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クエスト84 [Ready]

 生まれたのは眩い空間だった。

 其処には光る生物が一体だけいてそれが僕を抱きかかえた直後、僕は暗い空間に飛ばされた。

 其処には一つの小さな光が震えていた。

 僕はそれを抱きかかえた。

 時折やってくる塵のような光をくっつけてやり大きくしてやった。

 次第に光は大きくなった。

 けどある時、光は再び震えだした。

 僕は懸命にその光を抱いた。

 けど、その光は揺れ、最後には今にも霧散しそうなほどに弱った。

 そして、最後の力を振り絞ったのか僕に抱きついてきた。

 そして、その光はそのまま僕の中に消えた。


 僕は再び一人になった。


 それから暫くして、再び別の空間に来た。

 周りが暗いのは同じだけれど、何処か違った。

 そして、其処には蒼白い光が居た。


 僕は再び抱きしめた。

 不思議なことに、この光からは先代の光を微かに感じた。

 だが、やっぱりまた最終的にはこの光も霧散しかけ、僕の中に消えた。


 それからも、何度も同じ事があった。

 そのたびに僕の中に光が増えていった。


 そして、11回目。

 次にあったのは黒と白が混ざりきらなかった感じの色を発していた光だった。

 僕はこの光も同じように抱きしめた。

 この光は他の光とは何かが違っていた。

 他の光よりも光が濃かった。

 この光の周りには短期間でたくさんの塵光が集まってきた。

 今までこんな事があったのは2回目と10回目だけだったな。

 だが、その2回とも違い、この光が霧散することはなかった。

 揺らぎかけたことはちょっとあった。

 けど、他のどの光よりも強かった。


 けど、ある時僕達の繋がりは絶たれた。

 多分、僕が離された。


 僕は暗くて狭い空間に閉じ込められた。

 出ようにも自力では無理だった。

 自分の中の光たちにもできなかった。


 僕はそのまま諦めた。


 だが、それは僕だけだった。

 僕を隔てていた壁は11番目の光によって砕かれた。

 その光は以前よりもずっとずっと大きかった。

 彼は僕に手を伸ばした。

 自分を助ける光の手を。

 僕はその手を掴んだ。

 すると、僕の中の光たちが呼応した。

 今度は彼が僕を包んだ。

 心地良かった。

 僕は、自分も包んで欲しかったのかもしれない。

 僕は今、彼の中に溶け込んでいる感覚がある。

 彼に全てを託そう。

 僕の運命も。使命も。


 11個の光は再び眩く光輝く。

 再び戦う為に。

 末っ子に力を集約させる。

 神の命と引き換えに。


 『友よ。立ち上がろう。私と共に。』


 その光が集まる時、希望は復活する。

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