クエスト5[VS精鋭ゴブリンパーティー]
現在の能力値 E級の平均上限値 スキル
筋力30 筋力22 『加速』
体力20 体力20
俊敏25 俊敏23
魔力30 魔力40
E級のゴブリンダンジョンのボスは見た感じだとゴブリンナイト2匹、ゴブリンアーチャー1匹、マジックゴブリン1匹のパーティーだ。
この手の攻略法は先に遠距離を倒すこと。よってスキルを使い遠距離二匹を狙う。
「加速!」掛け声と同時に両足首の周りに青い円が現れて5分間スキルが使えるようになる。
「早い!」三割増ともなると目に見えて早くなる。元々E級の中では早いほうだったため、今の速度ならD級タンクと同じくらいのスピードだろう。つまり、E級の魔法使いなら魔法を打たれる前に殺すことができる。
後ろに回りこみマジックゴブリンの心臓を狙う。これで…なに?!
「まじかよ…。」俺が入ったその瞬間から隠れていたやつがいた。ゴブリンアサシンが1匹。
こいつが短剣の側面を使い、俺の短剣を止めた。
このスキルがあってよかった。1匹ならギリギリ張り合える。
残り効果時間は約250秒…それまでにこいつは絶対に殺す。
ゴブリンの短剣を両手に所持し、切りかかる。これでお互いに条件がすべて同じになった。
この勝負は先に武器が壊れたほうの負け、さっきの攻撃で俺の短剣の先は少し欠けたが、相手の短剣も側面の根元のほうに傷ができている。
さらに、俺はゴブリン殲滅の時に落ちた短剣を予備で2本持っている。
「この勝負もらった!」
ひたすらに武器の側面を叩く。徐々にひびが入り、同時のタイミングでお互いの短剣が両手とも寿命を迎えた。効果時間残り約80秒。すぐに予備の短剣を取り出し、ゴブリンアサシンにとどめを刺す。
その時、マジックゴブリンがアサシンが負けたとみるや仲間諸共燃やしにかかってきた。
すぐにその場から離れ少しの腕の火傷で済んだ。
『経験値120獲得』の通知が入る。効果時間残り50秒。
マジックゴブリンは見方も燃やす可能性があることを考慮し、アーチャーを先に倒す。
ナイトが1匹護衛しているが、そんなものは関係ない。後ろに回り込み心臓を一刺し。
しかし、アーチャーが残りの命をすべて使い、心臓を貫いた短剣をつかんで離さなかった。
『経験値90獲得』の通知が入る。
仕方なく最後の1本の短剣を使い近くにいるゴブリンナイトを手首を切りつけ、マジックゴブリンのほうに移動する。
ここで『加速』の効果が切れる。マジックゴブリンの護衛をしているナイトにも手首の傷をつけ、距離をとって魔法弾をよけながらの追いかけっこが始まった。
ゴブリンたちは知能があるとはいえ、流石に止血は知らない。よって手首になんともない傷をつけ、大量出血で弱ったところを始末する。
数分後、徐々に弱っていきナイトは2匹とも処理できた。『経験値70獲得』『経験値70獲得』
「残りは、お前だけだ!」
魔法系は近接戦闘を最も苦手とする。そんな奴が、護衛なしで同じランクの暗殺系に勝てる可能性は1%も無い。
「これで終わりだ!」振り下ろした短剣が容赦なく首を刎ねる。
『経験値100獲得』嬉しすぎるあまり経験値の獲得通知は気にならなかった。
これにて初めて俺はボスに勝つことができた。
[第6話に続く]
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