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クエスト55[金と黒]

 《今回の議題は世界五カ所で同時に起きた正体不明のモンスターについてです。》

 《日本のものは撃破、残りは現在ゲートの中に帰還したとの報告が上がっています。》


 ニュースで見てないことを考えるとS級とかの死人はいなそうだな。


 《現在こちらにお集まりいただいているのは各国の主力の皆様です。》

 《この前逃げた4体のモンスターの目的は未だに判明しては居ませんが、特徴などを共有したいと思います。》



〜1時間後〜

 「…そこまで有意義な会議ではなかったな。」

 「そうですね。獣人はクソ速くて、巨人は破壊光線持ち、小さいおじさんは酒が好きで、何度でも再生するハンマー持ち、三つ目のモンスターは石化能力持ちで、解除方法は不明。

 これじゃあ、あったら諦めろって言ってるようなもんじゃないですか。」


 …速いだけなら何とかなるんだが、デカいと攻撃が効きにくいし、石化は解けるかどうかも分からないから結構厄介だな。


 そんな事を考えていたら一人の外国人に会った。


 「〜〜〜〜」


 そして、なんか話しかけられた。


 「…ちょっといいですか?ですって。」

 「良いですけど。」

 「…日本のやつは誰がどうやって倒したの?ですって。」

 「単独で殴った。」

 「…冗談は要らないよ。ですって。」

 「本当だよ。」

 「…本当かい?ですって。」

 「その前に名前とか聞いてもらっても良い?」

 「…アメリカのギルド『インビジブル』のアランさんらしいです。」

 「日本の赤月 亮だ。よろしく。と言ってくれ。」

 「…こちらこそよろしく、ですって。」

 「…それで、本当に単独で倒したのかい?ですって。」

 「マジだよ。」

 「…それが本当ならぜひ戦ってみたい。だそうです。」

 「合法的に戦えるところはあるのかい?」

 「…あるよ。うちのギルドの地下のシェルターなら行ける。そんなに遠くもないし、今からどう?だそうです。」


 …この感じを見るに自信は相当あるみたいだな。

 アメリカの最強のギルドのギルドマスター。

 一癖も二癖もある奴らを束ねるからにはそれなりの実力もあると見ていいな。


 「OK、じゃあ今からお邪魔すると伝えてくれ。」

 「…車で来てるから乗ってけと言ってます。」


 ついて行ってみるとそこにあるのはすごく高そうな車。

 もしかしたらS級だし、特注の車かもしれない。

 まだ俺は免許取れないから羨ましい。


 「すっげぇかっこいい車だね」

 「…自慢の車らしいです。」


 そして、その車に乗ってから四時間たった頃、ギルドに到着した。


 「そういえば、ホテルってどうなってる?」

 「まだ時間は余裕あるので大丈夫だと思いますよ。」


 そんな話をしながら地下に行くとそこには管理局の何倍もあるシェルターがあった。


 「おぉ…流石アメリカサイズ…デケェ…」


 これ作るのにいくらするんだ?

 俺もS級だけどこんなに金ねえぞ


 そうして、なんやかんやあって試合を始めることになった。

 相手が『give up』と言ったら試合は終了。

 金的や目潰しなどの致命傷になり得るものは無し。

 あくまで楽しんでやることになった。

 まぁ、俺からしても命の取り合いを本気でやるのは使命を果たす時だけで十分だ。


 それに、この人に余裕で勝てなければ、人類で最も、ダントツで強くなければ使命は果たせない。

 目標としては現在の七割の力で圧倒すること。

 スキルなどは極力使わず、フィジカルのみで完勝する。


 相手の攻撃方法は…素手か?

 もしくはガントレットを付けるが、つけてないだけ?


 「変身ってする?って聞いてくれない?」

 「…するそうです。」

 「俺は無いから待ってるって言ってくれ。」

 「…俺の変身シーンを楽しんでくれ。だそうです。」


 そんなに派手な変身なのか。

 2人が向かい合った時、アランが両手を広げると、黒と金色のパーツが現れ、体を包み、アーマーとなった。


 「すげー」


 今まで見た変身の中で一番かもしれん。

 金色を身にまとったその姿はギルドの頂点にふさわしい。


 「よし、やろうか。」


 こうして金色のアランと真っ黒な俺の勝負が始まった。

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