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31 李舜臣軍大集結side李舜臣

31 李舜臣軍大集結side李舜臣



夜明けに李舜臣は大粒の涙を流した。

自らの右腕である将軍元均が討たれたことに涙せずにはいられなかった。

李舜臣は本陣がほぼ壊滅状態に陥ったことに動揺していた。

残った兵力は二千にも満たなかった。

そこで李舜臣は残る軍を集結させる為に大集結の狼煙を挙げた。

李舜臣軍は実は第四軍まである。

本陣にいたのは第一軍である元均の軍であった。

兵力を最初から集結させなくて正解であった。

楽毅乗如きの奸計に乗せられる李舜臣ではない。

狼煙を挙げてから数時間後、第二軍金時敏、第三軍テイハツ、第四軍李オクキが続々と集結してきた。


夜明けは李舜臣本陣は霧が掛かっていた。

何とも風情のある情景が無限に広がっていた。

これが日の本の風情のある情景であろうかと、李舜臣は感慨深げに思った。


「李舜臣様! 元均将軍は残念でしたね。復帰戦を楽しみにしていたのに」


満面の笑顔で現れたのは第二軍の将軍である金時敏。

かなりの二枚目の細い目をした青年武将である。


「元均将軍が無様にやられたのは確かに残念でしたな」


次に李舜臣に声を掛けたのは釜山城城主であったテイハツである。

李舜臣軍の中で最も見所のあるのはテイハツである。

テイハツは築城技能を持っている。

どんなところにも城と形容するほどの砦を築くことが瞬時にできる将軍である。

テイハツは自信満々の笑みを浮かべた髭面の長身痩躯の将軍。


「二人とも、元均将軍がやられて李舜臣様が落ち込んでおられるのに……」


二人を窘めたのは第四軍である李オクキ将軍……まだ年若い将軍である。

これで兎にも角にも李舜臣軍が全軍揃った。

正に名将が揃い踏みした陣容に場は沸き上がった。


「皆の者! 我々は日の本全土を統べる三吉様に挨拶する前に楽毅乗を叩く!」


李舜臣は右手を天に掲げて号令を掛けて、楽毅乗を地獄に送る宣言をした。

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