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クエスト59[巨人との戦い・前編]

現在の能力値   スキル

筋力290(+60)   『加速』Level7

         『貫通』Level4

体力280      『隠密』Level2

         『ダメージ軽減』Level8

俊敏310     『影のインベントリ』

         『多段刺突』Level2

魔力810(270×3)  『断撃』Level2

         『ミニスライム兵』Level2

         『ポインター』Level2

         『風刃』Level2

         『天穿風牙』Level2

継承スキル    『生命の息吹』Level Max

         『氷結魔法』Level Max

         『天秤』Level Max

         『肉体強化』Level Max

         『爆散』Level Max

         『万毒』Level Max

         『硬化』Level Max

         『リミットブレイク』Level Max

         『未来視』Level Max

         『結界術』Level Max

         『反転』Level6

称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】

 「デカいな。流石、クランタ兄さんの弟さんだ。」


 巨人族の平均身長は約30メートル。

 十階建ての建物に相当する高さだ。

 しかし、この巨人は多分20メートルくらいだと思う。

 クランタ兄さんの弟だからもしかしたらまだ成長途中なのかもしれない。

 俺は正面に立ち、構える。


 「ここは飛行場の近くだから少し開けているとは言え、まだ避難も完了していない可能性が高い…大暴れはしたくないな。」


 向こうは俺を視認すると足を上げて踏み潰そうとしてきた。

 とっさに避ける。

 そこには地面に深い穴が空き、周りもひび割れている危ない地形ができた。


 「動かさないのが優先だな。」


 俺は足に飛び乗り、その体を登った。

 ほんの数秒で肩まで登り、そこに攻撃を撃ち込む。


 「『天秤』、『硬化』、『貫通』、『爆散』!」


 結構な威力で撃ち込んだが、せいぜい痣ができて、肩が外れるくらいにとどまった。

 すぐに肩をはめ直され、振り出しに戻る。


「お前、硬いな!下手したら初めて会ったやつより硬いんじゃないか?」


 亮は知らないが、こいつのNo.は5、つまり体の硬さはアルタイムの兄より上。ちょっとやそっとの攻撃だとまともなダメージにならない。


 「打撃がだめなら斬撃だ!アイスソード、そしてスキル、『天穿風牙』!」


 肩には大きい切り口ができ、霜が発生し、ダメージが入った。


 「おわっ!」


 そしてついに肩から手で払われ、落っこちてしまう。


 「…全く…ひどい目あった。でも、斬撃は通じるな。」


 しかし、通じると言ってもアイツにとってはそこまで大きな傷ではない。ひたすらに斬撃を繰り返し、アイツに通じる大きな傷を作るしかなさそうだ。


 「天穿風牙!天穿風牙!」


 下から撃ったとしても角度的に首などの致命傷は狙えない。

 すべて腕で受け切られた。

 2発当たったとしてもそこまでダメージはなく、恐らく骨、下手したら内側の筋肉すら切れてない。


 「…これだと、めちゃくちゃ時間がかかっちゃうし、下手したら魔力切れが起こるぞ…」


 敵が2人いる時に魔力切れが起こるのは絶望的だ。

 アランが何処まで削れるかも分からないから魔力はなるべく温存しておきたい。

 それに、まだ『リミットブレイク』は調整が出来てないから一回しか使えない。

 この巨大に効果がどれぐらいあるのかも分からないから使いにくい。


 「とりあえず、固定からするか。…絶対零度(アブソリュートゼロ)!」


 巨人の体が大きすぎるせいで、絶対零度の領域は右足周辺にしか適応されなかった。

 結果的に現在は右足に重りが乗っている。みたいな状況になった。


 「片足だけか…効果あるのか分かんねぇ…」


 その時、巨人も右足に違和感を感じたのか屈んで拳を振り下ろしてきた。

 咄嗟に避けたが、このままだとどんどん足場が無くなっていく。


 「アイスバレット・乱!」


 俺は十発ほどのアイスバレットを巨人の足に撃ち込んだ。

 その時、初めて巨人が一瞬だが、しっかりと動きを止めた。

 今までで一番いいダメージが入ったのだ。

 紙で体をちょっと切るより、足に刺さった大きい棘のほうが人間にとってもダメージが大きい。

 巨人と言っても大きくなった人間と同じ。


 「氷が一番効きそうだな!」


 俺はファイヤーランスを右手で作り、一番深く氷が刺さっているところに無理やり突っ込んだ。

 氷が炎の熱により体内で急激に水蒸気になる。

 一部の水蒸気が逃げてしまうとは言え、体積が急激に増加したことにより、周辺の細胞、血管、神経にダメージが入る。

 相当痛かったのか初めて膝を付いた。

 そして、狂ったように地面を叩き始めた。


 「怒ったな!」


 怒ったと言うことは、これは威力さえ強ければ致命傷になり得ると言うこと。

 俺は膝をついたこのタイミングで、再び肩まで登り、同じ組み合わせを一番初めに傷をつけたところに打ち込んだ。


 「アイスバレット!ファイヤーランス!」


 元々傷がある所なので、さっきより深くに撃ち込む。


 「良し、効いてる!」


 巨人はブチギレて肩の俺を潰そうとするがそれは逆効果。誤って自分の傷口を殴り、ダメージが酷くなった。

 本来ならダメージを最小限にさっさと解放してやりたいが、今回は2人も敵がいるし、魔力を大量に消費することはしたくない。


 「申し訳ないが、苦しいのは我慢してくれ。

 その代わり、絶対解放してやる。」


 俺は再び魔法を構えた。

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