クエスト46 [NEW SKILL]
現在の能力値 スキル
筋力245(+60) 『加速』Level5
『貫通』Level4
体力240 『隠密』Level2
『ダメージ軽減』Level5
俊敏310 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level2
魔力780(260×3) 『断撃』Level2
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level2
『致命的切断』Level2
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level3
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
…結局オリジナル技は思いつかなかった。
昨日やったのは、基本技の確認と、不意打ちの再生テストと…だけだな。
こりゃ時間かかるな〜。
「柚月、行くよ!」
「は〜い」
「彩!留守番よろしく」
「ハイハイ、行ってら〜」
今日は柚月と、シン兄さんの2人は管理局での国籍変更、俺は長官に技を見せに行く。
「また後でね〜」と言って俺は二人と別れ、長官に連れられ、地下のシェルターに。
「それでは赤月ハンター。この前の約束通り、見せていただけますか?」
「はい。」
それから俺は一通り見せた。
『天秤』のように分かりにくいものは見せてないが、『氷結魔法』『生命の息吹』『未来視』『結界術』『硬化』『隠密』等の分かりやすいものは全て見せた。
「いや〜ここまで隠されていたとは…まぁ隠したくなる気持ちも分からなくはないですな。
ではこれにて終わりです。お疲れ様でした。」
「…お!きたきた!」
「おまたせ!待った?」
「全然。それよりもちゃんと国籍変わった?」
「勿論!じゃ~ん」
そう言って柚月は、戸籍の届け出の紙を見せてくれた。
やっぱりこの笑顔は可愛い。
「来たね。」
顔を覗くのはアルタイム兄さんではなくコルン姉さん。
「…今度はコルン姉さんバージョンですか。」
「…?…何のことだい?」
「いえ。なんでもないです。」
「それで、オリジナル技。思いついたかい?」
「少し漫画などを読み漁ってみて、思い付きはしましたが、微妙ですね。」
「一旦見せな。」
そうして俺は色々見せた。
氷の翼を生やしてみたり、デッカイ氷刀を作ってみたり。
結果は勿論だめ。
突っ込まれた理由は一つだけ。
「それで何が変わったんだよ。」
この言葉で全てが片付いた。
翼を生やそうがアイスソードを大きくしようがほぼ変わらんし、なんなら意味もない。
分かってるよ。だから微妙だって言ったんだよ。
「…じゃあ、コルン姉さんはどんなオリジナル技を作ったんですか?」
「え?あ〜基本の技に『絶対零度』ってあるだろ?あれだよ。」
「え?オリジナル技が引き継がれたんですか?」
「そう。私のだけね。」
『絶対零度』…周囲に絶対零度の領域を展開し、相手に行動する度にダメージを負わせる、アルタイム兄さんのお兄さんにもけっこう通じた強力な技。
「あれ級のを作れと…」
「私はあれがあったおかげで、同じ能力だった姉に勝てた。
似たような能力ならばオリジナルがある方が勝つ。」
3人。アルタイム兄さんが言っていた数字だ。
おそらく、その内の一人がコルン姉さんのお姉さんだったんだろう。
「相手にデバフを与えるか、自分を強化するか…」
「相手にデバフを与えるなら『絶対零度』を超える必要が出てくる。
しかし、それはかなり厳しいと思われる。
だから自分を強化することを考えたほうが良い。」
強化…無詠唱だと、出力が落ちるのをどうにかするとか?
それとも…俺がやられたみたいに他のスキルとのコンビネーションを考えるか?
他のスキル…一つ、使ったことがないのがあるな。
「コルン姉さん。少し、試したいので手伝ってもらっていいですか?」
「かまわんよ。そのためにいるんだ。」
これが成功すれば、新しい力を手にできるかもしれない。
俺は試行錯誤を繰り返した。
そして、しばらくして、この氷の部屋に似合わない新しいスキルが作られた。
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