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子竜の進む異世界成り上がり  作者: 夜桜
二章 進出、人類領域
28/55

ガドウVS最強の魔王3

遅くなって申し訳ありませm(_ _)m

(最近こればっか言ってる気がする……)

「《ブラックホール》」


「《ヘルプロミネンス》」


グランと俺の魔法が激突し辺りに凄まじい音が響き渡る。


「《アナザーディメンション》」


「《フルテンペスト》」


もうかれこれ1時間は魔法の撃ち合いが続き、辺りの地形は最早元の原型を留めていない。

地面は抉れ大気の流れは狂い、辺りに膨大な魔力が満ちて行く。


「《ビッグバン》」


「《ダークネスゲート》」


だがそれでもこの戦いに終わりは見えない。


(【宇宙魔法(コズミックマジック)】か……まったくやっかいなものだな……)


この魔法こそ魔王エビル・グランツェのユニーク魔法【宇宙魔法(コズミックマジック)】。

その名の通り宇宙での現象を魔法として表す唯一無二の魔法だ。


「アハハハッ、凄い魔力量だねガドウ!まさか僕の宇宙魔法とここまでぶつかり合えるなんて!そんな魔力量を持つ者はそうそういないよ!その魔力量だけなら魔王に並ぶかもね!」


グランは初めと同じでずっと楽しそうに笑っている。だが俺はそれとは相対的にジリジリと余裕が無くなって行く一方だ。

俺が元々保有している魔力などもう既に尽きている。それなのにこうして魔法を放てているのは魔力の泉によって際限無く魔力が回復しているから他ならない。

それでもごく微量ずつではあるが俺の魔力は減って行っている。それに引き換えグランの方はまだまだ余裕がある様で、先程からまったく魔法の威力が衰えていない。寧ろ俺が相殺させる度に少しずつ威力を強めている様だ。このまま続けたらやがて俺の方が先に力尽きるのは明白である。何処かで動きを変えなければ勝ち目は無い。


(だがあいつもそれを分かっているんだろうな……)


その証拠に、グランは顔に喜色を浮かべているが、攻撃の間隔に隙が無い。この状態だと、変化を付けようと行動に出た瞬間の僅かな隙に畳み掛けられてしまう。


(仕方無い……これはまだ検証が出来ていなから使いたく無かったが、もうそうも言ってられないな……)


「アハハハッ、そろそろ魔力も減って来たんじゃない?そんな状態でこれを受けれるかな?」


次の瞬間、グランから今までとは比べ物にならないほどの膨大な魔力が溢れ出した。


「っ⁉︎この周囲ごと吹き飛ばす気か⁉︎」


この魔法は明らかに今の俺じゃ相殺すらさせられない威力を秘めている。

と言うかこの魔法は一個人に使うレベルのものじゃ無いだろ⁉︎


「アハハハッ、楽しかったよガドウ。生き残ってたらまた続きをしてあげる♪」


もう勝ちを確信している様子のグラン。だがそれも仕方無いだろう。これから放たれる魔法は間違いなくグランの使える魔法の中でも上位に位置する物だ。それはグランのこの魔法に対する絶大な信頼を感じる事からも明らかだ。それに加えてそれ受けるのはまだ子供と言える年齢の俺だ。普通は防がれるとは思わないだろう。そう、本当に俺が普通(・・)であるなら。


「喰らえるもんなら喰らってみなよ!《ザ・ギャラクシー》」


瞬間、辺りが光に包まれた。


グランから放たれた魔法は周囲の地形はを削りながら俺へと迫って来る。そしてその破滅の光は遂に俺へと到達しそうになる。

状況は絶望的。助けなど来る訳ない。また、仮に来たとしてもこの威力の魔法をどうこう出来るとは思えない。


何時の間にか辺りに雨が降り出し、この戦いの傷跡を洗い流さんとばかりに威力を増して降りしきる。


そんな中グランは終始浮かべていた喜色を消し、終わってしまったと言う喪失感に苛まれていた。


「終わっちゃったか……」


グランがそう呟いた直後、『ザ・ギャラクシー』の光は降りしきる雨をも消し飛ばしながら、遂に目標に到達した。そして………いきなり消滅した。


「ーー⁉︎⁉︎」


グランが言葉にならない声を上げ、その消滅点を凝視した。

そこにいたのは1人の少年。そう、自分がついさっきまで戦っていた存在、即ち俺だ。


「はっ、漸くあんたの本気の驚き顔を見せて貰ったよ」


「な、何をーー⁉︎」


グランは言葉を言い切る前に喋る事が物理的に不可能となった。


「いいタイミングだ……漸く雨が降って来たな……」


固有(ユニーク)スキル『白キ天雷ノ業』。このスキルで降って来た雨の全てをグランごと一瞬で凍らしたのだ。


「悪いなグラン。最初の方に放った《太陽嵐(ストーム・サン)》は雲を作り、雨を降らすための物だったんだよ」


俺は氷漬けのグランに向かって勝気な笑みを浮かべながらそう告げた。グランに反応は無い。


「やっぱりあんたはエビル・グランツェじゃ無かったんだな。本物なら直ぐに氷を破って出てこれる筈だ」


俺は氷漬けのグランに向かって話し掛け続ける。当然反応は無い。


「だがあんたは俺より強かった。だからその力、俺が喰らわせて貰う」


そう言って俺は氷漬けとなったグランの頭部に手を乗せ、「弱肉強食」が進化した「暴食之大悪魔(ベルゼブブ)」を発動させた。

すると氷漬けのグランは一瞬輝き、そのまま俺の体へと吸い込まれて行った。


『個体名エビル・グランツェ(分身体)の捕食を確認しました。

スキル【分身】を獲得しました。スキル【コピー】を獲得しました。

格上の捕食を確認しました。

特殊スキル【悪魔転身】を獲得しました。パッシブスキル【生体武装】を獲得しました。

王種に属する者の捕食を確認。

【王種の種】が成長しました。【王種の種】の成長に伴いステータスが大幅に上昇しました。』


「どうやら暴食之大悪魔(ベルゼブブ)を使えば一々食わなくても一瞬で捕食をした事になるのか。ふむ、中々応用性に富んでるな。暴食之大悪魔(ベルゼブブ)か……これは戦闘にも使えそうだ」


タイミングを掴めば相手の魔法をそのまま捕食出来るしな。


まぁそれはもう良い。まさかこのエビル・グランツェが分身体だったとはな……どうりで弱い訳だ。てか、分身体ですら俺より格上の存在と言う事は本物はどれだけやばいんだって話しだ。


「魔王エビル・グランツェか……やっぱり会いたく無いな……」


「えー?それは酷いよガドウ〜」


…………はい?


ギギギッと擬音が出そうな形で恐る恐る振り向くと、そこには先程までと全く同じ姿をした魔王エビル・グランツェがいた。


「やぁ!さっきぶりだね!」


「え、は?えぇ……」


俺は最早間抜けな声を出すしか出来なかった。




ーーーーーーーーーー

Name: ガドウ(第1覚醒済)


Rece: 白銀竜(シルバードラゴン) (魔人)


Angel:「守護之天使(アルマロス)


Devila:「憤怒之大悪魔(サタン)」「暴食の大悪魔(ベルゼブブ)


Legend:「神化」


unique: 「白キ天雷ノ業」


Special: 「「竜化」「海竜化」「神魔眼」「超思考」「幻想魔法(ファンタジアマジック)」「悪魔転身」・・・New!


Skill: 「竜覇気」「獣覇気」「豪腕」「影移動」「嵐魔法」「魔力転移」「闇魔法」「火魔法」「空力」「縮地」「瞬身」「振動」「崩貫」「毒生成」「魔力纏換」「分身」・・・New!「コピー」・・・New!


Divin: 「ガリオンの寵愛」「竜神の加護」「麒麟の加護」


Gift: 「王種の種(芽生え)」「王種の証」「進化の苗木」「神種の種(芽生え)」「覚醒の書(第1覚醒済)

ーーーーーーーーーー

Passive: 「全把握」「全域移動」「超感覚」「能力加速(ステータスブースト)」「生命上昇」「自動再生(オートリバース)」「魔力の泉」「生体武装」・・・New!

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