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クエスト57[何のリミット]

現在の能力値   スキル

筋力290(+60)   『加速』Level7

         『貫通』Level4

体力280      『隠密』Level2

         『ダメージ軽減』Level8

俊敏310     『影のインベントリ』

         『多段刺突』Level2

魔力810(270×3)  『断撃』Level2

         『ミニスライム兵』Level2

         『ポインター』Level2

         『風刃』Level2

         『天穿風牙』Level2

継承スキル    『生命の息吹』Level Max

         『氷結魔法』Level Max

         『天秤』Level Max

         『肉体強化』Level Max

         『爆散』Level Max

         『万毒』Level Max

         『硬化』Level Max

         『リミットブレイク』Level Max

         『未来視』Level Max

         『結界術』Level Max

         『反転』Level6

称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】

 1ヶ月後のある日の夜


 俺はこの1ヶ月の間、B、C級ダンジョンに潜りまくっていた。

 そのおかげでレベルは10アップし、そのおかげで、ゴードン兄さんの修行も終わり、アルタイム兄さんの不意討ちも対応できるようになってきた。


 「亮、これで俺との修行は終わりだ。教えたことを忘れるなよ?」

 「はい。ありがとうございました。」


 そうしてまた次の階段が現れ、俺はそれを登っていった。


 「こんにちは、亮。」

 「あれ?クランタ兄さんなんですか?

 てっきり順番的にノノ姉さんだと思ったんですが。」

 「あ~、ノノ姉さんの修行はね反応速度だったりの訓練だからすごく極端なことを言えば俊敏値を今の数値にプラス100上げればどうとでもなるものなんだよね。

 それに、俺のスキルの使い方にちょっと疑問があったからさ、立候補したんだよね。」


 兄さんはその後、まじめな顔になって聞いてきた。


 「君の中で俺のスキルの解釈ってどうなってるの?」

 「スキルの解釈?」

 「例えば、コルン姉さんのスキルは氷を出すスキルでしょ?

 俺のスキルはどういう能力だと思ってるの?」

 「…名前の感じだと、リミットをぶっ壊す能力なんじゃないですか?」

 「でもさ、この力を手に入れたときに能力値のリミットってすでに壊してるよね?」

 「…確かに…」


 …でも名前を見た感じリミットを壊す事だと思うんだよな…


 「俺のスキルってさ、言ってみればゴードン兄さんのスキル『天秤』と、やってることってほぼ変わらないじゃん?」

 「そうですね。二つとも強化するためのスキルですから。」

 「じゃあ、何が違うと思う?」

 「…副作用の有無?」

 「副作用は『天秤』にもあるじゃないか。」

 「ありますか?」

 「魔力を消費するっていうデメリットがあるでしょ?

 俺のは魔力使わないじゃん。」


 …確かに…そうしないとあれを使った状態でさらに魔力で強化できるわけないもんな。


 「『天秤』は魔力を媒介に力を発揮する。

 なら、『リミットブレイク』は何を媒介にしてると思う?」

 「…未来の力…ですか?」

 「うん。多分そうだね。俺も同じ結論だ。

 恐らくだが未来から直接能力を奪って使うんだろうね。だから使い終わった後にデバフが付いて、力が制限される。

 時間の制約をぶっ壊す。これが『リミットブレイク』の意味だ。」

 「なるほど…」

 「そして、これからが本題だ。

 俺は君にこの『時間』を自由に操れるようになってほしい。」

 「そんな事ができるんですか?!」

 「いや。成功者まだ一人もいない。だから俺は君に教えることができない。」

 「じゃあ、どうやって…」

 「俺がなんでこのタイミングで立候補したのか分かる?」

 「え?」

 「だってさ、別にアルタイム兄さんが立候補者を募集したときでも良かったわけじゃん。何でわざわざ今立候補したと思う?」

 「順番が大事だったんですか?」

 「そう。これをやるためにはどうしてもゴードン兄さんの次にやる必要があった。

 何でだと思う?」

 「…『天秤』によるスキルの条件操作か!」

 「その通り。君はゴードン兄さんのところで習ったはずだ。」


 この前、ゴードン兄さんが言っていた。

 『亮、このスキルは何も能力値を上げるためだけのものじゃない。

 このスキルの本当にすごいところは、相応の魔力を媒介にすれば何でも対価交換が出来ることだ。』


 「亮、君に与える修行はスキル使用条件を変更することだ。」


 達成者がいない超難関修行…これが出来れば…俺は更に強くなる。


 「そういえば、どうして成功者がいないんですか?」

 「俺は生前に気づけなかった。それに後二人は教えたけどできなかったんだ。たぶん君も苦戦するよ。なんたって2日に1回しか練習できないんだからね。」

 「…あ…そっか…」

 「それに、ここで使うと、多分朝起きた時にすごく疲れると思うよ。」

 「2日に1回…どおりで成功者がいない訳だ。」

 「まぁ、俺は教えられないからノノ姉さんの修行の合間にでも練習してくれ。

 もしかしたら、これを使った後の隙ができる時の戦い方も教えてくれるかもしれないからね。

 じゃあ、あの階段を登ったら居るから。いってらっしゃい。」


 こうして俺は、クランタ兄さんと、ノノ姉さんの修行を並行して行うことになった。

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