クエスト4[ゴブリンスレイヤー]
現在の能力値 E級の平均上限値
筋力20 筋力22
体力20 体力20
俊敏25 俊敏23
魔力30 魔力40
ゴブリンが絶命すると頭の中に『経験値20獲得』の音声が流れた。最初ゴブリンにも聞こえたりしないか心配で少し慌てたが、後で自分の脳に直接響いていると判明した。
そしてシステム画面の下のほうにバーのようなものが表示された。
これがレベル2になるための必要経験値を表しているらしく、見た感じだと300くらい必要そうだった。
警備兵を倒した小部屋にいるゴブリンの数は3匹。この数ならE級の俺でも相手ができる。
そうして小部屋に乗り込み20秒足らずで抹殺完了。服に返り血が付着した。
「これは、少し面倒なことになったぞ…。」
ゴブリンという生き物は獣型のモンスターに比べ知能が高いだけでなく、人間より鼻が利く。つまり服に付着した仲間の血の匂いで気が付く可能性が出てきた。
幸い、この巣のゴブリンは総数約40匹。(管理局探知系ハンター調べ)
つまり、そこまで多くない。
慎重にやるよりも早く全滅させるほうがいいと判断した。
それから同じ方法で小部屋を追加で3部屋潰した。
『レベルアップしました』頭の中にシステム音声が流れる。
「よし。」俺はうれしかったが敵の巣の中のため小さい声でガッツポーズをした。
そしてレベルアップして分かったことなのだが、敵と戦って減った体力はレベルアップ時に回復する。
これはかなりありがたい。ポーションは高いため節約できるのはお財布にやさしい。
そしてシステムからもう一つ連絡があった。
『レベルアップによりスキルが解放されます』とのことだ。
システムには新しくスキルが表示されるところができ、分配可能な能力値が表示されるようになった。
1レベルアップにつき5ポイントもらえるらしい。早速、筋力値に全振り。
少し折れた剣が軽くなった。
次に狙うには大広間、しかし大広間にはゴブリンが多すぎて立ち回りが難しい。
そこで大声を出し、ゴブリン約25匹を通路におびき出した。
通路は横に3匹までしか並べないほど狭いので前からくるゴブリンたちをひたすら殺すだけと、とても簡単になった。
途中肉を切りすぎて折れた剣が寿命を迎えたため、ゴブリンが持っていたぼろい短剣で殺すようになった。
「ハァ…ハァ…」息切れが激しい。疲れた。
約10分の戦闘の末ゴブリン27体の殲滅完了。
『レベルアップしました』『スキル加速を覚えました』
「この言葉を待っていた!」
しかし、いつまでたっても疲労は取れない。体力は回復するけれど持久力は自然回復しかないようだ。
残念ながらポーションはまだ卒業できなそうだ。非常に残念!
覚えたスキルは『加速』効果としては魔力を30消費する代わりに俊敏値が5分間30%増加する。
今まで魔力の使い道が無かったがここにきて初めて使い道ができた。
「ボス戦での切り札になりそうだけど、試せないのが残念だ。」
筋力値を5ポイント上げ、いざボスのソロ討伐へ
[第5話に続く]
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