表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間見聞録  作者: 大柳京太朗
3/14

子供の国 弐

 次。

・・・・・・

 検問を抜け、私は何やら注射器の様な物が置いてある部屋に来た。

 壁紙のような物は無く、ほぼ倉庫と化していた。

 やはり辺りはシンとしていた。少し寂しい。

 私は注射器がいくつか置いてある机に向かった。

 机にはトレーが敷いてあり、その上には例の子供になる薬が入っている注射器がある様だった。

 薬はブクブクと沸騰している。針は普通の物と同じくらいだった。

 前の馬鹿かと思う程大きい針よりはマシだ。

 私は腕を露出させ、その注射器を打った。鋭い痛みが私の腕を刺し、途端に腕が痺れてくる。

 何か毒でも入れられたのではないかと思ったが、それは杞憂だった。

 力が抜けていく。私は意思に負け座った。

 ・・・・・・そしてどれくらい経ったか。体感は一時間程だったが。

 ふと手を見ると、あの忌々しい幼年期と全く同じ手が私の視界に写りこんだ。

 ついになってしまったのだ。子供に。私は柑橘の様な爽やかな青春は送ってこなかった。だが皮肉も今私は帰ってきた。

 体が軽い。まるで全盛期のバブル時代の様だ。

 私は今まで来ていた服から這い出て、全裸体のまま次の扉に向かった。

・・・・・・

 また次の展開があるのだ。今日はこの辺で。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ