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クエスト79 「RETRY」

 門を勝手に飛び越え、俺は南田家の敷地内に入った。

 先ほど電話をし、許可は取ってある。

 そのまま2階に上がり、ある一室にはいる。

 その部屋の本を2冊どけると其処には一つのレバーがあった。

 それを使って棚型の隠し扉を開ける。其処には地下へと続く梯子があった。

 俺達はその梯子をくだり、昔の下水管のような空間にでた。

 そこから少し進んだところにある扉の前に立ち、俺はブザーを押した。

 するとゴゴゴゴ…と凄まじい音をたてて扉が開いた。


 「赤月さん!何があったんですか?!」

 「あぁ、すまんな。いきなり押しかけて。」

 「お兄ちゃん大丈夫?!」

 「あぁ。心配かけた。」

 「とりあえず中に」

 「あぁ。」


 中には他に南田君の両親や使用人と思われる人たちの姿があった。

 まるで家だ。普通の家の3倍くらいはある大きさだが。

 俺はそこの一室に通された。


 「ここは大丈夫そうだな。」

 「まぁ、赤月さんの家族を預かってますから。何かあったら困るでしょう?」

 「それもそうだ。家族のこと、ほんとにありがとう。感謝してもしきれない。」

 「そんな事より、何があったんですか?もしかして…考えたくないですけど、負けたんですか?」

 「いや。勝った。4体ともしっかりと倒せた。後はモンスターの残党狩りで終わりだ。」

 「じゃあ、何が問題なんですか?」

 「…封印された。」

 「え?」

 「俺の力が封印されたんだ…」

 「え…まぁでも、大丈夫ですよね。だって倒したんでしょ?じゃあ大丈夫ですよ。」

 「いや…駄目だ。」

 「…何でこれと同じ事が複数回起こると思ってるんですか?

 …貴方は何を隠してるんですか?

 …貴方は何者なんですか?貴方は、あなたの家族は人なんですか?」

 「あぁ。皆人だ。俺含めてな。」

 「だとしたら何なんですか?

 …今思えば、最初からおかしかった。

 E級がある日突然、S級になった。しかもS級最上位。世界最強に。ただのE級がだ!

 そして今、世界の脅威とまともに戦える唯一の存在。そして、唯一この戦いの終わりを知っている。

 教えてください。…いや、教えろ。

 あなたは、僕に!貴方の家族に!世界に!何を隠しているんだ!」

 「…じゃあ話してやるよ。しらないからな?この事を知ることで、何が起こるかなんて誰も分からない。最悪、君が狙われる要因になるかもしれない。

 それでも良いなら話すよ。

 俺の力と、この戦いの終わりについて。」







 「…すみませんでした。」

 「どうした。なにに謝ってるんだ。」

 「僕は本当に愚かですね。まともに戦えるなんて…すみませんでした。」

 「実際、まともに戦えるのは俺だけなのは間違いではない。俺を抜いたS級の最上位でも、おそらくアイツラの割と弱い奴等としか戦えないだろうしな。

 …実際、北海道での時、彼奴は割と弱かった奴に瀕死になってた。まぁ向こうも死にかけてたから相討ちだけどね。」

 「…分体は居なくなった。けど…まだ居るんですよね?」

 「あぁ。一番厄介な本体がな。」

 「どのくらいつよいですかね…」

 「分からんが、多分今回の4体は軽くあしらえるレベルと考えてる。」

 「…あの4体全てを相手して…?」

 「あぁ。神が争いの為だけに作った奴だ。生存とかの別の目的で進化した奴らの体を乗っ取った分体如き、相手にもならんだろうな。」

 「…それで、赤月さんは此処へは何をしに来たんですか?」

 「俺の力は此処で復活させる。」

 「できるんですか?!」

 「…では、ここからは私が。」


 説明はシュヴァリエが引き継いだ。


 「さっき話した通り、分体は我の片割れ一部だ。今は眠っているそいつを、分体の残滓をぶつける事で、無理矢理覚醒させる。そして、そいつと、私の力で、今度は封印された力を無理矢理覚醒させる。」

 「だから、母さんたちに会わせてくれ。」

 「了解しました。こちらです。」


 勧められた部屋の奥には大きなベットが二つ。

 其処に両親たちはねていた。


 「現在、二十四時間監視カメラで監視していますが、一回も反応はありません。」

 「問題無い。おそらく、カオスの残滓のせいだろう。」

 「…と言うことだ。ここからはこの部屋に籠もらせてもらう。決して人は入れないでくれ。勿論、彩もだ。」

 「はい。分かりました。」

 「じゃあ、頼んだ。」

 「こちらこそ、頼みました。」



 そうして、部屋の扉は閉められた。

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