27 六歳の天下人side三吉
ブックマークありがとうございます。
頑張ります。
27 六歳の天下人side三吉
三吉は秀吉を実質的に廃して上方軍を完全掌握した。
秀吉はガックリと肩を落とした様子で、弁明はしないと告げた。
表向きには三吉が、関白殿下の養子と言う事にして、九州勢力である島津と決戦を行った。
長宗我部信親が討ち取られた痛手を被ったが、島津を屈服させるのに成功した。
こうして西国はあらかた、三吉の前に跪いた。
――思い通り! 上方軍を掌握した私は一気に天下人に名乗りを上げる。
三吉は拳を握り、全身から高揚感が沸きあがるのを感じた。
そんな時、豊臣本陣に急報の使者が現れる。
「何が起こった?」
「三吉様、東で異変が起こりました。
徳川家康が、息子である秀康に幽閉されて強引に家督を相続。
奥州の伊達政宗軍、上杉景勝軍、北条氏直軍と呼応して十万の兵を起こして宣戦布告してきました。一体どうすれば!?」
伝令兵は些か動揺して狂乱している。
隣にいる大男が気になって仕方がないのであろう。
「下がって良いぞ。何も問題はない。
此方には異国から買った最強の軍が存在している」
三吉の隣には雲を突くような白銀の甲冑を来て口ひげを蓄えた大男が立っていた。
既に上方軍には知れ渡っている最強武将を三吉は手に入れていたのだ。
「やはり、李舜臣大将軍を李朝から買っておいて正解でしたね。
まさかの李朝からの日の本への移籍、李舜臣大将軍の前では島津家久でさえも……」
小柄な黒田官兵衛が背伸びをして李舜臣大将軍を見上げていた。
三吉は常に先手先手を打つ性格である。
早くから李舜臣大将軍と言う最強武将に目を付けていた。
三吉は家督を継いでから、李朝に李舜臣大将軍を雇いたいと働きかけたのだ。
大金を積むならば移籍させてやっても良いぞと言う返答に三吉は大笑いした。
李舜臣大将軍とその側近である元均と宰相の柳成龍。
これが李舜臣軍の大駒である。
柳成龍は李朝の宰相なので後で返せと言われたので天下統一後に返却する予定である。
兵力は約五千。
指揮官クラスが多数いるので相当な強軍である。
李舜臣軍の前では徳川秀康など、何も怖くはない。
三吉は憧れであった天下人の座が転がり込むのを実感して興奮した。




