クエスト50[No.8]
現在の能力値 スキル
筋力250(+60) 『加速』Level5
『貫通』Level4
体力240 『隠密』Level2
『ダメージ軽減』Level5
俊敏310 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level2
魔力780(260×3) 『断撃』Level2
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level2
『天穿風牙』Level2
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level3
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
〜少し前『世界』Μにて〜
ここでは定期的に会議が開かれている。
そこにいるのは『カオス』の分体が乗り移った8人と、本体だ。
分体…これらは意識が完全に独立している。
言ってしまえば分身より別人の方が言い方としては正しいだろう。
意識が独立しているということは意識的に情報を交換しないといけない。
だから会議が必要なのだ。
独立した意識があるなら喧嘩も起こるのでは?
そう考える者も居るだろう。
結論から言うと、ある。
しかし、分体同士でのいざこざはあったとしても、本体とは絶対に何もない。
この世界では強い者が全てだ。
例えば8と9がいざこざを起こすことはありえなくはない。
強さがあまり変わらないからだ。
しかし、本体となると話が変わってくる。
強さが違うのだ。1〜11の全てが反旗を翻しても、0…本体には勝てない。
だから絶対に何もない。
ちなみに、1〜11とは、何かというと、分体にそれぞれ刻まれた番号のことだ。
ちなみにそれぞれの固有能力と、『カオス』が与えた能力、その二つを総合して強さ順に番号が決まっている。
アルタイムの兄の番号は6 、だが、人形で戦ってたので、実質10か9くらい。
ちなみに番号は見えないけど、背中に書いてあった。
席に座っていた本体が喋り始めた。
〈6が死んだ。『悪魔』の場所が判明した。〉
悪魔とは、継承者のことである。
そりゃそうだろう。何代にも渡って自分たちを追い詰める存在。
まさしく悪魔だ。
しかも、その言葉を聞いた途端全員真面目な顔になる。
〈『悪魔』の場所が判明すれば後は早い。〉
〈『悪魔』の世界との戦争を始める。〉
〈その前に、『悪魔』に1人ぶつける。8行け。〉
〈『世界』λに侵攻し、結界を起動させよ〉
《御意》
この『世界』も住民は居る。
ダンジョンから出てくる魔物はここで生まれる。
それの全てを使って大規模な戦争を起こす。
そのためには大規模なゲートを作る必要がある。
円柱、刻まれたマーク、円柱が立っている場所、真ん中にある日本。
…この大規模な戦争は日本を中心に世界を巻き込んで行われる。
文字通り総力戦となるだろう。
それを止めるためには守護を倒し、円柱を壊す必要がある。
〜日本〜
…コルン姉さんが言ってた。この人達には2つの能力がある。
アルタイム兄さんのお兄さんは黒龍の力と、個数制限があるが、スキルを奪う力。
赤いブレスを使っていたが、あれは赤龍から奪ったものらしい。
他にも、あの再生も、別の生き物から奪ったものらしい。
レイス姉さんの親族の人は毒ガスと…何だ?
というか、気になるんだが、手の甲にある8って何だ?それとも∞?どっちだ?
…なにはともあれ、毒ならば、俺には効かない。
何があるかもわからないからとりあえずは遠距離だ!
「アイスバレット!」
アイスバレット練習のおかげで、威力が上がった。
通じるはずだ。
手から出された緑色の液体に触れた氷は一瞬にして消滅した。
「氷が、消えた?!」
…能力は、毒っぽく見えなくもないけど、多分毒を作るものじゃないな。
…だとすると多分、触れられるとマズイかもしれない。
あれは恐らく何でも溶かす液体を作る力。
多分だけど、毒性はオマケ、程度だろう。
似てるけど全くの別物。
やっぱり家族なんだな…。
じゃあ、仮にその考察が正しいとすると、短剣もシュヴァリエのとはいえ、恐らく溶ける。
だから必然的に素手か…
そうなると、筋力値のアップがないから多分前回より苦戦する気がする。
それに、肉弾戦を挑もうにも、俺の身体も耐性がないだろうし…
…これは前回より面倒な相手だな。
考えた結果、出てきたのはこの2つ。
・一旦、結界で閉じ込める
・殴ってやられた側から治す。
…とりあえずは、結界から試そう。
幸い、慎重になってるのか攻撃をしてこないから詠唱もできるか?
…いや、止めておこう。
とりあえず、足止めできるかを試す!
「隔離結界!紺牢!」
指を鳴らすと同時に紺色の丸いものの中に俺が閉じ込められる。
そして、完全に締め切った後に、もう一度指を鳴らす。
そうすると、外と中の位置が入れ替わり、俺が外に出てきて、相手が中に入るというもの。
こうして、俺は捕獲した。
「…やっぱり無理か…」
紺牢を内側から溶かして出てきた。
ここまでは予想通り。
…でも、ちょっとは効いて欲しかったな…
「じゃあ、次はゴリ押しね。」
ここにきて、アルタイム兄さんとの修行が活かされる時が来た。
俺は右の拳を握り、腰を落とし、左肩はなるべく下げた姿勢をとり、構えた。
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