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6:00起床

作者: そとまわり

眩しい。


6:00に目が覚めてしまった。特に夢も覚えていない。


「カーテンが少し開いてるなぁ。」

誰もいない部屋に呟いた。


アラームは7:00に設定したのに、1時間も早く起きてしまった。

まだ寝れたのに、1時間損した気分だ。二度寝をしようと思い、もう一度布団に潜ってみるが眠れない。完全に目が覚めたようだ。


朝ごはんは普通に食べる派だ。


「卵あるなぁ、目玉焼きにするかなぁ。」

目玉焼きは多めの油に多めの塩コショウが美味い。


白い炊飯器を開けてみる。


「朝の香り。」

昨日炊いておいた白米だ。

白米は普通にふりかけが美味い。

ちなみに、のりたま。


味噌汁も作るか考えたが、めんどくさい。

今日の朝ごはんは、目玉焼きと白米だ。


ガラガラガラ

スリッパしか置いていないベランダに出てみた。

風が気持ちいい、秋を感じる。


「散歩でもすっかなぁ。」


家の鍵だけを持って近くの公園を歩いている。

人はあまりいない。


7:00なのに。


世の中の人は今何をしているのだろうか。


最近はもうカレンダーも見てないし、テレビもスマホも観ていない。

最近は、特に何もしていない。


「あの雲、鳥みたいだなぁ。」

誰もいない空に呟いた。


「ほんとだ、鳥みたい。あっちはキノコみたい。いや、ブロッコリーかな。」

同い年くらいの人の声がすぐ隣から聞こえた。


たしかに、心の中で思った。


「日曜日なのに朝から何をしているの?」


今日は日曜日なのかぁ、心の中で思った。


「わからない。」


本当に自分でもわからない。


「きみは、朝から何をしているの?」

聞いてみた。


「わからない。」


一緒だ、心の中で思った。


「何を考えているの?」


そんなこと聞かれてもなぁ、心の中で思った。

でも、、、


「まだ眠いんだよね。きみは、何を考えているの?」

聞いてみたくなった。


「まだ眠いんだよね。」


一緒だ。

なんだか、心の中があったかくなった。

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