第十三回 お薬マメ知識 生理痛 子宮筋腫編
というわけで、次は子宮筋腫編です。
生理痛にも種類があると分かっていただけた(多分)ところで、これで最後です。子宮筋腫です。次は胃薬ですよー!
子宮筋腫というのは、できものです。悪性と良性があり、悪性のものはちまたで有名の癌です。良性の場合は腫瘍、またはできものと言われます。こっちの良性の方です。筋肉のところにできるので筋腫と呼ばれます。
これを読んでる皆様はきっとドラマとか本とかもよく見たりすると思うので、癌というのがどういうものなのかはよく知ってると思います。細胞の異常増殖です。普通の細胞は、空気を読んで適度に増えたり増えなかったりするのですが、充分あるにも関わらず、「増えろ、増え続けろ」という命令でも受けてるかのように癌細胞は増殖しまくります。細胞の上に重なって増殖したりします(普通の細胞は重ならないらしです)。他の部位に転移して、更にそこでも増殖し続けます。大きくなるのもあっという間です。
良性の場合では、ぽこっとできものみたいになって終わりです。悪性に比べ、大きくなるスピードも遅いです。そしてどこにも転移したりしないです。
ただ、良性であろうとできものは邪魔だったりするので、場合によっては切除が必要になります。
子宮筋腫に戻ります。
筋肉層にできた良性の腫瘍を筋腫といいますが(悪性のものは肉腫と呼ばれます)、大きさはまちまちです。とても小さく、特に症状もない場合はそのまま気づかずに放っておかれたりしますが、大きい人や、腫瘍がたくさんある人もあります。
筋腫があきらかに悪影響を及ぼしてると分かったら、治療にうつります。
子宮筋腫の症状ですが、子宮内膜症とは異なります。
できてる部位によって症状も違いますが、痛みが強い他に、出血の量が多くそれによって貧血になる人や、日数があまりに長くなる場合などです。
先ほども書いた通り、それがあまりに辛い場合には治療します。気にならない人は放っておいても良性なので特に問題はないです。
が、一つだけ、腫瘍が1~2kgくらいになるまで症状がない時もあります(通常では60gくらい)。
なので、出血量があまりにも多い人や、貧血になり動悸・息切れが出る場合、しこりを感じる場合や生理が10日くらい続いてしまう場合には一度検査をおすすめします。
筋腫は40歳の女性の4人に1人くらいはできてると言われるくらい、出来やすいもののようです。
女性ホルモンによって育ち、できやすい人というのもいるようで、できやすい人はとってもまたできる場合があります。
治療法ですが、女性ホルモンによって育つので、ホルモンの分泌を停止させます。子宮内膜症でも使われた、閉経状態にする薬です。
ただこれは育てるのを阻止するだけで、薬をやめたらまた元に戻ります。しかし、閉経にする薬は長く使うと副作用の危険があります。骨粗鬆症になりやすくなったりします。
なので、閉経が近そうな人などに使われるようです。
あとは手術で筋腫を取り除くという方法もあります。手術方法は、開腹する場合もありますが、場合によっては開腹しないでやる方法もあります。大きさや数によってまちまちなので、これも実際になった時にお医者さんによく聞いてみましょう。
ちなみに、若い方などは筋腫を摘出しても、また女性ホルモンによって筋腫ができてしまう場合があるので、場合によっては子宮を摘出しないといけない場合もあるようです……。
なんだかレポートを書くように書いてしまいましたが、こんな感じで生理痛トラブルのお話を終わりにしようと思います。
どうやって〆ればいいのかよく分からなくなってしまいましたが……。
とりあえず、子宮内膜症も子宮筋腫も悪くなってしまったらサイアク子宮摘出なんていう事もあり得るので、生理痛がひどい人、出血が多い人(こういう体質なんだと受診しない場合が多いようです)、生理の期間が一般よりも長い人などは早めに受診しましょう。早いほど治療はラクで予後もいいです。早期発見早期治療です。
生理痛がひどい人で、内膜症や筋腫など何も見当たらない場合でも、機能性月経困難症といわれ、治療を必要とします。主に薬物療法です。
生理痛もそうですが、痛みって人によっては割と我慢されちゃいがちです。理由が分かってる痛みならなおさら。これが当たり前だと思うようです。が、このような病気が隠れてる場合もあるし、なくても薬を飲むことですごくラクになる場合があります。
痛みは我慢しないでください!!(医師が、我慢するしかないと言った場合には我慢するしかないですが……)
というわけで、次は胃薬です!! やみくもに飲んじゃいけない胃薬ですね。
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