表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/69

クエスト48[八つ当たり]

現在の能力値   スキル

筋力250(+60)   『加速』Level5

         『貫通』Level4

体力240      『隠密』Level2

         『ダメージ軽減』Level5

俊敏310     『影のインベントリ』

         『多段刺突』Level2

魔力780(260×3)  『断撃』Level2

         『ミニスライム兵』Level2

         『ポインター』Level2

         『風刃』Level2

         『致命的切断』Level2

継承スキル    『生命の息吹』Level Max

         『氷結魔法』Level Max

         『天秤』Level Max

         『肉体強化』Level Max

         『爆散』Level Max

         『万毒』Level Max

         『硬化』Level Max

         『リミットブレイク』Level Max

         『未来視』Level Max

         『結界術』Level Max

         『反転』Level3

称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】

 ここ数分で分かったこと、それはピエロが鬱陶しいということだ。

 とりあえず、現在は観覧車によじ登り、全体図を確認しているところだ。


 それにしてもピエロ多いな。

 そうなると、怪しいのは…お化け屋敷、メリーゴーランド、ショップとかか?

 まず、ボスは何なんだ?ピエロか?


 「どうだった?」

 「とりあえず、近いし、ショップから確認しに行こうか。」


 道中で、何体かのピエロを捌きながらショップに着いた。


 特に変わったものはな…あるね。


 本来遊園地にいる風船ありの人形はその名の通り着ぐるみだ。

 つまり人がやってること。

 このダンジョンには俺たち以外恐らく居ない。


 だとすると突っ立ってるあのウサギの着ぐるみは間違いなくモンスターだ。


 能力が不明なやつの倒し方。

 能力を使われる前に殺す。


 俺は一瞬で着ぐるみに近づき、真っ二つにした。


 すると、何故か切ったものが、道中にいたピエロに変わり、爆ぜた。


 「大丈夫?!」

 「あぁ。問題無い。」


 何が起こったんだ?

 俺は間違いなくあいつを切った。

 でもその直後、あいつはピエロになった。


 …場所の入れ替え?

 だが、だとすると変だな。

 俺は間違いなく切った。

 切ったものが変わったのだ。

 幻?それともピエロが化けてただけ?


 …とりあえず、他のところに行くか。


 その後、ショップで追加で1体、お化け屋敷で3体、メリーゴーランドでは5体が馬に跨ってやがった。

 でも全部切ったらピエロになった。


 「かれこれ二十分は探してるけど、ボスっぽい奴何処にもいないな。」

 「そうだね。」


 …ここまで来るとシュヴァリエのダンジョンがフィールド型だったのかすら怪しいな。

 もしかしたら別物か?


 …それともここがフィールド型ではない説。

 ハンターになってから日が浅いから、知識も経験も足りない。

 情報が間違ってる可能性もあるわけだ。


 「…そういえばこの真ん中のところ変わってるね。」

 「そうだな。星が描かれてる。それに棘の一つ一つに数が振ってある。」

 「…このさ、光ってる3箇所ってさ、さっき行ったところを向いてるよね。しかも居た着ぐるみの数も一致する。」

 「…確かに。」


 …待って嫌な予感がする。頼むカッコ悪いところは見せたくないんだ!


 「もしかしてだよ?もしかしてだけど…ここってギミックダンジョンの類なんじゃ…」

 「…そうかも…ごめん…」

 「いや、良いよ良いよ。間違いは誰にでもあるしね。」


 …その優しさが苦しい。


 「…じゃあ、予想が正しければ、後はジェットコースターの方に4体、コーヒーカップの方に1体だね。」

 「じゃあさっさと倒しに行こうか。」


 柚月の予想通り、ジェットコースターのエリアに4体、コーヒーカップの中に1体いた。


 そして、それらを倒したと同時に、地面が揺れ始め、真ん中からデッカイピエロがでてきた。


 「多分あれがボスだね!」

 「じゃあ、ちゃちゃっと倒してくる!」


 これ以上、パートナーに不甲斐ない姿を晒すわけには行かない!

 よくも俺に恥をかかせたな!

 死んで詫びろ!このクソピエロ!


 未来視発動!加速発動!ポインター発動!

 今できる最も確実な殺し方をする!

 今度は絶対逃さない!


 そして最近、俺は『致命的切断(クリティカルアンプテーション)』という名前がダサい気がしてきたので、新たな名前を考案したのだ!

 これで恐らく、スキルの名前が上書きされるでしょう!

 さあ!お披露目だ!


 「天穿風牙(てんせんふうが)!!」


 短剣から飛ばされた大きな風の刃はピエロを一撃でぶった斬った。


 『レベルがアップしました。』

 『致命的切断(クリティカルアンプテーション)』が『天穿風牙』に吸収されました。』

 『『天穿風牙』がLevel2になりました。』


 …ふう。これで、失態は取り返せただろう。

 後ろの方では柚月が拍手している。

 …恥ずかしい。


 そうして、俺たちは、ボスの召喚陣のところに現れたゲートから外に出た。


 …二度と間違えないように勉強しよう。

 そう固く決意した日だった。

気軽に読んでください。初めての作品なので、少しでも良かったら、感想、評価、リアクションください。モチベーションに繋がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ