表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/136

閑話1 カルロの回想

 本当に不思議なお方だ。出会いはブログリュー公爵領へ向う途中、ハーベスト男爵領都のブルータスで、護衛達の父親が亡くなったとの報せが届き、5人兄弟の護衛達が護衛を止め、急遽故郷へ帰ることになったためだ。

 私達は、仕方なく護衛なしで、ブルータスを出発し、不安に取らわれながら道を急いでいたところ、前を歩いていたコウジ様に追いついた。姿格好から冒険者と見えたので、一人でも護衛がほしいと思い、声を掛けたのが始まりだ。幸い目的地まで同行してくださるとの了解をいただけた。 

 驚いたのは、それから数刻後のことだ。突然10人ばかりの盗賊に襲われたが、コウジ様お一人で、あっと言う間に倒してしまわれた。

 本人は、相手が弱かったから、と笑っているが、その強さは尋常ではない。


 驚きは、それだけで済まなかった。ブログリュー公爵領のオークスの街に着いたところ、騎士達に追われる少年を助けたかと思うと、たった一人で100人ものテンプル騎士団を倒してしまわれた。

 そしてブログリュー公爵を倒すと言って立ち去ったが、それから10日後には、ブログリュー公爵が討ち取られたとの噂が届いてきた。

 

 数日後、何事もなかったかのように、ロッドを連れて帰られたコウジ様は、以前と変わらぬ様子で、シェリー達におやつを作っておられる。そして、以前と変わらぬ道中が戻ってきた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ