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クエスト20[シュヴァリエからの修行クエスト 其の二]

現在の能力値     スキル

筋力130(+60)     『加速』Level3

           『貫通』Level2

体力130        『隠密』

           『ダメージ軽減』Level2

俊敏190        『毒耐性』Level2

           『影のインベントリ』

魔力390(130×3)    『多段刺突』

           『断撃』

           『ミニスライム兵』

           『ポインター』

継承スキル      『生命の息吹』Level Max

           『氷結魔法』Level Max

           『天秤』level Max

称号【ナイトキラー】【配下との絆】

「隠密…。」そう言うと俺の体が頭から徐々に消えていった。

 「へ〜持ってる武器も消えるんだ…。」これはかなりの良い誤算だ。

 いきなり消えた俺を見てモンスターは慌てて辺りを見渡した。今だ!

 「加速!」俺は広場の真ん中の方に向かって突っ走った。

 5匹ほどの壁は断撃を使えば難なく突破できた。隠密を解除する。

 このとき俺は唐突にものすごい閃きをした。スキルを混ぜたらどうだろうと。

 「…天秤に魔力を50捧げる。+断撃。」これにより、攻撃速度を上げる。さらに「…+貫通」これにより、攻撃を飛ばすことを可能にする。そうして一撃で敵を沈める攻撃をイメージした。

 俺はその技を放つ。

 「コンビネーションアクティブスキル!致命的(クリティカル)切断(アンプテーション)!」

 緋色に輝く一本の斬撃が、モンスターたちを切り裂く。

 すべてのモンスターは一撃で切断され上と下に分かれた。

 『シュヴァリエの修行クエストをクリアしました。報酬としてポイントを20獲得しました。レベルがアップしました。レベルがアップしました。』

 「もしかして、スキルは組み合わせることが前提なのか?」組み合わせによってはかなり強い一撃が出ることが、ここにきて明らかになった。

 「…主。想像の斜め上を行く結果にしないでください。…」影の中のシュヴァリエは少し不満そうだった。

 

 「ここがボスの部屋か…。」(あか)い扉が奥の方に待ち構えていた。

 「ここはケルベロスのダンジョンだったのか!」その熱めの部屋の中には右にブルドッグ、左にドーベルマン、真ん中にシベリアンハスキーのような頭がついた緋色(ひいろ)の3mもある様なモンスターが構えていた。

 このモンスターは短剣で斬ることはできない。よって攻撃はアイスソードで行う。

 「アイスソード!シュヴァリエ!出てこい!」俺は獲得したポイントを俊敏と魔力と筋力に等分する。

 「残り魔力が少ない!さっさと殺るぞ!」「御意。」しかし流石は獣型のモンスター。とにかく毛皮が硬い。俺はケルベロスについて調べたことがないため、余り弱点らしい弱点を知らない。

 「検証しながら戦うしかないか…。」俺は戦闘を一時的にシュヴァリエに任せ、離れたところから見てみる。大剣をかわして受けてを繰り返すうちに、とうとう腕が耐えきれなくなって落ちた。しかしその腕は直ぐに生えてきてしまった。

 「なんでだ?」恐らくもう片方も生えてくるのだろう…。ならばどこを攻撃すれば倒せる?その時ケルベロスの尻尾は蛇になっていることを思い出した。「もしかしたらだが、ケルベロスはギミックボスなのかもしれない!」俺はシュヴァリエに尻尾を狙うように指示を出す。

 「やっぱりだ!」あいつは尻尾への攻撃を気にしている気がする。ならば簡単ださっきの新技をあの尻尾に叩き込めば良い。俺は構えの姿勢をとる。まだあいつは気付いてない。

 「…天秤に魔力を50捧げる。+断撃。」これにより、攻撃速度を上げる。さらに「…+多段刺突」これにより、攻撃を複数個飛ばすことを可能にする。そうして地面にアイスソードを突き刺し、普段は省略しているアイスソードの詠唱を行い、本来の威力にする。「白銀の吹雪を纏う氷剣よ…我の意思に従いここに顕現せよ!吹き荒れろ!アイスソード!」詠唱が終わると周りに吹雪が起こり、小さい氷の世界が発生した。部屋の熱を吸収し、むしろ寒くするほどだ。

 握る手が、体がそしてシュヴァリエもケルベロスも凍えていく。この完全体のアイスソードは効果が強すぎて反動が来るがゆえに一度使うとしばらく使えないらしいが…まあ良いだろう!ようやく事態の深刻さに気が付いたケルベロスが標的をこっちに向けたがもう遅い!

 「さぁ!俺に実力を見せてみろ!」

 「コンビネーションアクティブスキル!致命的(クリティカル)切断(アンプテーション)!」

 アイスソードを振り上げると同時に大きな吹雪が巻き起こる。5枚の白銀の刃が飛び出し、ケルベロスは5枚に捌かれた。

 しかし、その反動が強過ぎたがゆえに洒落にならないくらい体が冷たくなり、スキルの効果が切れるまで切り取ったケルベロスの毛皮を巻いて過ごしていた。

 …スキルに命を賭けた気がするのは今回が初めてだった。

気軽に読んでください。初めての作品なので、少しでも良かったら、感想、評価、リアクションください。モチベーションに繋がります!



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