クエスト26[尖閣諸島ダンジョン攻略作戦 開始]
現在の能力値 スキル
筋力230(+60) 『加速』Level3
『貫通』Level2
体力230 『隠密』
『ダメージ軽減』Level2
俊敏290 『毒耐性』Level2
『影のインベントリ』
魔力690(230×3) 『多段刺突』
『断撃』
『ミニスライム兵』
『ポインター』
『風刃』
『致命的切断』
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
『氷結魔法』Level Max
『天秤』Level Max
『肉体強化』Level Max
『爆散』Level Max
称号【ナイトキラー】【配下との絆】
俺は今、軍艦の上にいる。何故かと言うとこれは三日前に遡る。
「それでは今から尖閣諸島ダンジョンの日本チームの配置について説明したいと思います。
虎山ハンターと鳥嶋ハンターはダンジョンの入り口に近い、南東方向を。
北宮ハンターと馬場ハンターはダンジョンの入り口に比較的近く、比較的緩やかな地形をしていて、魔法が使いやすい北側を。
そして、親善試合で圧倒的な強さを見せ、近接と遠距離攻撃を一人で、こなせる赤月ハンターは南側を担当してもらいます。…何か質問は?」新宮さんが説明をしてくれた。
「日本が担当するアンデットの総数は?」馬場さんが質問する。
「島中に彷徨いている近接型スケルトン約2000体、ゾンビ約4000体、スケルトンナイト約300体、トップに立つジェネラルスケルトン約10体です。」
「我々に不測の事態が起こった場合は?」北宮さんが質問した。
「すべてのハンターの後方の海にA級ヒーラーと、A級の8人パーティーを軍艦で待機させるので、何かあれば、この信号弾を空に打ち上げてください。駆けつけます。他にもイヤホン型の無線をお渡しするので、これで本部と連絡をとってください。…他に質問はありますか?…それでは当日、分からないことがあった時は本部に質問してください。では、ダンジョン攻略よろしくお願いします。」
というわけで軍艦の上に居るわけである。
「赤月ハンター。間もなく、尖閣諸島ダンジョンが見えます。下船の準備を。」軍艦にアナウンスが流れた。
「良し。暴れるか!」俺は短剣を取り出す。「シュヴァリエ、狩りの時間だ。出てこい。」「御意。」久々にシュヴァリエと一緒に戦闘だ。
俺は甲板から大きくジャンプし、海岸の崖に着地する。
そうして、俺は髪を右手でかき上げた。周りのスケルトンとゾンビが群がってくる。
「さぁ、レベルアップの時間だ。」俺の虐殺が今、始まる。
[同時刻、尖閣諸島の火山の上空のヘリコプターの中。]
ヘリコプターの中では中国組と中国政府の役人が待機していた。
「…そろそろだな。さぁ、戦士たちよ、中国の力を見せる時だ。ボスのスケルトンリッチなどボコボコにしろ!行け!最強の戦士達よ!」
そして、次々にS級ハンターが飛び降りる。そうして、バフォメットが4枚の黒い翼を広げ、落ちる全員を包み、静かに着地する。
「日本が引きつけているが、ここにもアンデットは沢山湧いている。気を引き締めろ!」現場指揮官の青龍が言った。
「そんなことは分かっている。とりあえず砕けば良い!」白虎が脳筋なことを言う。
「気合十分!行くぞ!」そうして中国組はボスを倒しに行った。
「アハッ!この地形、凄く良い!」俺はシュヴァリエと二手に分かれた後、魔法が使いにくい障害物だらけのところで戦っているのだが、ここでは障害物有りの近接戦闘がメインになる。しかし、アンデットはそれがとても苦手だ。障害物に引っかかるので、ただの的だ。
俺は木の太い枝に足でぶら下がりスケルトンのあたまを掴む。
「これじゃあまるで、アスレチックしながら人体模型壊してるだけじゃねぇか!」そう言って、スケルトンの頭蓋骨を頭突きで砕く。
「なんだかハイになってきた!俺って、もしかして戦闘狂なのかな!」
昔なら手も足も出なかったスケルトンをシステムを手に入れた今は笑いながら蹂躙している。戦闘を楽しんでいる。ただただ愉快だ。しかしそれと共に何処か物足りなさを感じている自分が居る。この渇きは強い敵を倒すことでしか潤せない!
「もっと…もっとだ!俺と戦おう!」俺は派手に暴れ、アンデットをぐちゃぐちゃにぶち撒けていった。
この時の俺は生きる屍に話しかけるほどテンションが高かったようだ。
ここまでくると一種の精神異常のデバフである。
実際、殺した中に杖っぽいのを持っていた奴が居たような…居なかったような…気がする。ハイになっているうちに倒したのかもしれない。
しばらくして、このハイな状態は治った。…本当に何だったんだろう。
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