クエスト17[貴方に会いたい]
現在の能力値 スキル
筋力130(+60) 『加速』Level2
『貫通』Level2
体力130 『隠密』
『ダメージ軽減』
俊敏190 『毒耐性』
『影のインベントリ』
魔力390(130×3) 『多段刺突』
『断撃』
『ミニスライム兵』
『ポインター』
継承スキル 『生命の息吹』Level Max
称号【ナイトキラー】【配下との絆】
「お兄ちゃん。あの人たち何とかならないの?」「気にしないほうが良いよ。」今俺たちの住む団地は記者で溢れている。俺が出向けば良いだけなのだが、面倒くさい。しかし、直接危害を加えるなら今すぐにでも追っ払う。そんなとき、1本の電話が掛かってきた。
「赤月さん?お久しぶりです!早速なんですけど、ギルド作りませんか?赤月さんもS級になったので、ギルド長試験無しでギルドが作れるんですよ。」「それで?」
「最近B級に覚醒した従兄弟の兄さんに相談したら、ギルド長を代わってくれて、父も納得してくれたんです。だから僕とギルドを作ってください!」「え〜?俺、そんなに人要らないんだけど…後、面倒くさい…。」
「雑用はすべて請け負いますし、ギルドは最小で5人で作れます。」「名前だけ貸してくれる都合のいい人なんて居るの?」「任せてくださいよ!僕の全ての人脈を使って探してみせます!」
「後、お願いがあるんだけど…。」「どうしました?」「記者たちって追っ払える?」「分かりました。明日には消せると思います。」「ありがとう。」
次の日、朝の6時にはもう全員消えていた。流石、南田家…恐るべし。
そうして電話が掛かってきた。「あれ?南田くんじゃない。」とりあえず出てみる。
「はい。赤月です。」「こんにちは。私、ギルド[ライガース]の代表の虎山です。」聞いたことがある人だ。「始めまして。」「早速なのですが、赤月さん、[ライガース]に入っ…。」「ギルドは自分で作るので結構です。失礼します。」「え?ま、待ってくだ…。」俺は固定電話の受話器を勢いよく戻した。
「ギルドの勧誘か…紛らわしいな〜。」そしてその日の内に残りの3つのS級が運営するギルドからも勧誘が来た。しかし全て断った。
誰かの下に付くのはお断りだ。
そうしてやっと本命の電話が来た。「赤月さん!集まりました!再従姉妹(C級)と僕の彼女(E級)ともう一人の従兄弟(D級)が名前を貸すのを許可してくれました!これで書類は僕が作っておくので今度、皆と顔合わせをしましょう!良いですか?」「分かった。よろしく。」「はい。夜遅くに失礼しました。それではおやすみなさい。」
こうして爆速でギルドが作られた。「そう言えば、南田くんって彼女居たんだ…。俺も欲しいな〜。」その時、2年前に公園であった女の子を思い出した。可愛かったな〜。あの子は今、どうしているんだろう…。
一方中国では久しぶりに現れたS級のことが少しだけだが上層部に広まっていた。そのことを聞いた途端、狐面の女性が驚いた。
「彼の名は?」「赤月 亮ですが…どうかしましたか?」「いえ…。何でもないわ。」そうして彼女は自分の部屋に戻っていった。
「赤月 亮…たぶん彼よね。写真などがなくて確信は持てないけれど、会ってみたい!…烏天狗!」「ご命令を、当主様。」
一瞬の内に烏天狗の面をした男が背後に現れた。
「私は彼に会ってみたくなった。私が動ける日はいつ?」「はい。1日あたりの予定が多くなってしまいますが、2週間後からなら5日ほど動けるようになります。」「それで良い。予定は空けておくように。」「御意。」
彼は私のことを覚えてくれているのだろうか。あの日の背中の温もりが蘇ってくる。「貴方に会いたい。」彼女はベッドに寝転がりながらそう呟いた。
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