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クエスト9[我が名はシュヴァリエ]

現在の能力値     スキル

筋力60       『加速』

           『貫通』

体力20       『隠密』

           

俊敏25    


魔力50    

 現在、時刻は23時である。事情徴収に時間がかかりすぎてしまった。

 南田くんは連絡先の交換だけをして逃げてしまったので大変だったのだ。しかし、ボスドロップの「蜘蛛の牙」×2と魔晶石(ボスドロップの合計は150万ほど)を譲ってもらったので仕方のないような気もするが…倒したのは俺なのでやはり納得はしない。

 「今度絶対ステーキ2枚(妹の分も合わせて)おごってもらおう。」

 そんなことを思っていた時、一つの会社の看板が目に入った。

 「南田株式会社…あれ?」そうして朝の疑問がやっと解決されたのだ。

 南田株式会社はダンジョンが発生したときに魔晶石やゴーレムコアなどのドロップ品をいち早くエネルギーにすることに成功し、ダンジョン関係の仕事の大半が南田株式会社で行われているといっても過言でないほどの大企業で、南田くんはそこの一人息子であった。

 そんなことに気づき、すっきりした俺は家に帰り、爆睡した。

 

 そうして次の日俺はダンジョンのカギを調べ始めた。結果として、わかったのはダンジョンの位置と難易度がD級ということのみだった。

 「とりあえず行ってみよう。」場所はとある川の河川敷だった。「どうやって使うんだ?」カギをもって振り回していると、カギが消え、赤いゲートが現れた。まさしくダンジョンである。「よし!行こう!」

 そうして俺はシステムのダンジョンに入った。


 なるほど。このダンジョンはフィールド型らしい。フィールド型のダンジョンとは、町の一部のようになっているダンジョンのことである。

 流石は騎士の館ダンジョン。早速騎士がお出ましだ。

 剣と短剣が打ち合う。力は互角か...。「ならスキルを使うまで!貫通!」騎士の頭に風穴ができ、騎士は倒れた。『経験値300獲得』「⁈」妙に経験値が高いな…怪しい。その予想は当たり、システムからこんなクエストが来た。『このダンジョンにいる騎士を全滅させましょう。1/256』

 面倒だが、強くなるにはこれしかない。俺はひたすらに狩りを続けた。このダンジョンは騎士しか出ないため、結構戦いやすく、経験値も高いので徐々に楽になった。


 それから5時間は立っただろうか…。やっと町の騎士を全滅させることができた。

 レベルがアップも17回したため、もうスキルを使わずとも騎士と戦えるようになった。

 ちなみにレベルは現在30。

 スキルは『加速』と『貫通』がレベルアップし、『加速』の継続時間が6分になり、『貫通』は威力が上がった。

 そしてパッシブスキルの『ダメージ軽減』と『毒耐性』が追加された。

 『ダメージ軽減』はダメージの1%をカットする能力。…今後のレベルアップに期待だ。

 『毒耐性』も、現在は麻酔に耐性が付く程度らしいので今後に期待する。

 そして現在の筋力値70 俊敏60 体力60 魔力50つまり、やっとすべての上限が解放された。

 このダンジョンはやはり、経験値稼ぎにピッタリである。

 「255/256か…あと一匹」…あと一匹はこの城の中にいると思う。

 扉を開けてみると、そこにはある騎士が、頭鎧から赤い忍緒を伸ばし剣を足元に突き刺し、立っていた。

 全身真っ黒のその騎士は他のと威圧感が違った。騎士が動き出す。

 「お前の名前は?」俺は驚いた。モンスターがしゃべるなど聞いたこともなかったからである。

 「赤月 亮…」「そうか…我が名はシュヴァリエ。ここで貴様を…迎え撃つものだ。」

 

                 [第10話に続く]

気軽に読んでください。初めての作品なので、感想などを頂けたら嬉しいです。

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