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昇らない お日さま (18) めでたしめでたし?

ヴォルノースの森に、朝が来ない! お日さまが昇らないのだ。その秘密を探るため、大魔法使いパーパスが乗り出した。

何が起こったのでしょう。


ゴクラクチョウは恥ずかしさのあまり、その身を焦がしていったのでした。顔から火が出るなんて言いますでしょ? それが全身で起こったのですね。


そしてパーパスが何かをする間もなく、彼の体は炎に包まれ燃え尽きてしまいます。やがて燃え尽きたゴクラクチョウの魂は、そのまま天に昇って星になりました。


「なんと……」


余りの事態に呆然とするパーパスでしたが、そこは腐っても大魔法使い。すぐに落ち着きを取り戻し、星になったゴクラクチョウへと言いました


「お前には責任を取って貰わなければ困る。辛いだろうが、これからも月と太陽のメッセンジャーを務めるのじゃ」


パーパスはそう語りかけると、杖をその星に向けて呪文を唱えます。すると、どうでしょう。天上に留まり輝いていたゴクラクチョウの星は「彗星」へと姿を変えたのです。


彗星というのは、広い大宇宙をあてどなく移動する特別な星の事です。天に昇った鳥は「ゴクラクチョウ彗星」になったのでした。


さて、それからどうなったかですって?


パーパスはその足で、お月さまとお日さまに事情を話しました。二人はゴクラクチョウの気持ちを察してやれなかった事を大変悔やみましたが、お互いに嫌われたのではないとわかって喜びました。


そして今でもお月さまとお日さまは文通を続けています。もちろん、彗星となったゴクラクチョウが手紙を携えて、二人の間を行ったり来たりしているのでした。


でもどことなく、三人の間には気まずい雰囲気が残っているようです。なぜかって? だって彗星というのは、尾を引くものと相場が決まっているではありませんか。


【昇らない お日さま・終】

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