2年経ちました!
お久しぶりです!読んでる人多分いないけど……コロナで家にずっといるせいで暇になり書く気分になりました。
シアを助けて約2年が経った、僕はもう7才になっていた。当然その間にもレベル上げをしてはいたが、ミールの森にしか行けない為、弱い魔物しか狩りをすることが出来ず、あまりレベルは上がっていなかった。
最近では、シアも剣術の練習をしている、どうやら僕について行きたいらしい。しかしシアはまだ戦える力を持っていない、そのため頑張って毎日素振りなどをしているのだ、シアは木刀を毎日振っていて、その木刀は僕が5才の時に父から貰った物で、僕がシアにあげたのだ。
そんなことを考えていると、丁度シアの素振りが終わったみたいだった。
「お疲れ様!」
と声をかけると
「ん......ありがと!」
元気よく返してくれた。
出会ったばかりの時と比べるとよく喋るようになってお兄ちゃんは嬉しいよ……
さて、話は変わるが僕もあと1年で学園に通うことになる、なぜ8才から学園に通う事になるかというと、教会でステータスが上がる事で危険な事が増えるからである。
子供がいきなり上がったステータスで自分より強い魔物に挑んだり、魔法の威力が上がり制御が出来なくなったりと様々な問題が起こった事があるので、力の使い方を教える為に8才から学園に通うようになっている。
「早く1年経たないかなぁ……」
と独り言を言ってしまうほど楽しみである。何故なら、自分と同年代の人と話すことは今まで無かったし、どれくらい強いかなどが気になって仕方がないのだ。
そして何より、【学園都市】はどうなっているのか…それが気になって仕方がなかった。
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さて、僕は2年間の間に魔法を使えるように練習していた。正直とてつもなく難しい、魔法を使うのが難しいわけではない……
そう、余りにも大きすぎる魔力の為、力加減がとてつもなく難しいのだ。初めて魔法を使った時は危険がないように風魔法を空に向けて放ったが見える範囲にあった雲が全て吹んだ。「青空さんこんにちは!」なんて言ったくらいだ。
そんな事があった為加減を頑張っているがとてもじゃないができる気がしない。例えるならば僕の魔力が海だとして、その中から一滴分の水を巨大な水門から出すくらい難しい……
つまり無理という事である、この2年間ずっと練習してみたが一向に加減ができる気がしない。
そして、最近その解決策を思いついたのだ!
その方法とは魔道具である。
魔道具とは素材と魔力を使い作る、様々な効果を持つ道具の事である。
なぜ、魔道具が解決策なのかと言うと、自分のステータスを下げることができるかも知れないからである。
この世界には奴隷がいる。奴隷達の首には奴隷の首輪という魔道具が付けられており、魔力を使えなくしたり、抵抗する事ができないように出来ている。
これと似たような効果を持つ魔道具を自分で作り付ける事で魔力を抑える事ができるのではないかと考えたのだ!
もちろん、奴隷の首輪のような見た目の物は作らない。つけていても気にならない、指輪とかにするつもりである。
そうして、作ってみた結果出来たのがこの指輪である。
魔力制御の指輪★7
自分の魔力を抑える事ができる指輪
というとてもシンプルなものができた。これをつけながら魔法を使えば初級の魔法なども使う事ができる!
つけながら放った魔法を見て僕はとてつもなく感動していた。初級魔法が撃てるという事に……
僕がこの指輪を付けず初級魔法を放つと最悪世界が滅ぶからだ……
僕が一番初めに使った魔法は生活魔法と呼ばれるもので、攻撃用の魔法ではない、つまり僕は生活用に使われる魔法で空の雲を消し飛ばすほどの威力を持っているのだ。
そんな事があるため、攻撃用の初級魔法を使えてとても感動している。これまでは危険の為、風魔法しか使って事なかったがこれからは火や水を使う事ができるのだ!
そうしてこの日は、飽きるまで魔法の練習をずっとしていたのであった。
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夜になり、僕は自分の部屋で転生してからのことを思い返していた。
なぜ、僕は転生したのか?他にも転生した人はいないのか?などの未だに分からない事がたくさんある。まだこの世界を知らなすぎる。
そんな事を考えていると僕を呼ぶ声がした。
「おにぃ考え事?」
シアがボーとしている僕を見て声を掛けていたらしい。
「うん、ちょっと昔の事を思い返してたんだ!」
「昔って言えるほど年取って無い」
「はは、そうだね」
と他愛ない話をしながら今後の事を考えていた。
まずはレベル上げ、そしてこの世界についてまだ色々と知らないことが多い為図書館にでも行き、色々と調べないといけない……
そんな事を考えていると昼間はしゃぎすぎたのが原因かとても眠くなってきた。
「……おにぃ寝る?」
「うん、少し疲れてるんだ」
「……わかった」
なぜシアが僕の部屋にいるのかと言うと、最近シアと僕は同じ部屋で寝ているからである。別にやましい気持ちはない!
シアの尻尾はとてもモフモフしている。シアはアルビノ狐の獣人で尻尾が大きく、抱き心地がとても良い。そのため僕は抱き枕にしている。
そうして、僕はモフモフの尻尾に抱きつきながら眠った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。面白かったなどの感想などありました。書いていただくとモチベに繋がります。なお相変わらず、不定期更新です。