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オリオンのノスタルジー

作者: 有明翔太郎

これは昔にオリオン座を見た主人公の忘れられない思い出のお話。

冬の星空が空を照らしている中、彼女が夜空を指差した。冬に夜空に輝いて見える三つ星が一際美しかった。


「淳君、オリオン座がとっても綺麗だよ。今日は雲が少ないから一際綺麗だね。」


「そうだね。ここの所曇りばっかりで全然星が見えなかったから。歩美は天体観測が趣味なんだよね。今度、星が綺麗に見える所に旅行にでも行こっか。」


僕の名は中野淳。彼女は高橋歩美。出会いは高校で同じクラスだった。2年生の夏に友達と5人でキャンプに行ったっけ。そこで僕の方から告白した。あの時も夏の星座が綺麗に輝いて見えたっけ。

 昔からよく星座は見に行ってたけどオリオン座を見て思い出した事がある。あれ、そういえばあの日もオリオン座を見ていたっけ。確か小学生の冬に天体望遠鏡で眺めていたような。あの時もオリオン座は綺麗で美しかった。そんな昔に僕は話しかけられた記憶がある。それが誰だっけって覚えていない。

『ねえ、オリオン座の青白い星、リゲルって言うんだよ。』


『リゲル、知らないよ。ベテルギウスなら知ってる。赤い大きな星だよね。』


『リゲルはね、源氏星なんだよ。遠くに離れているけど好きで好きで堪らない織姫様を待ち憧れる王子様。お姫様と会えなくて寂しい寂しいって悲しんでる。だからもしお兄ちゃんが好きな人に会えないって思ってたら私が会いに行ってあげる。約束だよ。

約束。』


あの日出会った女の子は君に似てた。

君だったんだね。






冬によく見えたオリオン座を見て思いつきました。

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