クエスト43[アルタイムの脳筋修行]
現在の能力値 スキル
筋力245(+60) 『加速』Level5
『貫通』Level4
体力240 『隠密』Level2
『ダメージ軽減』Level5
俊敏310 『影のインベントリ』
『多段刺突』Level2
魔力780(260×3) 『断撃』Level2
『ミニスライム兵』Level2
『ポインター』Level2
『風刃』Level2
『致命的切断』Level2
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
『万毒』Level Max
『硬化』Level Max
『リミットブレイク』Level Max
『未来視』Level Max
『結界術』Level Max
『反転』Level3
称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】
ダンジョンをクリアしたあと、久々にスマホを開いたら彩から異常な程に電話が来ていた。
「…もしもし?」
『もしもし?じゃ、ないわよ!
昨日、家にお兄ちゃんの婚約者を名乗る人達が来たんだけど!』
「え?!今何処?!」
『一旦追い返したけど…誰?!』
「え〜っと…マジで、婚約者です。」
『…は?あたし何も聞いてない!じゃあ、あの黒服誰だよ!』
「昨日できたの!黒服はボディーガード!」
『…新手の詐欺?馬鹿だね。』
「ちが〜う!知り合いだから!二人とも中国のS級だから!詐欺じゃないから!」
『…とりあえず、あたしは認めないからね?』
「じゃあ、話したりとかしてみてください。
そっから考えてください。」
『…そもそもいつから付き合ってたの?』
「…付き合ってない…」
『…は?どゆこと??その過程をすっ飛ばして、婚約?意味分からん!』
「…おっしゃる通りです…」
『ハァ…とりあえずデートでもしてみたら?普通はそこからでしょ?』
「はい…プラン考えときます…」
『よろしい。早く帰ってきてね。』
電話がブツンときられた。
「…謝っとかないとな…」
ハァ…帰ってからが怖いよ。
そして、案の定スゲ~色々言われた。
「ヤッホ〜」
俺はこの男に会うたびに寝転がりながら顔を覗かれないといけないのか…
「こんばんは。」
「今日は昨日の続き!
自己紹介をしてもらうよ。
さ!そこに座ってくれ。」
起き上がるとそこには既に全員が集合して座っている。
「じゃあ、昨日少し言ったけど、僕からね。
僕の名前はアルタイム。初代継承者で、龍人だ。
ちなみに、僕たちは皆ここに来た時点で、義兄弟だ。
僕のことは兄さんとでも呼んでくれ。」
「…二代目継承者、エルフのコルンよ。よろしく。」
「三代目継承者、ドワーフのゴードンだ。よろしく。」
「四代目継承者、猫人、ノノにゃ。よろしくにゃ。」
「五代目、鬼人、真丸だ。よろしく。」
「六代目、ヴァンパイアのレイスよ。よろしく。」
「七代目、甲殻族、セルジアだ。よろしく。」
「八代目、巨人族のクランタだ。よろしく。」
「九代目、三目族のエルアです。よ、よろしくね。」
「十代目、ハーフリングのルイス。よろしくね。」
「十一代目、人族、赤月 亮です。よろしくお願いします。」
こんな感じの人達だったのか。
「よし!自己紹介も終わったからここからは真面目な話だ。
君には僕たちがそれぞれ特訓をつける。
理由は君がまだ弱すぎるからだ。
目標としては、能力の覚醒までもっていきたい。」
「覚醒ですか…。」
「まぁ難しく考えずに、特訓するから覚悟しとけよ。くらいに考えてくれ。」
「はい。」
「じゃあ…まずは、誰からやる?
…誰も手を挙げないから俺からね。」
「はい。」
そうして、俺はアルタイム兄さんと、特訓をすることになった。
「亮、お前にはまず最初に、回復スピードを上げてもらう。」
「はい。」
「知ってるか?スキルにはな、技そのもののレベルとは別に隠しステータスとして、熟練度という物が恐らくある。
だからお前にはこれから治療ではなく再生と呼べるレベルになるまでひたすら全身を治し続けてもらう。
ついでに痛み耐性もつけてもらう。」
そう言うと、俺は氷で、四肢が封じられ、固定された。
「?!」
「じゃあ俺がずっと体中を爪で引っ掻き回すからその都度治してね。
よーいスタート!」
ゴポ…
え?血の味?吐血?何で…?
少し下を向くと、身体に斜めの傷が…
マズイ!早く治さないと死ぬ!
「ク…!」
「オッケ〜まずはレベル1クリアね。
じゃあ次、2発いこうか。」
スパン!スパン!
「グァ…!」
両腕落とされた?!
ダメージを軽減して、この威力…!
けど、氷に固定されてるから落ちることはない。
切られたそばからくっつけろってことか…!
「ん〜遅いね。もう一回やろうか。」
スパン!スパン!
「グア…!」
今度は足!
…このままだと体の前に精神が壊れる…!
早く耐性をつけなきゃ!
「よしよし、次は3カ所ね。」
この調子で、俺はずっと朝まで、切られ続けた。
「は!…ハァ…ハァ…」
起きた時はびっくりしたわ。
汗びっしょりしかも起きたのが午前4時。
こんなんじゃ疲れなんか取れん。
「…ランニングでも行くか…」
ひっそりとした町中で1人、走り続ける。
途中、公園のベンチに座り、休憩。
…何か忘れてるような…?
「…あ…一昨日のこと柚月に謝らなきゃ…
ついでにデートのお誘いでもしようかな…?」
俺はスマホで場所を調べ始めた。
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