妹出来ました!
ブックマーク3件来てました。こんな誰も読まないであろう小説に3件嬉しすぎて飛び跳ねましたw
なにか足りないなぁと思ったら妹がいませんでした。やっぱり妹はいいよね?リアルでも妹欲しいです。無理ですが......
初めての魔物狩りから1週間がたった。僕のレベルは5レベルとなり一人でミールの森に狩に行ってもいいことになった。しかし、森の奥はEランクの魔物がいるため、森付近にしか行っては行けないと言われた。
そういうことで今日は森付近の魔物を狩りに来ていた。
「正直言うとなぁ、身体強化さえすればEランクでも勝てる気がするんだけどな......」
と独り言を呟いていると、ノアの脳にある考えが過ぎる
「はっ!そういえばアニメでこんな言葉があったよな!?」
ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ?この言葉がノアの脳をよぎった......
「よし、奥に狩りに行こう!」
最強目指すのに迷ってもいられないしな!
そう、心の中でノアは決心した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
森の奥に狩りに来るとこれまであった事のない魔物に遭遇した。鑑定で魔物の名前を確認するとゴブリンメイジという魔法が使えるゴブリンだった。
「ゴブリンも魔法が使えるのか......?」
そう考えていると直径30センチ程の石が飛んできた。
「おぉ!?びっくりしたぁ......」
ノアはそれを避けると自身に身体強化を掛けしばらく相手の攻撃方法を見てみることにした。
しばらく攻撃を避け続けて気づいたことは魔法には詠唱が必要で技名もあるらしい、あるらしいと言うのは、ゴブリン語か何かで言葉を言っているためなんと言ってるかわからないからだ。
しかしゴブリンが何か言葉を言ったあとに必ず攻撃が飛んでくるためその予測は多分合っているだろう。
ゴブリンメイジは石を飛ばしてくる魔法と風を起こす魔法を使って来た。
風の魔法は森の木に切り傷みたいなものが出来ていたので、かまいたちのようなものだと予想がついた。
そうしてしばらく攻撃を避けていたが途中で止んだ、どうやらゴブリンメイジの魔力が底を尽いたのだろう。
その結果近接が弱いメイジはノアに首を切られそのままこの世を去った。
「ふむ、メイジはスキルを持っていなかったのか......」
少し残念だったが次の魔物を狩ろうと気持ちを切り替えた時
「いやーーーーー」
と言う叫び声が聞こえた。
「!?」
叫び声を聞きノアはすぐさま森の更に奥に進んだ。
すると小さな女の子が巨大な鬼のような魔物に襲われていた。
鬼のような魔物が女の子に巨大な腕を振り下ろそうとしているのを見てノアは身体強化を5000倍ほどにし一気に駆けた。
「あぶない!」
鬼が女の子に腕を振り下ろすより先にノアが鬼の首を切り落とした。
「ふぅ、危なかった......」
女の子を助けたことでノアは安心した、そして肝心の女の子の容姿をよーく見るとノアよりも小さかった。そして......白い狐の耳と尻尾が女の子には生えていた。
「獣人!?」
獣人なんてファンタジーの定番じゃないか!?なんでこんな所に居るんだ?しかもこの子は僕よりも小さい見た目4才ほどしかないぞ!?
「え〜と......怪我は無い?」
頭が混乱するなかノアはできるだけ優しく声を掛けた。
すると小さな声で
「......ありがと」
と小さな女の子は答えた。
ノアはこんな小さな子供が何故こんな森の奥にいるのか不思議に思い、聞いてみることにした。
「君はどうしてこんな所にいるの?」
すると女の子は泣きそうな声で......
「......捨てられたの」
と答えた。
詳しく話を聞いてみたところミールの森を超えた先には獣人たちの村があるらしく、そこの村で女の子は育ったと教えてくれた。なんで捨てられたのかと言うと300年前の魔王が生きている時代、魔王の幹部が当時の獣人の村に呪いを振り撒き、呪いにかかった獣人の毛の色は白くなり、まるで花が枯れたように死ぬことがあったらしい、以来獣人の中では白は不吉の象徴とされているということだった。
どうして4才ほどになってから捨てられたのかを尋ねると、どうやら最近両親が魔物に襲われ亡くなったらしく村で庇ってくれる存在が居なくなったため村から追い出されたそうだ......
そしてあの鬼のような魔物に襲われていたのを僕が助けたのか......
それにしても何故あんな魔物が居たんだ?死んだ魔物に鑑定をかけると驚きの結果が出た。
名前:オーガ
体力:7600
魔力:2000
攻撃力:5700
防御力:4800
素早さ:2700
スキル:剛腕・怪力・魔法耐性
なんでこんな所にC級の魔物が出るんだ!?
この魔物は明らかにこの森に居ていい魔物ではないことはノアでもすぐに分かった。
そこで女の子にこの魔物について聞いたところ女の子の村の村長が似た様な魔物を使役しているのを見た事があると教えてくれた。
父であるダンに世の中には魔物を調教することで使役することができる人がいると教えてもらったことがある、村長は多分それなのだろう
そこでノアは考えついた。多分だが今回女の子が村を追い出されたのは仕組まれたことだと、女の子の両親はこのオーガに襲われたのだろう。そうして女の子の両親を殺して、村長が村のみんなに女の子の両親が死んだ、やっぱり不幸な象徴だやらなんやらと言いふらし、村から追い出したんだろう。
正直ただの想像だがいきなり両親が亡くなるのは明らかに不自然だ......そうなると明らかに村を追い出した村長が怪しくなる。
しかし、だからといって獣人の村に入るわけにはいかないし、そんな村に女の子を返していいのだろうか?
「どうするか......そういえば名前を聞いてなかったなぁ、君名前なんて言うの?」
「......シア」
「シアか......いい名前だね!ところで君はこれからどうしたい?」
そう聞いてみると
「......どうしようもできないの」
と言う小さな声が聞こえた。
「うーん、行く宛てがないのなら僕の家に来る?」
と聞いてみたところシアは迷いながらも
「......うん」
と答えた。
話が纏まったことでシアを連れて帰ろうと思ったがオーガをどうするか迷った。
そのまま放置でもいいがノアには暴食
スキルがあり、最強を目指すので有れば間違いなく食べておいたほうがいい魔物である。
「オーガって食えるのか?」
迷ったものの結局は腕を火の中に突っ込んで焼いて食べてみた。
「硬い!!」
オーガの腕は想像以上に硬く、なかなか食べるのが大変だった。味は牛肉を焦がしたような感じであまり美味しくはなかった。食べている間シアにも何してるんだ?みたいな目線で見られた。食べ終わったあとステータスを確認して見ると大幅に能力値が上がっていた。
名前:ノア
LV:8
体力:171440
魔力:∞
攻撃力:10436
防御力:7552
素早さ:6348
運:40
属性:火・水・風・土・光
スキル:言語理解・心眼・鑑定・成長促進・憤怒・嫉妬・強欲・色欲・怠惰・暴食・傲慢・剣術・超回復・分身・衝撃吸収・糸生成・剛腕・怪力・魔法耐性
称号:転生者・大罪人・むっつり・魔導士・魔導を極めし者・怪物・魔導神・人?・努力家
なかなかステータスが凄いことになっている。こんなステータスになったのは3レベルから1レベル上がるごとに、全てのステータスが2倍ずつ増えていき8レベルの時にオーガのステータスが追加されたからだろう。僕はまだ8才になっていないためこれのさらに十倍上がるのだとしたら、本当に最強なれたのでは?考えてしまう。しかし慢心は良くないため。気を引き締めないとな!
さて新しく追加されたスキルの詳細を見てみよう!
剛腕:腕の筋力が上がりやすくなる。
怪力:腕の力が上がる。
魔法耐性:威力の低い魔法のダメージを受けなくなる。
なるほど、剛腕は成長促進と同じような成長補助系のスキルで怪力は持っているだけで腕の力が上がるパッシブ系の能力、そして魔法耐性も同じ持っているだけで発動するスキルだとわかった。
さて、スキルも確認したし、シアを連れて家に帰るか......
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
家に帰って父と母に事情を簡潔に説明した、魔物に襲われているのを助けてあげたこと、帰る場所がないことの2つを強調して話した。襲っていた魔物については伏せておいた。でないと5才児がC級のオーガを倒すのは不自然だからだ。
「ということでシアを家に泊めてあげられないかな?」
と聞いたところ
「私女の子も欲しかったのよね」
などとマーサが言い
「行く場所がないならいいんじゃないか?」
とダンが言ったためシアは僕の家に住む事になった。
シアが住んでから3ヶ月経った......
シアは僕のことをおにぃと言うようになった。なんでも自分に兄が居たらこんな感じなんだろうなと思ったらしく、僕が好きなように呼んでいいよと言った結果おにぃという呼び方が定着していった。
シアは両親を失い、村を追い出されているため精神に深い傷を負っていた。そのため初めはあまり話さなかったが毎日話かけてるうちに心を開いてくれたのだ。そんなシアを僕は守りたい!
兄として心に強く誓った!
最後まで読んでいただきありがとうございました。妹が義妹じゃないと誰が言った?やっぱ義妹っていいよなぁヒロインとしても期待値高いですし、最近は評価や感想送られるだけで喜んで指が勝手に小説を書きに向かいます。是非評価、感想をよろしくお願いします。