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異世界ランボーな生活《悪業には、天誅を。スマホ検索で、生活改善。俺の目指すのは、まわりのみんなの笑顔だよ。》  作者: 風猫《ふうにゃん》
第14章 俺は思想の自由は認めるが、人のいとなみを、阻害することは許さない
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第一話 イースター教のシスター達 

 突然中断してしまい、申し訳ありませんでした。新章を始めます、ここからは、不定期になりますが、ご了承ください。

 ここは、オスマナ国(旧帝国)南部の街マーロ。

 温暖な気候で、実り豊かな土地であるため、古くから、農産物の交易で栄え、街並みには、歴史ある石造りの古い建物が多く見られる。

 そして、新しい建物も。その一つはオスマナ国がウインランド王国に、占領されてからできた孤児院。

 オスマナ国には、多民族国家のため、神殿や教会はなく、自然崇拝的な多数の神がいるとされ、小さな(ほこら)や石碑が、(まつ)られていた。

 占領されてから、孤児院と共に教会か建てられたが、イースター教が広まったのは、孤児院で働くシスター達のちからだろう。



 マーロの孤児院には、三人のシスターが派遣されて来た。そのうちの一人、セーラは、ウインランド王国西部の、オークス男爵領から、やって来た。

 彼女も、幼い時に貴族間の戦争で、両親を亡くした孤児で、オークスの孤児院で育った。

 その頃の孤児院は、教会へのわずかな資金で、細々と運営されていて、たった一人の年老いたシスターと少人数の孤児達が、肩を寄せ合って、暮らしていた。

 セーラ達を育てたシスターの名は、ロザリオ。彼女は、元貴族の庶子の出で、貴族同士の争いにより生まれた、親を失った孤児達に、自分達貴族の罪と思うところから、生涯を孤児達のために、生きた人だった。

 

 わずかな孤児院の庭に、孤児達と野菜畑を作り、皆で農家の春夏のライ麦の種まきや収穫を手伝って、食糧を得たり、ロザリオの洋裁の内職で、なんとか暮らす日々だった。

 それでも、そんな生活の中で、人を(ねた)んだり(うらや)んだりしてはいけない。人に優しくしなければ、誰も優しくしてはくれない。そんなことを教わった日々だった。

 

 セーラは、ロザリオを手伝ううちに、いつしか自分もロザリオのように生きたいと願うようになり、孤児院の卒院と同時に、イースター教に帰依してシスターになった。

 セーラは、ロザリオに学んだ清貧(せいひん)の教えを心に、15才でシスター見習いとなり、二年後にシスターとなった。

 そしてまもなく、ウインランド王国では、コウジ宰相の改革により、孤児院の整備がなされ、各地の孤児院は見違えるほどに、豊かな日々を送れるようになった。


 そうして、オスマナ国との戦争が、あっと言う間に終わり、オスマナ国のマーロの街がオークス男爵領の統治となって、孤児院を作ることになり、シスターの派遣に応募した結果、セーラとエミリー、 アリサの3名のシスターが選ばれたのです。



 セーラ達シスター三人は6人の護衛と共に、ウインランド王国東部のモルゴン村まで、鉄道に乗り、そこから馬車で10日の旅を経て、マーロの街に辿り着きました。

 そこには、まだ戦争の混乱から覚めやらぬ、人々の生活があり、43人の戦争孤児達が待っていました。

 まだ孤児院の建物はできておらず、古い貴族の屋敷を仮り住居に、孤児達との生活が始まりました。

 慣れない生活に(おび)える子供達に、優しく言葉を掛け、皆で畑仕事をし、皆で炊事をして、幼い子供を助け合う中で、仲間意識を持たせ、共同生活を学ばせました。

 初めは(すさ)んでいた子供達の心も、安心と共に落ち着いて行きました。



「シスター。ミナが泣いてるよ。」

「まあ、どうしたのかしら?」


「ミナちゃん、どうしたの? どこか痛いの?」

「ママが、ママが死んじゃったの。うぐぅ、ママが死んじゃったの。」


 そうか、この子は、なにかのきっかけで、母親の死を思い出したのだろう。まだ、幼いこの子にとって、母親の死を受け入れることができていないに違いない。

 私には、ただこの子を抱きしめることしかできない。この子が落ち着くまで、抱きしめていよう。


「ミナちゃん、ミナちゃんのママは、死んでしまったけれど、ミナちゃんが元気に生きてほしいと願っていると思うわ。

 ミナちゃんのママはね、お星様になって、ミナちゃんのことを見守っているのよ。」

 

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