第九話 ブログリュー公爵家のその後
ブログリュー公爵家の騒動は、王都から査察が入り、オークスの街でのテンプル騎士団の崩壊、ロッドの家族の仇討ち、ハーベスト男爵との軋轢などから、俺達の仕業と判明したが、次々とブログリュー公爵の悪事が判明し、犯人を捕まえるどころの騒ぎではなくなっていた。
ブログリュー公爵とその家族は、混乱の中、命を落とし、罪を問える何人も残っていない。
ただ、公爵家の家令が、すべての公爵の罪を明らかにしたことで、事件は終結に向った。
ブログリュー公爵家は取り潰しとなり。公爵領は王家直轄領として、代官が派遣された。
ハーベスト男爵は、公爵に屈しなかったことを称えられ、子爵に昇爵させると共に、領地の加増を受けた。
俺の噂は尾ひれがついて、庶民を苦しめる為政者は、順に俺に討伐されるんだとか。
ああ、言ってなかったが、俺はロッドを連れて、カルロ達の商隊と旅してる。相変わらず、シェリーとニコロ、アーシャに纏わりつかれながら。最近は、クッキーがお子様達に人気だ。
蜂蜜を使って、酒も作ったから、大人達にまで纏わりつかれて、少々辟易している。でもまあ、この人混みの中に、引き籠りしてると思えば、そんな苦労でもないかな。