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黒騎士は次こそ護り通す~なお次はルナティックモードではないみたいです~

「これで終わりだッ!!黒騎士ッッ!!」
今一つの勇者の物語が終わろうとしている、魔王を倒し、残党の中で一番厄介な者もたった今死に絶えようとしていた。
「動け…魔王様の…彼女の想いを…踏みにじられたま、まで、いいのか…?だか、ら動け…」

しかし黒騎士は動かない、どうやらようやく戦闘不能になったようだ。

「終わった、か…」

「流石にもう動けないようね…とどめを刺しましょう」

「あ、ああ……可哀そうだな…魔王に騙されて…」

「あぁそうだな…せめてもののその魂は安らかに眠れ」

そうして勇者の物語は幕を閉じる、ありきたりな物語は終わる、世界が平和になってめでたしめでたしで終わる………しかし彼と彼女の物語は今始まる、これは前座に過ぎず、別の世界にて物語が紡がれていく、終わりはしばらく先だ。

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