有り難い。

しかしいつも話の途中で夢の中なので最後まで聞いたことはない。

今日のテーマは猿らしい。


「でも本に書いてあるぜ」


「だったら今いる猿はなんなんだよ」



「きっとブームに乗り遅れたんだよ」



「ブーム?」



「人間になるブーム」



(・・・今日はなかなか冴えてるな)


「流行りもんだったのか」


「その頃人間になるのが最高のオシャレでした。」



「今の猿は何でならなかったんだ?」



「・・・ちょっと手が離せなかったんだよ」



(お母さんか!?)


「あっ!気付いたら!?」


「そう!気付いたらもうみんな先を・・・」


「お前も経験あるだろ、風邪で学校を休んだら・・」


「あっ!?教科書すんごい進んでた!」



「そして?」



「頑張った」



「猿は頑張らなかったんだよ、ひねくれて。

別に俺なんかってさ、」



「そして・・・グレた!」


「それ、だからよくニュースでやってんだろ、日光とかで観光客が襲われるって」



「まさか!?」



「そのまさか、

真面目ぶりやがってと!

流されやがってと!」



(なかなかやるな・・・)

「そんな過程があったなんて・・・」



「ああ、でも暴行とか引ったくりする奴はまだ優しい方」



「えっ!その上が!?」



「もうひどい」



「暴行、引ったくりよりも?」



「全然っ!」



「何をするんだよ!、早く言ってくれ、俺はどうにかなっちまいそうだよ!」



後ろからカタカタと音が聞こえてくる。どうやら震えてるらしい。

(分かるぜちくしょう!

俺も気になっちまったじゃねーか、早く言ってくれ)

「そいつら三人兄弟です」


「兄弟!?」



「もう、そりゃ悪い兄弟だぜ、近所じゃ泣く子も黙る他校にも恐れられる・・」


「ボスだ!?」



「そう、最後のボスみたいなもんだよ、一回その兄弟をボスに起用したゲームが発売されそうになったじゃん」


「知らないよ!もう!早くその兄弟を教えてよ!!」




「まず長男、現実を見ない。夢ばかり追い掛ける。」


「次男、都合が悪くなるとしゃべらない」



「三男、人の話を聞かない」



「見ざる」


「言わざる」


「聞かざる」




(オチまでつくのか!)


次の日から欠かさず、

後ろのおもしろコンビの話を聞いたそうな・・・



昨日初めてメッセージというものをもらい嬉しすぎてその勢いで書いてしまいました・・・だからあまり面白くなかったかもしれません。すいません。読んでくれた方、どうもありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ネタに脱帽。古い作品とて侮れないですね。
2017/05/15 00:20 退会済み
管理
[一言] くっそワロス
[一言] はじめまして 天城 時雨といいます タイトル的に難しい話かな?と思っていましたが、読んでみてたら言ってることはギャグなのに内容はもっとで面白かったです こういう小説、大好きです
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