21 兵どもが夢の跡side明智光秀
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21 兵どもが夢の跡side明智光秀
明智光秀は山崎の地で羽柴秀吉の軍と決戦を行った。
所詮、孤立無援の一万三千では相手にならなかった。
這う這うの体で疲れ切った表情で山中で彷徨った挙句、落ち武者狩りに討たれる寸前。
今川義元公の加護が発動して、何とか難を去って逃げ切った。
そこで光秀は本当の意味で改心した。
愚かな自分の行いに絶望した。
果てしなき大望を求め、欲を出したから敗れたのだ。
偉大な上様の元でもっと働いていれば良かった。
何で自分は愚かな行為に及んでしまったのだろう。
今川義元公の加護があるからと言って自分は調子に乗っていた。
親しきもの、一族や家族に申し訳がなかった。
玉が涙を流す姿を想像して光秀はゾッとした。
それを考えて、彷徨った挙句出会ったのが、佐吉様が助けてくれた。
佐吉様が山林を抜けたところで待っていてくれたのだ。
「明智殿、貴方の負けです。貴方の眼を見れば分かります。
改心している。助けましょう。私の子の傅役となってください」
超全とした佐吉様は朗らかな笑みで光秀に手を差し伸べた。
本当の意味での改心の涙で光秀は手を取った。
この先、絶対に間違いたくはない。
絶対に最後の一瞬まで諦めずに生き抜こうと光秀は思った。
佐吉様の子を生涯守り通して見せると誓ったのだった。




