クエスト65[頂上緊急治療]
現在の能力値 スキル
筋力340(+60) 『加速』Level Max
『貫通』Level8
体力300 『隠密』Level4
『ダメージ軽減』Level Max
俊敏360 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level3
魔力1050(350×3) 『断撃』Level6
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level5
『天穿風牙』Level5
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level Max
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
俺は戦線が離れていった間に起き上がる。
俺も直ぐに戦線に復帰した方が良いのだろうが、一旦状況を整理したほうが良いだろう。
頭がこんがらがった状態だと判断力が鈍る。
弱ってる今は、大量に攻撃を受けるわけにはいかない。
まず、アレは今何と言った?
…白い神の体?
今、あそこで戦っているのはシュヴァリエだ。
そして、声は黒い神だ。
これは…黒い神が乗っ取っているのか?
その時、俺の傍に眩しいものが近づいてきた。
「誰だ?!」
「主!私です!シュヴァリエです!」
シュヴァリエ?
シュヴァリエってこんなに眩しかったのか?
そんな事より、あの鎧って脱げたのか?!
「…あ~分かった。色々考えるのは後にする。
取りあえず、お前はシュヴァリエなんだな?」
「はい!ですが…アイツに鎧を取られたため、戦闘面では手伝えません。」
「…分かった。後で聞きたいことが色々あるから詳しい事は其処で。」
「はい。」
黒い神はさっき、『なるほど!これがお前の身体なのか!白い神!』と、言った。
この感じだと、シュヴァリエが白い神なのか?
だとしたら、黒い神が白い神のことを聞いた俺のことを節穴だと言ったのも納得できる。
なら何で俺を主と呼び、付き従ったんだ?
色々と疑問もあるが俺はそれらの疑問を一旦しまう事にした。
シュヴァリエが何であろうと、アイツは俺の唯一のパートナーだ。それだけは何が何でも変わらない。
俺は黒い神の所に加勢に行った。
「くッ…!俺はここまで弱体化していたのか。
しかし、この体は重くて仕方ない。
だが、これが無いと戦えないからそれはそれで…」
黒い神は色々と文句を言いながら2対1に少し苦戦していた。
「おい!黒い神!会わせろ!」
そう言いながら俺が乱入する。
「邪魔だ!
弱体化したお前なんかより俺の方が強い!
足手まといはいらん!」
黒い神も神のプライドからか、助太刀を拒否する。
しかし、そんな事はお構い無しに俺は乱入する。
片方の攻撃を黒い神が弾いて隙ができる。
そこの隙間を狙ってくるため、俺は狙った方を攻撃する。
そうすると、今度は俺に隙ができ、その隙を狙った方は黒い神が対処する。
お互いがやりたいようにやっているだけだ。
しかし、結果的に味方をカバーしながら敵の隙をつけている。
そして、最終的には自然と場が乱されていき、親達の連携も少しずつ乱れてきた。
「「ガァァァァ!」」
そして遂に、乱れてきた攻撃タイミングが重なり、二人が一変に黒い神に向かって攻撃をするタイミングが訪れた。
黒い神は大剣を横に構え、2人の攻撃を完全に受け止めた。
俺以外の全員がその一瞬、完全に動かなくなった。
俺はこのタイミングを逃さず、宙に飛び上がり、上から2人の頭を確認する。
ここからなら一撃で2人とも切断できる。
俺は短剣を構え、落下しながら技を繰り出す。
脳を切るということは繊細な攻撃が必要になる。
だから、天穿風牙の様な荒々しい斬撃は使わない。
シンプルに正確に切る。
「風刃!」
何時もよりも少し長い刃となって繰り出された風刃は綺麗に2人の脳を切断した。
2人は崩れ、俺は地面に着地する。
そして、重要なのはここから。
俺は急いで炎で切り離した脳を焼き始めた。
脳からは黒くドロっとしたものが出てきて、炎に焼かれ、黒い煙も出していた。
これが間違いなくカオスの分体だ。
分体がでてきたのなら脳からまだ他の所に感染していないと言うことだろう。
次に、俺は急いで詠唱を始める。
脳などの重要臓器の欠損は流石に無詠唱では出力が足りない。
だから無防備にはなるが、完全詠唱を開始する。
「治癒・再生・命の灯火
白龍の名のもとに、魔力を糧とし、復活の狼煙を上げろ。
継承能力第一番『生命の息吹』!!!」
今までの淡い光とは違い、くっきりとした清光が2人の頭を包み込む。
そして、脳、脳の周りのもの、頭蓋骨、血管、神経、皮膚、髪の順に早く、しかし、とても正確に再生され、元通りになっていった。
「…フー…」
2人の頭の傷が完全にふさがった後、俺は急いで2人の鼓動や息を確認した。
そして、幸いな事に2人とも異常はなかった。
「…ハァ…ハァ……良し!」
俺の過去一大変だった治癒作業はこれにて終わった。
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