クエスト58[ニ災出現]
現在の能力値 スキル
筋力290(+60) 『加速』Level7
『貫通』Level4
体力280 『隠密』Level2
『ダメージ軽減』Level8
俊敏310 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level2
魔力810(270×3) 『断撃』Level2
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level2
『天穿風牙』Level2
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level6
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
クランタ兄さんからの修行を受け取ったあの日から1ヶ月後。
アランがお忍びで日本に遊びに来た。
今回はアランの方が通訳を連れてきてくれたらしい。
「専属通訳のエリーです。」
「よろしく。久しぶり、アラン。」
『久しぶり、リョウ。』
「それじゃあ、行こうか。」
俺は日本に来て何をするのかイマイチよくわからなかったが、彼は前から日本に興味があったらしく、これまでもちょこちょこ遊びに来たことがあるらしい。
勿論、通訳を連れてお忍びで。
アランもエリーさんも東京、鎌倉、日光、京都、大阪、などかなりあっちこっちに行ったことがあったのだそう。
そして、俺は家族の関係で旅行にほぼ行ったことがなかった。
そのことをアランに話したところ、「俺、今度長期休暇で札幌に行くから一緒に旅行しようぜ!」ということになり、彩や柚月に許可をもらったので北海道に旅行に行くことになったのだ。
まぁ、家の事を任せっきりにするわけには行かないから、俺は一泊二日だけど。
でも、許可をもらうのは大変だった。
柚月とはまだ旅行に行ったことがないというのに急にアメリカの友達と旅行に行くと言ったもんだから柚月に拗ねられちゃって。
彩にも「えー…お嫁さんとの新婚旅行を後回しにして友達と旅行行くの?信じらんな〜い。」だの「私も旅行に行きたいんだけど〜」だの色々言われてしまって、最終的にはお土産を沢山買って、3月頃に彩の春休みがあるのでそのタイミングで旅行をするという約束でなんとか許可をもらった。
ちなみに柚月曰く、新婚旅行のつもりで行くから実の妹みたいな彩が一緒に行くのは良いが、お義兄さんは連れて行くつもりはないらしい。
現在2月。北海道はクソ寒い。
「そう言えばアラン、札幌で何するんだい?」
『札幌で2月と言えば、ラーメンと、雪まつりだろ!俺も久々に行くんだ。楽しみだよ。』
俺たちは雪まつり、札幌ラーメン、市場などありとあらゆるところに行った。
かなり朝早くに北海道に集合したが、あっという間に時間が過ぎた。
友達と旅行に行ったことがなかったが、一緒に行ったのがアランでよかった。
次の日
俺は帰るために空港に行き、アランも送りに来てくれた。
『亮、お前との旅行楽しかったよ。』
「俺も楽しかった。友達との旅行、初めてだったが、良いもんだな。また遊ぼう。」
『またな。』
「じゃあね。」
そう言って、握手をしていた時だった。
突然覚えがある嫌な魔力が漂ってきた。
どうやらアランも気づいたらしい。
「…アラン、今って本気で戦える?」
『もちろん。やばいのが来るんだろ?
やれるよ。俺はギルド『インビジブル』のギルドマスターだからな。』
俺たちはエリーさんに荷物を預け、空港から飛び出した。
飛行機の時間が迫っていたが、そんな物はどうせ俺等が戦ってたら危険で飛べないだろうから気にしなかった。
約束のお土産は郵送してもらった。俺の帰りが遅れても怒られないだろう。
それに、隣にはアランがいる。
直ぐに帰れるだろう。
そう思っていた。
「おいおい、マジかよ」
遠くから見えたのは巨大な人。
だからクランタ兄さんの弟一人だけだと思った。
だから2対1のすごく有利な状況だと思った。
だが、近づくとその足元には人影があった。
小柄で少し太っていて、そして大きなハンマーと長い髭を持っている。
間違いない。あれはゴードン兄さんのお父さんだ。
「二人同時は初めてだな…」
この場にアランが居なかったらどうなっていたことか。
恐らくこっちが一対二で蹂躙されていただろう。
こうなったら分担するしかない。しかし、言葉がうまく通じないかもしれない。
どうすれば…。
考えた結果、無理やりにでも伝えるしかなかった。
「アイ・キル・ビックモンスター
ユー・キル・スモールモンスター
OK?」
知ってる単語で無理やり作った英文。
身振り手振りも添えたし、なんとか伝わるか?
「…OK」
良し!少し困惑してた気がするけど、多分伝わった!これなら協力して戦える!
向こうも俺たちに気がついたようだ。
俺たちはお互い戦闘態勢に入った。
このレベルで初めての2対2の勝負が幕を開けた。
気軽に読んでください。初めての作品なので、少しでも良かったと思ったら、☆、感想、リアクションください。モチベーションに繋がります!




