クエスト12[短期アルバイト~報酬は魔晶石で!~]
現在の能力値 スキル
筋力70 『加速』Level2
『貫通』Level2
体力60 『隠密』
『ダメージ軽減』
俊敏60 『毒耐性』
『影のインベントリ』
魔力50
称号【ナイトキラー】【配下との絆】
「C級でもこんなもんか…。」俺はシュヴァリエのダンジョンをクリアしたあと、C級のダンジョンを6箇所回ったのだが、やはりシュヴァリエと2人で回ったほうが効率が良いことに気がついた。しかし人前でシュヴァリエは出せない。「どうしたものか…。」
現在のレベルはC級のダンジョンを回っただけあり、もう39レベルだ。筋力値は80、俊敏も80、体力は65になった。これなら弱いB級と同じくらいである。
そうして俺は、今までの貯金をありったけ使い、新しい短剣を買おうと思った。武器がB級にしては弱すぎるからだ。この短剣は特殊能力がないため、せいぜいD級の武器である。B級なら何かしらの能力が付いた武器が一般的だ。結構高いのが難点だが…。貯金は300万ほど…多分買えるだろう。
…「なんだあの店!」現在の俺は店を出た後だ。あの店は俺がE級だからって売ってくれなかったのだ。
よって俺はまだあの短剣を使い続け…「そういえば、シュヴァリエも短剣を持ったいたよな?あいつはあれを使うのか?」あの赤い短剣が思い浮かぶ。
早速家に帰り聞いてみた。「なあシュヴァリエ。お前って短剣使うのか?」「主よ。どうしてそんなことをお聞きになるのですか?」至極まともな質問だ。俺は事の事情を説明する。
「主よ。抹殺命令を頂けましたら、すぐさまその店員の首を刎ねて献上いたします。」「ダメダメダメダメ!」俺は必死にシュヴァリエをなだめる。そうして自分の得物は大剣だからと短剣を譲ってもらえた。
『シュヴァリエの短剣』…装備時、筋力値に+60。「?!」ぶっ壊れである。報酬説明には書いてなかったがこの短剣やばすぎる。もしかして、大剣のほうはもっとやばかったりして…。しかし装備時に+60なのでこの短剣は投げることができない。そこは面倒だがこれにより、筋力値だけならA級に届くまでになった。
そうと決まればやることはダンジョン攻略である。そんな時にある人から連絡があった。南田くんだ。ちなみに、前言ったステーキのおごりはしてもらい、そこからちょいちょいご飯を食べに行く仲になった。
「久しぶり。どうした?」「少し相談があるので、また一緒にごはんでもどうですか?」
「んで、相談って何?」夜の8時ごろレバーを焼きながらこの会話は始まった。
「はい。うちの父が材料費を抑えるために、会社のギルドを作りたいと言い出しまして…。しかし父は覚醒者ではないため、ギルド長には僕がなるしかないんです。そしてギルド長の条件がC級ダンジョンを最低20か所攻略していることなんですよ。」俺は何となく察した。「つまり、俺に手伝えと…。」
しかし20か所もちんたら回るのは飽きてきていたので、要望を出した。
「俺一人で攻略させるならいいよ?」「それは無理です。規定人数があるので。」「だったらけが人の覚醒者を雇って数合わせすればいいだろ?」「そんなこと考えたこともなかった…。確かにそれなら可能ですが…。僕も連れて行ってください!そうしないと許可はできません。」「いいだろう。おいて行かれても知らんぞ?」
そうして3日後から開始された極秘のダンジョンクリアは、まず南田くんがC級ダンジョンを20か所分購入し、攻略日を10日間に分けて登録。そうして選ばれし8人の人間に契約書を書かせダンジョン前で待機させる。その間に俺がシュヴァリエと爆速でクリア。(ちなみにシュヴァリエのことは特殊能力に関係あるから口外しないようにと契約書を書かせた。)そうしてすべてのモンスターを二人で狩ったところ、あっという間に40レベルになった。
『コピーのダンジョンのカギを入手しました。』「コピー?」それはとりあえず後で考えよう。
そうして10日後に見事20か所をクリアし、終了。ちなみにボスは素早かったエンペラービー(将軍蜂)に少し苦戦したが、ボスはシュヴァリエ戦を経験した後だとただの雑魚だった。
そうしてレベルは50。筋力値は80のまま、俊敏値は90、体力は80、魔力も80になった。
これで俺はA級戦士レベルである。そうして俺がS級になるのは時間の問題だった。
しかし、この世界で想像以上にデカい組織が動き始めたことを俺はまだ知らなかった。
気軽に読んでください。初めての作品なので、感想などを頂けたら嬉しいです。