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癒しの剣 (2) 不思議な剣

癒しの剣という不思議な剣があるという。果たしてその効能とは……。

「フン、そんな事も知らんのか。大魔法使いパーパスの執事としては問題じゃな。まぁ、いい。では、聞かせてしんぜよう」


パーパスは自慢げに、左手のフォークを少し振り回します。


「あぁ、もう行儀が悪い」


渋い顔をしたシュプリンの小言など、どこ吹く風。老魔法使いは、不思議な剣の話を始めます。



……それはまだ、ヴォルノースの森が一つであった、ずうっとずうっと昔の話。


この頃の森は大抵一人の王様が支配していたのですが、その力は盤石とまではいきませんでした。なぜならば、王様とはいうものの、それは単にヴォルノースの森に沢山いる豪族たちの代表者に過ぎず、隙あらば反乱を起こし、自分が王様の地位に着こうとする者も沢山いた時代であったからです。


物語は、現在のヴォルノースの西の森あたりにそびえ立っていたお城で紡がれます。


そのお城には不安定ながらも二十数年にわたってヴォルノースの森を支配している王様がおりました。武力だけでなく知略にも優れ、おまけに人望も厚いといった文句のつけようがない王様です。


ところがそんな名君にも、一つだけ弱点がありました。それは心臓の病です。若い頃から森を支配する為に無理をしてきたせいか、胸の発作を定期的に繰り返すのです。何人ものお医者様が呼ばれましたが、一向に治る気配はありませんでした。


え? そんな体の弱い王様が、どうして長年にわたって森を支配できたかですって? 慌てない、慌てない。なぜかと言えばですね、ある秘密の道具があったからなんです。


それは、不思議な不思議な剣なのです。どういういきさつで作られたのか、また誰が作ったのか、いつから存在するのかなどは全く分かりません。でも本当に謎めいた剣なのです。


普通、剣と言えば戦う時に使い、人を傷つけるものですよね。でもこの剣は違うのです。病気やケガをした場合、なんと切ったり突き刺したりした部分の疾患が、たちどころに治ってしまう代物なのでした。


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