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クエスト23[狐面の柚月]

現在の能力値     スキル

筋力230(+60)     『加速』Level3

           『貫通』Level2

体力230        『隠密』

           『ダメージ軽減』Level2

俊敏290        『毒耐性』Level2

           『影のインベントリ』

魔力690(230×3)    『多段刺突』

           『断撃』

           『ミニスライム兵』

           『ポインター』

継承スキル      『生命の息吹』Level Max

           『氷結魔法』Level Max

           『天秤』Level Max

           『肉体強化』Level Max

           『爆散』Level Max

称号【ナイトキラー】【配下との絆】

 「初めてだな…」俺は現在、管理局が管理する地下施設に向かっているところだ。そこで中国組との親善試合が行われるらしい。

 「中国のS級ってどんな人たちなんだろ…。弱っちくないと良いけど…。」そんなことを考えながらエレベーターに乗り込む。

 B5階に着いた。

 「わぁ…。」エレベーターの扉が開くとそこに広がっていたのは圧巻の大きさの強化シェルターだった。

 「おはようございます。赤月ハンター。」「新宮さん。おはようございます。」そこにはもう俺以外の日本組が到着していた。…あれ?俺約束の10分前に来たよな?時計壊れてないよな?中国組そろってないし多分大丈夫だよな…。

 中国組は三人だけ来ていた。狐面の...女の子か?それと烏天狗の面をした男、さらに...なんだあれ...山羊の仮面?...あれ体格的に女か?なんなんだこの集団...全員変人なのか?

 そう思ってると狐面の女が近づいてきた。

 「貴方が赤月 亮?」「…そうですけど?」この人ほんとに中国人なのか?やけに日本語が上手いな。

 「やっぱり君だったんだ!昔と変わらないね。」「...何処かで会ったことありますか?」「あら、忘れられてる!まぁ顔見たら思い出すよね。」そう言って彼女は狐面を外した。

 日本側の人たちがびっくりしたような顔をしている。…何で?

 「!」仮面の下から現れたのはまだ高校生くらいの子の顔だった。しかし、俺はこの顔を知っている。忘れもしない2年前のこと。公園で出会った君のこと。

 「...柚月か?」その名をつぶやくと、彼女は満足したような顔をした。

 「やっと思い出した。忘れられるのって悲しいんだよ?」「すまん。柚月ってS級だったんだな。」「そうだよ。あの後マジで頑張ったんだからね。まぁもう少しで残りの中国組が来るから話は後でね?」そうして柚月は狐面を着け直した。


 そうして5分後くらいに残りの中国組が来た。うん!やっぱ何言ってるのかわかんねぇ!この人たちは流石に通訳がいないと話にならないので、中国組の通訳の人を介して話すことになった。

 ちなみに紹介しておくと、烏天狗の男のコードネームはそのまま『烏天狗』、山羊の面の女のコードネームは山羊の頭の悪魔の名前をとって『バフォメット』。

 そうして中国のギルド『青龍』のメンバーも本名を言わず、コードネームみたいなものを使っているらしい。リーダーの男が『青龍』、ヒーラーの女が『朱雀』、タンクの男が『玄武』、荒々しい感じの男が『白虎』、魔法系の女が『麒麟』。

 …中国って本名使わないの流行ってんの?


 「それでは親善試合を始めましょうか。始めは虎山ハンターと白虎ハンターの試合です。」

 そうして、二人は構えだした。虎山さんが上裸になる。

 虎山さんの手から5本の爪が、そうして頭から2本の角が生えてきた。そうして体に橙と黒の模様が入り、頭が虎のようになっていく。筋肉が膨れだし、目が赤色になる。これが虎山さんの能力の『獣化(チェンジ・ビースト)』である。

 次に白虎の変身が始まる。こちらも上裸になり、変身が始まる。全身が金色になり、筋肉が膨れ、虎顔になる。虎山さんの能力に比べ、全体的に硬そうなイメージである。これが白虎の能力『金剛(こんごう)()』である。

 そうして、偶然にもどっちの虎をモチーフにした能力が強いのかを決める対決が起きた。

 勝つのは防御重視の拳か、それとも速度重視の爪か。

 獣の戦いが幕を開ける。

気軽に読んでください。初めての作品なので、少しでも良かったら、感想、評価、リアクションください。モチベーションに繋がります!

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