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クエスト10[VSメカナイト]

現在の能力値     スキル

筋力70       『加速』Level2

           『貫通』Level2

体力60       『隠密』

           『ダメージ軽減』

俊敏60       『毒耐性』


魔力50    

 「シュヴァリエ…確か…フランス語で騎士だったか?」俺は名前のセンスが悪いと思った。俺ならもっとかっこいい名前を付けるのに。

 しかし、そんなことを言っている暇はなかった。

 「お前の…得物は何だ。」「…短剣だ。」「そうか、ならば…お前の得物を使ってやる。」そう言うとシュヴァリエは大剣を手放し、腰の赤い短剣を構えた。しかし、シュヴァリエのからだ自体がデカいので短剣も俺のものよりは大きかった。

 「参る」そう言うと一瞬にして目の前まで走ってきた。とっさにインベントリから短剣を取り出し、受ける。重い!なんて力だ。全身鎧をまとってこの速さ、この力。こいつ…D級のボスじゃない!少なくともC級ボスくらいはある!

 「システム…騙しやがって」俺は右足を蹴り距離を取った。しかしあいつは全く動かず、怯みもしない。そうして短剣のぶつかり合いが始まった。

 ガキン!キン!キン!火花が飛び散る。しかし程なくして、腹を左足で蹴られ、壁に吹き飛ばされる。

 剣の扱いはあっちが上。しかも短剣は鎧にダメージを与えにくい。短剣のみで勝つことは不可能だった。急いで策を考える。そうだ!この言葉を言えば!

 「おい!シュヴァリエ…俺は今から素手で戦うぞ!」あいつの特性上おそらく答えは…。

 「良いだろう。付きやってやる。」よし!予想通り!これならまだ可能性がある。格闘が始まった。

 しかし武器が無くなったからか最初より速く走ってきた。俺は胸ぐらを掴まれ上に投げられた。そうして飛び蹴りを喰らい、また壁に叩きつけられた。体力が150くらい減ったと思う。体力を60ポイントにしておいてよかった。

 体力ポイントは1ポイントにつき50の総合体力値が増えるらしい。つまり今の俺の総合体力値は3000ほど簡単に言えばトラックと10回交通事故を起こしてもギリギリ生きれるくらいの体力があるらしい。

 これはレベルが20になったときにポイント画面の下にステータス画面が追加されたからわかったことだ。これにより体力や疲労が数値化され分かりやすくなった。だが、ステータス画面には体力と疲労しか表示されない。まぁ…筋力や俊敏を数値で表すのは難しいし、魔力はあれがそのまま魔力量なので必要ない。よって必然的にこうなるわけである。

 叩きつけられた俺はスキルを使うことにした。

 「加速!」速度が上がる。これでやっとシュヴァリエと同じ速さになった。本格的な格闘が始まる。腕を受け流し拳を放つ。拳を避けられ、蹴りを放たれる。蹴りを避け、足を掴み、軸の右足を蹴り飛ばす。びくともしない。脇腹を蹴られ、その足をつかみ体を回して首に蹴りを入れる。

 シュヴァリエが一瞬だがよろめいた。首の攻撃は効くらしい。しかし蹴った足をつかまれ地面にたたきつけられる。間髪入れずに追撃が来る。ギリギリで起き上がり、回避した。いつの間にか壁際に追い込まれている。壁を蹴り、そのままシュヴァリエの顔面を殴る。

 その時鎧の隙間から機械らしきものが見えた。機械なのだとしたらどこかしらにコアがあるはずだ。怪しいのは頭か心臓の近く…とりあえず、頭から狙うことにした。スキルの効果時間は残り約250秒。

 …腕に『貫通』を使ったら威力が上がったりしないだろうか。ふと思い立った。試す価値はある。

 「貫通!」その腕を使いシュヴァリエの顔面に風穴を開けた。しかし、動きが鈍ったとはいえまだ動く。俺は、シュヴァリエが最初に置いた大剣を思い出した。すぐに駆け寄り、構える。そのまま突進し、シュヴァリエの胴に突き刺す。しかし威力が足りない。俺はその剣にありったけの『貫通』を使った。

 「貫通!貫通!!貫通!!!」シュヴァリエは動かない。しかしまだ討伐の通知は来ていない。あいつはまだ生きている。「いい加減に!倒れろー!」俺は大剣で刺したまま壁まで押し最終的に貫いた。

 『騎士の全滅を確認。クエストクリア。報酬が選べます。』『ユニークD級ボス、機械騎士団長 シュヴァリエの討伐を確認。報酬が選べます。』『レベルがアップしました。』『レベルがアップしました。』たくさんの通知が来た。しかしやっぱりただのボスじゃなかったか。あーあ疲労が93もたまってるよ。

 そんなことを思いながらもシステムダンジョンは初クリアなので素直にうれしい。しかしほかの騎士を倒しても魔晶石は出なかったため、報酬が悪ければ二度とやりたくない。

 何はともあれ、『騎士の館ダンジョン』クリアだ!

気軽に読んでください。初めての作品なので、感想などを頂けたら嬉しいです。

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