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クエスト42 [現場復帰]

現在の能力値   スキル

筋力245(+60)   『加速』Level5

         『貫通』Level4

体力240      『隠密』Level2

         『ダメージ軽減』Level5

俊敏310     『影のインベントリ』

         『多段刺突』Level2

魔力780(260×3)  『断撃』Level2

         『ミニスライム兵』Level2

         『ポインター』Level2

         『風刃』Level2

         『致命的切断』Level2

継承スキル    『生命の息吹』Level Max

         『氷結魔法』Level Max

         『天秤』Level Max

         『肉体強化』Level Max

         『爆散』Level Max

         『万毒』Level Max

         『硬化』Level Max

         『リミットブレイク』Level Max

         『未来視』Level Max

         『結界術』Level Max

         『反転』Level3

称号【ナイトキラー】【配下との絆】【継承者】

 「…ハァ…何か寝たのに疲れた…」


 現在時刻は午前5時。

 夢から覚めてしまった。

 あのダンジョンに行くためには寝ている必要があるらしく、起きるタイミングは操作ができなかった。


 「…それにしても、俺にここまで責任が押しかかるとはね…」


 俺は、まだ何処にあるかも知らない、十二個目の世界に行き、『カオス』を殺さないといけないらしい。

 俺はまだ17才。

 俺が言うのもなんだが、こんな若造に託していいことじゃない。

 俺に、ここまで重大なことが起こるとは…。


 「…とりあえず、ダンジョンに潜ろう。」


 俺にはレベルアップするしか、方法がないのだ。


 「え〜赤月さん。もう問題なさそうなので、今日で退院です。」

 「はい。ありがとうございました。」


 …まさか、病院を3日で追い出されるとは…どうしようかな…

 またダンジョンに潜るか?

 …そういえば思い出した!

 そうして、俺はおもむろに電話をかけ始めた。

 

 『もしもし〜

 あっ!赤月さん!どうしたんですか?』

 「もしかしたらメンバーが決まるかもしれないんだけど、ちょっと相談したくて」

 『あ!そうなんですか?

 ちなみにどういうご関係で?』

 「ん?婚約者だよ」

 『…はい?え?この前彼女いないとか言ってませんでしたか?』

 「ついこの前、婚約者になったんだよ。」 

 『…騙されてませんか?それ…』

 「そのへんは大丈夫だよ。同じS級だからお金目当てとかはあり得ないし。」

 『…え?!北宮ハンターですか?!』

 「あ〜違う違う。中国のS級。」

 『…失礼ですけど、中国話せましたっけ?貴方、英語すら厳しい人ですよね?』

 「向こうが日本語しゃべれるの!」

 『まぁ、会ってから色々考えますけど…

 中国のしかもS級の人って日本のギルドに所属できるんですかね?』

 「それが分からんから、一緒に、本部に確認に行こうっていうお誘いの電話です。」

 『分かりました。

 じゃあ今日の午後にでも。』

 「よろしく〜」


 …こんな感じで、予定ができた。


 〜それから約2時間後〜


 「え〜赤月ハンター。

 結論から言うと、会議をしないとどうしょうもないな。」

 「会長の一存じゃ無理ですか…」

 「流石に上で会議をしないとどうにもならん。

 …だが、話を聞いた感じ、数年後には日本国籍を取るつもりらしいし、君たちが結婚するなら国力の増強に直結する。

 だがな…S級2人のギルドは権力が強くなりすぎるんだ。」

 「最少人数のギルドでもですか?」

 「うむ。しかも、天狐ハンターとなると、烏天狗ハンターもついてくるかもしれない。

 そうなると、S級ハンター3人のギルド。

 最早、特殊作戦群みたいなもんなのだ。

 こうなると、上の連中は権力が下がるから面白くない。

 よって反対される可能性が上がる。

 最悪の場合、日本国籍すら危うくなるぞ?」


 烏天狗もついてくるな。ほぼ確実に。

 だって俺から誘ってるもん。

 『よろしくお願いします』とか通訳(柚月)を挟みながら事務所に入ってくる未来が見えるぞ…。


 「…俺が上に圧力をかけるのは…?」

 「俺の立場も揺らぐから止めていただきたい。」

 「さて、どうしよう…」

 「…あくまで俺の下につく。

 という形にするなら、上の奴等は納得するかもしれない。

 まぁどちらにしろ、日本のS級ハンターの数が減って影響が大きくなったのも、赤月ハンターが不動の最強なのも決まっていることだからあまり反対されないかもしれない。

 けど、上の奴等は半分しかハンターじゃない。

 よって君の強さや、事態の深刻さがわからないかもしれない。

 そこは頭に入れておいてくれ。」

 「分かりました。よろしくお願いします。」

 「全力を尽くすよ。」


 魚部ハンターは頼もしく、胸をドン!と叩いた。


 「…難しそうでしたね。」


 帰り道の車の中で南田くんが言った。


 「そうだな。」

 「まぁもし、駄目だった時用に1人見つけておきますね。」

 「あぁ。よろしく。」


 ホントこういう時って南田くんが頼りになる。


 「…渋滞ですね。」

 「そうだな。」


 その時、南田くんの電話がなった。

 「はい。南田です。」

 『あっ南田ハンター。赤月ハンターはいらっしゃいますか?』

 「赤月さん。会長からです。」


 何で会長は俺の番号知らなくて、南田くんのは知ってんだよ。


「はい。かわりました。」

 『すみません。急なんですが、ダンジョンの攻略を引き受けてくださいませんか?』

 「別に、かまいませんが…」

 『実は、ある道路の十字路のところに2つのダンジョンが現れてしまいまして…両方D級なのでお願いします。』

 「もしかして、その道路は…」

 『そうです。協会から赤月ハンター達のギルドまでの直通道路です。』

 「…分かりました。

 僕も夜ご飯の準備がしたいので、さっさと終わらせて帰りますね。」

 『収益の集計等はこちらでやっておきますので、よろしくお願いします。』

 「…だってさ。南田くん、俺が帰ってくるまでにそこのスーパーで、買い物頼める?」


 そう言って、彩から貰ったメモを渡す。


 「了解しました。では。」

 「あぁ、また後で。」


 「あれ!赤月じゃん!」

 「赤月が来た!」


 …こういうことか…会長の言ってた英雄ってのは。

 …周りがうるせえな。


 「すみません。もう入って良いですか?」

 「…あっ!赤月ハンター!会長から聞いてます。」


 流石、会長。仕事が早い。

 これなら柚月の件も期待できるな。


 「じゃあ入りますね。」

 「…出てこい。シュヴァリエ。」


 俺は黄色いゲートの方をくぐり、シュヴァリエが緑のゲートをくぐる。

 2人でバラバラに攻略したほうが結果的には早いからな。

 でも、ホントならB級くらいが良かったな…

 これじゃあ1レベルアップすら出来ない。


 「…ハァ…これは…ゴーレムのモンスターハウスか。

 ゴーレムはいい思い出ないのに…。」


 モンスターハウスとは、部屋の概念がなく、ボスを含む、全てのモンスターが一箇所に固まったタイプのダンジョンをいう。


 「さ〜て…」


 いい思い出が無かろうと、今の俺には関係ない。

 俺は指の骨をバキバキと鳴らした。


 「蹂躙の時間だ。」


 夏の夕方、こうして、最強のS級ハンターが現場に復帰した。

気軽に読んでください。初めての作品なので、少しでも良かったら、感想、評価、リアクションください。モチベーションに繋がります!

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