クエスト51[反転]
現在の能力値 スキル
筋力250(+60) 『加速』Level5
『貫通』Level4
体力240 『隠密』Level2
『ダメージ軽減』Level5
俊敏310 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level2
魔力780(260×3) 『断撃』Level2
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level2
『天穿風牙』Level2
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level3
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
「はぁああああ!」
俺は一撃腹に打ち込む。
結構良いのが入ったが、腕をつかまれた。
咄嗟に腕を振り払い、治療する。
斬撃には慣れてきたが、溶かされるとなると、また違う痛みだな。
今ので分かったのは、打撃事態は有効。
その代わり溶かされる覚悟でいかないと、どうしょうもない。
ならば、今回はあまり被害を出したくないからさっさと仕留めよう。
それにしても、町中でドンパチやってるのに人がいないな。この辺の奴らが全滅して、残りは全員避難ってところか?
どっちにしろ好都合だ!
「絶対零度!」
これにより、デバフを付与する。
「アイスバレット・乱撃!」
機動力を奪った上で、物量でゴリ押す!
ついでに氷どうしがぶつかった時に細かな破片ができて、殺傷能力も上がっている。
これなら行けるだろう。
「…!」
避けたのか?!どうやって?!
いや、待て!氷が、効いてない?!
絶対零度を使っているのに何処も凍っていない!
何でだ?!
…そうか、こいつの残りの能力は、氷結への耐性か!
だからか!
此奴が送られてきたのは俺の得意な氷結を潰すためか!
氷が効かないなら格闘をするしかない。
俺は突っ込んでいった。
腕が溶けたとしても、溶けた側から再生させる。
周りの建物を巻き込みながら広い範囲で戦う。
こういうのは、何回連続で良いのをいられるかが、勝負だ。
だが、数分格闘を続けただけで魔力の残りが怪しくなってきた。
それに、俺も結構やられ過ぎて、体力も怪しい。
此奴は全ての能力値が俺と大して変わらないらしい。
だからお互いの攻撃があまり有効打になりにくい。
自分がやられたくない事をすると、相手に有効打になるが、そうなると、俺がやられたくないことを一緒に教えることになる。
もはや永久機関みたいなもんだ!
俺との相性が最悪だ!
こいつ、やっぱり厄介だな。
短時間の格闘で、ここまで体力が削られるとは…。
今まで少し体力を軽視してきたが、これからは積極的に体力も上げないと、ついて行けなくなるな…。
仕方がない、魔力はさらに消費するが、拳の威力を上げる。
拳が溶かされることを前提に、殴った側から『爆散』を付与し、爆発させる。
その時、一瞬できる隙にまた爆散を付与し爆発させる。
これを繰り返す。
消費魔力量はさっきの2倍、短期決戦に持ち込まないと、マジで、負ける。
2度も負けるのはゴメンだ!
「ハァ…ハァ…」
「ゼェ…ゼェ…」
あっちのほうがダメージ事態は多そうだが、
あっちは多分、ほとんど魔力を使ってない。
けど、こっちはそろそろ真面目に魔力がなくなってきた。
マジで、厄介だな!
「フー…」
あんまり使いたくなかったけど、使うしかない!
「リミットブレイク!未来視!」
これで今使える魔力は最後だ!加速とかを発動させられる分すらもうない!
前回よりは弱体化した拳だろう。
でも、この一撃で、決める!
これなら前の奴もボロボロにできた!
多少威力が弱くなったとしても、十分可能性はある!
心臓みたいな急所の近くに叩き込めれば勝機はある!
「終わりの破壊!」
「!」
くっそ!
やっぱり未来視で見ておいて良かった!
心臓の近くは対策されてる!
掌がこっちを向いてる!
溶かして威力を抑えさせる気か!
なら、仕方がない!
撃つ場所を腹に変更だ!
俺は右腕で腹に思いっきり撃ち込む。
しかし、腹はやっぱり胸に比べて硬い!
しかも、途中から腕が溶かされ始めた!
威力がドンドン下がっていく…
クソッ!クソッ!クソッ!
足りない!俺でも分かる!これは前回の四割くらいしか出せてない!
圧倒的に力が足りない!
もっと!もっと!
〜その頃、歴代たちは〜
「…ここで、彼も終わりなのか…」
「…1人倒してるし、十分だよ。けど…」
そんな不安そうな考えを遮ったのはアルタイムだった。
「大丈夫。亮は、この戦い、勝つよ。」
〜力が切れる直前〜
もう時間がない!
焦りまくっていたその時、俺は何気ないアルタイム兄さんの一言を思い出した。
『あの時、魔力が完全になかったのにどうやって倒したんですか?』
『え?奪ったんだよ。そこにあった死体から。』
『へ〜そんな事出来たんですね。』
『まぁ、良いでしょ。さぁ特訓の続きだ!』
あの時は、アルタイム兄さんスゲ~って感じで、気にしなかったが今考えるとおかしいな。
奪った?どうやって?
スキルを使うにしても、使えるのは魔力が必要無いパッシブスキルだけ…
『ダメージ軽減』『影のインベントリ』『肉体強化』…後は称号くらいか…
どれも役に立ちそうなものはな…いや、違う。
もう一つある!
俺のユニークスキル『反転』!
単体で使ったことないけど!
俺がゲットしてから単体で使う機会がなかったからすっかり忘れてた!
あれは俺のだからか知らないけど、魔力無しで使える!
『反転』の意味はひっくり返す。
間違いない!これだ!
俺は勢いが完全に消える前にこの言葉を唱えた。
「魔力、反転。」
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